世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著、かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2020年12月

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約半日かかって、次の写真展示のためのキャプションを書いていた。「キャプションは貼って掲出ではなく、紙をお持ちいただいたらどうですか?」とご提案をいただき、ちょうどミニコミづくりを懐かしんでいたタイミングだったので、「パレスチナ料理のレシピ入れたい(料理ベタなくせに)、キャプションはミニコラムにしたい」などと妄想が広がってしまった。

この妄想の楽しさを含めて、久しぶりに「目標」をいただいたように思う。某誌での連載も、次の仕事の予定も、なにもかもが終わってしまった、尽きてしまった。次の取材に行けるわけでもない。日々の目標がみつけられないって本当につらい。「ご飯が食べられて、屋根壁のある家で眠れて、辛いなんて言ってんじゃねーよ」と自分を叱りたくなるけれど、やっぱり心が空洞な時期が長すぎる。

そんななかで、現在、クルドのおかあさんのオヤを取り扱っていただいている古書ほうろうさんから、「オヤを扱うきっかけとなった高橋美香とは何者ぞ、ということをあわせて紹介しよう」というご提案をいただいたのだった。

そもそも4月にネット販売をしていただいたときに、拙著『パレスチナのちいさないとなみ』『パレスチナ・そこにある日常』も販売し、ワタシ本人のこともご紹介くださったのだった。

それが、どれほど嬉しかったかということは、とてもひとことでは表せない。

ときどき、まるで「単なるオヤの運び屋のよう」に扱われていると感じることがある。もちろん、それもパレスチナやアフガニスタンやそもそもワタシ本人に興味がなければ仕方がないことだし、「オヤが売れたんだから、それでいいか」と自分に言い聞かせる。「おまえの話はどうでもいい」と(言われないまでも)1ミリも興味を示されなければ、なんとなく「自尊心」はズタズタになり心は傷つけられる。情けないけれど、そんな経験の積み重ねが苦痛で、もはや、そんなとき、あえて自分からは自分の話はしない。こんなとき、自分はトコトンこういう活動に向いてない人間だなと思う。自分自身の売り込み、営業が致命的にできない。積極的になれない。どうしようもないね。こんなことでは、本が読まれないことも、活動が広がらないことも当たり前だ。でも、これが自分なのだから仕方がない。いたらなさも、情けなさも、自分が抱いて生きていくしかない。

今回、オヤを店頭で再び扱ってくださることが決まったとき、写真の展示と本の紹介販売のお話もいただいた。本当に嬉しかった。うまく言えないけれど、きちんとワタシまるごとに向き合ってもらえているようで。ひとりの人間として、大切にしてもらえているようで。この一年近く、そういうことを実感できた機会は、ほとんどなかったから。

『パレスチナのちいさないとなみ』では、パレスチナで生きている人びとの仕事と尊厳について書いた。仕事がある、自分にも社会の一員として意味がある、そういうことを、仕事をとおして感じる機会が、自分自身になくなっていたのだと気づかされる。

今度始まる展示(年明けの予定)では、一緒に、パレスチナの女性が手刺繍したクラフトも残り僅かだが、置いてもらう。自身の子どもを白血病で喪い、莫大な治療費の借金が残り、日々の生活もままならなかった友人が、「唯一自分にできること」として刺繍をしてわずかな手間賃を稼いでいた。泣きながら手を動かしていた。その手間賃があまりに少額で、彼女が人間としての尊厳を保つのには、もっときちんと仕事に見合った金額がもたらされるべきだと感じた。それが、彼女から刺繍のクラフトを買いあげた最初のきっかけだった。もちろん、自分が頻繁に現地に行けるわけでもないし、自分の仕事=商売としてできるわけでもないし、継続的な仕事として用意してあげられなかったが、少なくとも、それで得た元手で自分で製作と販売という活動を始めるきっかけくらいにはなったようだ。なによりも、その提案をしたときに、彼女が見せた久しぶりの笑顔がいまでも心に残る。

「自分にできること」について考える。いま自分にできることは、とにかく撮ってきたもの、聞いてきたこと、自分の体験、そういうことを、少しでもいいからお蔵入りさせず、どんな方法でも伝える努力をすることなのだろう。たとえ、ほとんど誰も見てくれていなくても。ひとりに伝わるなら、それでいいじゃん。たったひとりなのかもしれない。でも、誰にも伝わらないままよりは、きっといい。

そう思いながら、展示予定の写真のキャプションを書いていると、久しぶりに、伝えたいことがあふれてきて、とても豊かな時間をもらえたのでした。

展示の詳細は、決まり次第、お知らせします。

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▼現在、台東区池之端の「古書ほうろう」さんにて、いつも大人気のクルドのおかあさんのオヤをお取り扱いいただいております。

その経緯なども、しっかりとご紹介くださっているので、ぜひお店のHPをご覧ください。
https://horo.bz/event/kurds-oya202012/

クリスマスプレゼントなどに、ぜひとも。現在拙宅には在庫はございません。すべて古書ほうろうさんにお預けしてお取り扱いいただいているので、お近くの方、また近辺にお越しの方は、お店に足をお運びただければ幸いです。

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現在発売中の『時空旅人別冊 BANKSYバンクシー覆面アーティストの謎』に「バンクシーがパレスチナに残したもの」と題されたフォトエッセイを寄稿しました。
https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11504


2019年、フェアトレードでパレスチナからオリーブオイルやザアタル、石鹸、刺繍製品を輸入販売するパレスチナ・オリーブ代表の皆川万葉さんと共著『パレスチナのちいさないとなみ』(かもがわ出版)を出版しました。パレスチナの「おしごと」をテーマにした一冊です。お近くの書店でお取り寄せが可能です。

パレスチナ・オリーブのサイト
http://paleoli.org/

読後のご感想もお寄せいただければ幸いです。
ネット上でのご投稿やご感想、レビューなどには #パレスチナのちいさないとなみ をつけてご投稿ください。

もちろん、本に挿しはさまれたハガキや、版元ページのご感想記入欄でも。

ネットでは、下記のリンク先などでご購入いただけます。

★『パレスチナのちいさないとなみ』
版元のかもがわ出版のページ
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ha/1026.html


アマゾンのページ
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%8A%E3%81%AE%E3%81%A1%E3%81%84%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%BF&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&ref=nb_sb_noss_2


★過去の著作★

★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022
 
アマゾン
http://amzn.asia/bUm0U7i 


★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

すべて、最寄りの書店でお取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。


本に逃げたい気持ちを抑え込み、誰にも読まれないかもしれない文章を綴る。PCさえ思い切って開いてしまえば、紹介したい写真さえ選んでしまえば、あとは楽だ。書きたいことは、ヤマほどある。


昨日書いたように、どこにも行けない、撮りたいものを撮れないいまだからこそ、お蔵入りしている過去の写真を掘り出そう、紹介しようと決めた。


もう撮っていたことすら忘れている写真もある。出会ったことさえ忘れているひともいる。十年以上もたてば仕方がないことなのかもしれない。それでも、写真は残っている。あるとき、ふと、痛烈な記憶としてよみがえることもある。


「ひとはなぜ絵を描くのか」ということを、ずっとずっと考えている。どこの国を旅していても、壁に描かれた落書きのような絵が気になる。ここ数年は、そういうものをわざわざ求めて旅に出たりもしていた。ことの始まりは、エジプトのハッジペインティングだったように思う。メッカへの巡礼を済ませたハッジの家に、その記念の絵を描く風習がエジプトにある。その次に意識したのは、間違いなくパレスチナの分離壁と難民キャンプの壁画を見てからだ。

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今日ご紹介するのは、デヘイシャ難民キャンプの壁画。ベツレヘムとヘブロンを結ぶ街道沿いにある難民キャンプ。拙著『パレスチナ・そこにある日常』に記した露店雑貨商のハーリッドさんとご家族が暮らすのがこの難民キャンプ。場所柄、「殉教者」(必ずしも戦闘員として戦って亡くなったひとに限らず、巻き込まれたりして殺されたひともシャヒード【殉教者】となる)の壁画が多い。

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作家のガッサーン・カナファーニー(『太陽の男たち』など)も暗殺された「殉教者」。
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難民としてこのキャンプにたどり着いた方々の出身地を刻む。「消され」てなくなってしまったパレスチナの村々の名前も、忘れないために。

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「麻薬は死への道」。ハシーシなどの蔓延は確かにあちこちで耳にする。

壁画は状況や世相をよく表している。パレスチナの難民キャンプのひとたちの置かれた状況が、この壁画からも垣間見える。

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最後の一枚は、パレスチナ人が難民となったナクバの象徴のような壁画。「帰還」と記され、パレスチナ難民が帰還を果たすまで振り返らない難民の象徴ともいえるハンダラと難民が故郷の追われた家の鍵をいまだに大切に持ち続け、子孫に伝え続けているということが描かれている。

写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)がお手元にあれば、表紙カバーを外してみてください。この写真をここにあえて配置してくださったのは、この本の企画・デザインをご担当くださったビタミンTeeの石塚善雄さん。ワタシもこの壁画が大好きです。みつめるたびに、ものすごい痛みをおぼえるけれど。



さて、話はガラリと変わるけれど、現在、台東区池之端の「古書ほうろう」さんにて、いつも大人気のクルドのおかあさんのオヤをお取り扱いいただいております。

その経緯なども、しっかりとご紹介くださっているので、ぜひお店のHPをご覧ください。
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クリスマスプレゼントなどに、ぜひとも。現在拙宅には在庫はございません。すべて古書ほうろうさんにお預けしてお取り扱いいただいているので、お近くの方、また近辺にお越しの方は、お店に足をお運びただければ幸いです。

来週あたりには、同店での新たな企画も、もう少し具体化してお知らせできるかもしれません。同店での写真パネル展を予定しております。お知らせをお楽しみに。(実現させられますように。コロナ次第…であることは、言うまでもありません)

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現在発売中の『時空旅人別冊 BANKSYバンクシー覆面アーティストの謎』に「バンクシーがパレスチナに残したもの」と題されたフォトエッセイを寄稿しました。
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2019年、フェアトレードでパレスチナからオリーブオイルやザアタル、石鹸、刺繍製品を輸入販売するパレスチナ・オリーブ代表の皆川万葉さんと共著『パレスチナのちいさないとなみ』(かもがわ出版)を出版しました。パレスチナの「おしごと」をテーマにした一冊です。お近くの書店でお取り寄せが可能です。

パレスチナ・オリーブのサイト
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もちろん、本に挿しはさまれたハガキや、版元ページのご感想記入欄でも。

ネットでは、下記のリンク先などでご購入いただけます。

★『パレスチナのちいさないとなみ』
版元のかもがわ出版のページ
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アマゾンのページ
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★過去の著作★

★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
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★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 
版元の未來社のページ
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★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
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なんんということか、せっかく治ってきたと思っていた先週の捻挫が、ここ数日の寒さのせいかまた痛みが出てきてしまっている。今日は「ルドン・ロートレック展」に行こうと楽しみにしていたのに、あえなく断念。ポッカリと時間が空いた。


行きたいところがある、会いたいひとがいる、聞かせてほしい話がある、撮りたいものがある…けれど、なにひとつ思うようにならないこの一年近くの日々で、だんだんと心が蝕まれているのが自分でもわかる。無気力、無関心、感性の鈍化、なにをするのも面倒くさい、行動力の低下、その一方で鋭敏になるばかりなのは被害妄想的な感覚。「そこまでの深い意味はないだろう」と心が健全なときなら思える何気ない相手の態度や言葉が、妙に突き刺さる。それが疲れるから、結局ひとりになりたくなる。でも、きっと深層心理では、「ひとりである」ことにも疲れている。


ただ、この一年は本当にひとりで過ごす時間が長くて、本をよく読んだ。もともと本をよく読むが、今年の読書量はいつもとは比較にならない。もし本がなかったら、ワタシはこの日々を乗り切れているだろうか?乗り切れていただろうか?


そんなワタシが今年もっとも読んだのは、キリスト教美術に関する本だろうと思う。もともとエジプト留学時代にコプト美術、イコンが好きだったのが最初のきっかけだったが、眺めて「いいな」と思うのみで、熱心に教会をめぐったり、撮らせてもらったわけでもない。偶然写りこんでいる、偶然撮っているという稚拙なレベルの写真しかない。昔のパレスチナの写真をみても同様だ。いまだったら、もっと熱心に眺めるし、撮らせてもらいたいものがたくさんある。この点は悔いだらけなので、またエジプトやパレスチナに行ける日が来たら、きっと実現させよう。何日も何日もかけて、撮らせてもらいたい。


いままでは、ブログを綴った日時に関係なく、その写真をいつ撮ったかで更新記事をカテゴライズしていたが、この一年どこにも行けず、「パレスチナ2020」「ピロスマニのジョージア」(一例、願望)のような新たなカテゴリーを造れるでもなく、写真家を名乗りながら写真を撮れない、紹介できない情けなさに打ちひしがれながら、ブログを書くということからも遠ざかってしまった。「これではいかん」と、この一年ずっと思っていた。思っているのに、本に逃げてしまう。伝えたいことや見てもらいたい写真は、お蔵入りしたままヤマほど眠っているのに、「誰が見るの?」「どうせ、誰も見ないよ」と思ってしまう気持ちが先に立ち、やめてしまう。誰も見ていなくていいから、たったひとりでも見てくれているひとがいればいいから伝えるという、このブログを始めたころの謙虚で真摯な自分は、どこへ行ってしまったのだろうと思う。


いまの堕落しきった自分に、そんな気持ちを取り戻せるとは思えないけれど、このまま誰にも伝えられないまま埋もれてしまう写真やエピソードのことを思うと、あまりに哀しすぎるじゃないか。


新たなカテゴリーのタイトルを「試行錯誤な日々」と名付けた。でもホントは自分の気持ちにピッタリくるのは「思考錯誤な日々」だと思う。


いつまで続くことやら…と思いながらも、とりあえずのスタート。


今日はスッカリお蔵入りしてしまった2009年撮影ベツレヘムの聖誕教会の写真。なんの思い入れもなく漫然と撮ってしまっているこれらの稚拙な写真を見れば見るほど、再訪して撮りなおしたくなる。いまなら、一枚一枚の絵とイコンと、きっちり時間をかけて向き合う。なぜこれらの絵が描かれたのか、どんな思いで描かれたのか、それらの問いを確かめながら、撮らせてもらいたい。ああ、いつかきっと。


言うまでもなく、イエスキリストの生誕の地とされるのがこの場所。「ローマのコンスタンティヌス大帝の母ヘレナがこの地をイエス生誕の地とし、コンスタンティヌス大帝が325年に教会を建てた。現在の建物は十字軍時代に修復され、要塞化されたもの」(地球の歩き方より)とのこと。

まずは外観。
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教会内部。
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イコンと絵画の数々。ああ、なんともったいないことをしたのだ。なんでこんな撮り方しかしていないの?と今の自分は思う。
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ここが生誕の地とされる地下洞窟。巡礼者が絶えない。IMG_7343-20201217-130920
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信仰心はないけれど、キリスト教美術にめちゃくちゃ興味あるので、最近はけっこう聖書に書かれた事柄にも親しみを覚えるようになってきた。

ベツレヘム、久しぶりに行きたい。もう何年も行ってない。前回はヘブロンからエルサレムへ向かうのに素通り(乗り換え)しただけ。バンクシーホテルに立ち寄っただけ。ああ、もうすぐクリスマスだ。

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