世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著、かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2022年03月

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わずかなスキマ時間をみつけて、サクラを撮る。不思議なもので、さあ、どこから撮ろうかな、どこを切り取ろうかななどと木を見上げていると、「ちょっと、私を撮りなさいよ」「こっちもこっちも」などという花々の声が聴こえてき始める(大丈夫か?オマエ…というご心配は、多分、無用)。その声に導かれるままにシャッターを押す。ほんの五分、十分のつもりがいつの間にか一時間経っていてあせる。

毎年サクラを撮りながら実感することがある。「わたしは本当に自分が撮りたいものさえ撮っていられれば、それだけで幸せなんだな」ということ。心が不思議なくらいに充たされる。なかなか他のモノゴトでは味わえない感覚だ。写真を撮ることが好きで好きでたまらないんだなと気づかされる。もちろん、一銭にもならないような、「仕事」とは関係なく、ただ自分が好きで撮っているときにだけ、ジワーッとその気持ちがあふれてくる。これが日々の糧を得る「仕事」のときにも感じられれば、私はもっと積極的に写真の「仕事」をできるのだろうにな。この高揚感やふんわりした撮影の興奮や好きで好きでたまらない気持ちは、スーフィダンスや神楽を撮っているときに一番感じることが多い。いや、毎回感じる。被写体とシンクロするような感覚。それが、近年、サクラで感じられるようになってきた。

でも家に帰って、PCに取りこんで大きなスクリーンで撮影した画像をみると、撮影のときの高揚感が吹っ飛ぶ。自分のヘタクソ加減にガッカリさせられる。手ぶれ、被写体ぶれ、露出の失敗(RAWで撮ればいいんだろうけど、写真の編集レタッチが好きじゃない)等々ガッカリの連続。なのにまた、性懲りもなく「サクラの声を聴きに」隙間時間さえあれば、重いカメラを担いで向かってしまう。

大好きなガウディが「神が創り出された自然の造形ほど美しいものはない」というようなことを言っていたと記憶するが、木々や花々や枝の造形を眺めていると、本当にそう思う。光も影も。美しいものを眺めて生きていられればいいのに…世界中のひとが。

世界が平和になりますように。
花々や身のまわりの美しいものを楽しむ日常を得られないひとたちのことを思う。

またジェニン難民キャンプで若者たちが殺された。。。



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クルドのおかあさんのオヤの「お楽しみ袋」を4月10日までの期間限定でご用意しています。
クルドのおかあさんがつくるオヤ「お楽しみ袋」2022年 : 世界の笑顔に出会いたい (livedoor.blog)

もうため息が出るほど時の流れが速く、バタバタバタバタしているうちにあっという間に2022年も4分の1が過ぎ去ろうとしている。

ここ最近だけでも、ビリン村のママが亡くなり(ブログでしっかり書くべきだと思ったが、余裕がなくて、結局ツイッターで感情垂れ流しで終わっている)、オサマさんが殺された日が近づき(4・6)、いつもみなさんの応援によって頑張っている、クルド友人宅のムスメは大学三年生に進級した。

ツイッターにも綴ったが、制度の壁によって、自分の将来の道をこの国で簡単に切り拓いていくことの難しさを感じながら、苦しみながら、それでも「夢は大きく持っていてもいいよね?」と、自分に言い聞かせるように、この制度の壁に阻まれて苦しむひとたち(本人や家族を含めて)が、この日本で生きていくための支えや助けになれるような仕事に就いて、自分が育った国、この日本で働いて生きていきたいと、いや生きていけると信じて頑張っている。

制度の壁をつくって、苦しめている社会の一員であることを強く自覚しながらも、当面、私が友人一家にできることは、ムスメが大学を卒業するまで、とにかく学費をサポートすること、学費を得るためにおかあさんが懸命に編んでつくっているオヤのスカーフやアクセサリーを、ひとりでも多くの方に届けること。

とはいえ、このことばかりやっているわけにはいかないので、みなさんの寛大なお心にすがりながら、預かってきたオヤを紹介している。

今回は、ネックレスを一本一本取り出して、撮影して、仕舞ってという作業に手がまわらないので、昨年のオヤの「お楽しみ袋」をヒントに、スカーフとネックレスだけの「お楽しみ袋(6500円、送料込み)」を用意しました。(写真家を名乗りながら、スマホで工夫もなくザッと撮影したショボい写真ですみません。言い訳がましいけど、余裕がない。シロの毛がつくので丹念に広げて撮る場所もない)

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1.写真(1,2枚目)からスカーフをお選びください
2.ネックレスはこちらで選んでセットします。ただし、どうしてもこの色が好きではないとか、要らないとか、「紺か緑か茶色がほしい」というようなザックリしたご希望などには、お応えすべく努めます。写真(3枚目)のネックレス(全容はご覧になれませんが)から、そのようなご希望をお聞かせください。

お申し込み先:
mikairv★gmail.com(★を@に変えて)

発送までの流れをご説明いたしますと、
1.ご希望を上記のメールアドレスにメールしてください。お問い合わせのみでも大歓迎です。
2.在庫を確認後、お振込先をご返答します。
3.お振込いただいたことを必ずご一報いただき、確認次第、発送いたします。送り先をご教示ください。
4.恐れ入りますが、無事に届きましたらご一報いただければ幸いです

※「お楽しみ袋」のお申し込みは4月10日まで

ご注文をお待ちしております。

また、下記の古書ほうろうさんでは店頭と同店オンラインショップで通常の販売もしてくださっています。スカーフの在庫はなくなりましたが、ネックレスとブレスレットがあります。「品物は自分で選びたい」「ネックレスだけでいい」などなどの方は、引き続きこちらをご利用ください。

4月半ばには、現在拙宅にある品物を古書ほうろうさんにお預けする予定です。私の方では、古書ほうろうのミカコさんがしてくださっているような、丁寧な検品、計測、撮影、梱包などは一切できませんので、それらをご希望の方も、ぜひとも4月半ば以降に古書ほうろうさんをご利用ください。

Twitter
古書ほうろう @legrandsnes
古書ほうろうの窓辺喫茶 @mampukutei

HP
https://horo.bz/

お店のオンラインストアでクルドのおかあさんのオヤやパレスチナの刺繍クラフトなどが購入できます。ぜひこちらもご活用ください。
https://koshohoro.stores.jp/

現時点では、ワタシの方では通常の単品販売はおこないません(ただし、常日頃よりお世話になっている友人知人のみなさま、リピーターのみなさまはこの限りではありませんので、お気軽にお問い合わせください)。

最後にひとつだけ。オヤをお求めくださるのに合わせて、オサマさんのご遺族遺児への育英金を一緒にお寄せくださっている方々に、心より感謝を申し上げます。オサマさんのご命日にあわせて、今年もご遺族へのサポート、主に遺された子どもたちが安心して(当面、とりあえず)高校卒業までの学業を続けられるように、ご遺族に「絶対に忘れないよ」という気持ちを示すために、可能な限り、毎年続けていきたいと考えているものです。昨年ご遺族への「お見舞い」をお寄せくださった方、もちろん新たにお力添えくださる方、よろしければご一緒に。育英金は、殺されたオサマさんの弟さんである、十条でパレスチナ料理店ビサンをいとなむスドキさんに、今年もお預けします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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