世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著、かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2015年03月

写真集「ボクラ 明日、パレスチナで」の発売から10日が経ちました。
皆さまのお手元には無事に届きましたでしょうか?

下記の通り、「パレスチナに生きる人々をみつめて」と題したスライドトークをおこないます。

日時:4月11日(土) 14時から16時半
場所:小金井市 前原暫定集会施設 2階C室
小金井市前原町3-33-27
JR「武蔵小金井駅」徒歩約7分
電話 042-387-9810

武蔵小金井駅南口 連雀通り
小金井市役所、消防署向かい

参加費無料
予約不要、当日会場に直接お越しください

主催:小金井平和ネット
問い合わせ:大賀さん(042-301-8946)
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とうとうこの日を迎えました。

今日は写真集「ボクラ 明日、パレスチナで」の発売日。

どうして、笑顔の写真が多いのか、どうして、キレイな場所や楽しそうな場面をあえて選ぶのか、そこにパレスチナの現実をいやというほど知るものとして葛藤はないのか?すべてをこの一冊の写真集で語り尽くすことは、到底不可能だけど、パレスチナにもひとの営みがあり、家族や友を大切にする思いがあり、日常があることを、ワタシは伝え続けたいのです。

ニュースや報道では、決して身近に感じられない彼らの等身大の姿を伝えたいのです。笑顔の向こう側にある困難な占領下の日常、ある日突然親友が「過激派テロリスト」として射殺される日常、土地や家や家族の命すら突然奪われる日常のなかにすら、笑いもあることを。

是非ともお手にとってご覧ください。ご感想やレビューをお寄せいただけると幸いです。

明日はいよいよ写真集「ボクラ 明日、パレスチナで」の発売日。このことを毎日新聞東京都内版でご紹介いただきました。

毎日新聞社平野さんに心からお礼を申しあげます。

ただ、言いたかったことが伝わりきっていないことが残念。楽しく生きてる写真集、では決してないです。是非お手にとってごらんください。

http://sp.mainichi.jp/feature/news/20150319ddlk13040036000c.html

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初めてワタシがビリン村を訪ねて、ハムディやハイサムと出会ったとき、ワタシたち三人のカメラマンは、誰一人、一冊の本もまだ世に出しておらず、そんな夢をみながら、語り合いながらも、そんな夢は、遠い世界の話のようだった。

あれから6年、幸運にもワタシは2009年に、そのビリン村のことなどをまとめた「パレスチナ・そこにある日常」を世に出すことが叶い、その後、ハムディが写真集Roots Run Deepを、続いてハイサムが写真集Children in PalestineとThrough My Lensを世に出すこととなった。彼らの写真集のどちらも、ビリンの闘いに思いを寄せる、イギリス在住の編集者が手掛けたものだ。

ワタシたち3人は、顔を合わせると頻繁に写真談義になる。しかし、ハムディもハイサムも、自分のスタイルが一番だとの思いが強すぎるため、結局、いつも意見が合わず、紛糾する。それを見ながら、ワタシはいつも「3人それぞれこだわりもスタイルも違うんだから、それぞれが、自分らしさを貫けばいーじゃん」と話をまとめる。これはワタシの本音。別にハイサムやハムディと張り合う気もない。常にお互いを意識して熾烈な張り合い競争を続けているハムディとハイサムの土俵には立ちたくない。

パレスチナを離れるとき、東エルサレムにある行きつけの本屋Educational Book Storeに立ち寄った。ここで旅の最後に、気になる本やDVDを買って帰るのが、お約束だ。パレスチナに関する政治、文化、旅、ありとあらゆる英語の本が揃うのがこの本屋の素晴らしいところ。昔は小さな暗い店だったが、いまではカフェも階上に併設されている。

支払いをしようとしたら、レジ脇にハムディの本をみつけた。思わず、店のオーナーに「この本のカメラマン、ワタシの『家族』みたいなもんなんです」と話すと、ものすごく喜んでくれ「そうなんですか?私もビリンを訪ねたいと思いながらも実際に足を運ぶことがなかなか出来なくて。いい本ですよね。この本の著者によろしくお伝えください」と言われる。

ハムディにすぐに連絡。「アンタの本、あの東エルサレムのエデュケーショナルブックストアに置いてあるよ。スゲーよ」と。ハムディは、エルサレムの本屋を訪ねることが出来ない。自分の本が売られている本屋を訪ねることが出来ない。

三者三様、これからもハムディとハイサムとは、いい意味でよきライバルでありたい。彼らにつくった本を褒められるのが一番嬉しいかもしれない。彼らは、ワタシの新しい写真集「ボクラ」をなんと言うだろう。

写真集「ボクラ 明日、パレスチナで」(ビーナイス)は、いよいよ明後日発売開始。

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「明日、いい日になりますように」
そんな願いをこめて、パレスチナの写真集「ボクラ 明日、パレスチナで」(ビーナイス)をつくりました。

発売は3月20日。

アマゾンでご予約受付中です↓

http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

最寄りの書店でも、ご予約可能です。

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先週10周年を迎えたビリン村の闘いを描いた「壊された5つのカメラ」のDVDがついに発売開始。

この映画は、友達が撮ったからとか、懐かしい村人がみんな出てるからとかそういうことではなくて、西岸地区が置かれている被占領状態とそのなかでの暮らしが丁寧に描かれているという意味で必見の一本です。

DVDのお求めや、上映会の相談などはコチラの公式HPをご覧ください。
http://www.urayasu-doc.com/5cameras/

ちなみに、上映会などを計画される方、ワタシでよければ、いつでも村の闘いのことを話しに行きます。あまりに遠方である場合はお断りすることもあるかもしれませんが、どうぞご一報ください。

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