世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2008年07月

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燃え尽き症候群気味のMESTです。

いきなりありふれた日常に帰ろうとした初日の29日、昼からの勤務だったのが、早朝に電話がかかってきて「頼む、急遽出勤してくれ」とのことで、朝もう一本こなし一日でシフト二本分を…厳しい社会復帰でした。その疲れをずるずる引きずりながら暮らしていると、だんだん何が楽しいのか、何が伝えたいのかよく分からなくなってきて、どうもPCやブログを開く気力が湧いてこなくなり…。

そんな私にタイミングよく送られてきたのがボスからのメッセージ。言うまでもなく、うちの会の代表で日本を代表するフォトジャーナリストの、あのボス。私が長年憧れ、慕い、目標にし続けてきた人です。写真家としても、人としても、本当に素晴らしい人。私に果たして自分独自の視点や姿勢なんぞあるのだろうか?と言うほどに、長年影響を受けてきた人です。ボスに出会わなければ、絶対に今の自分はなかった。ボスの写真に出会い、ボスの生きる姿勢に感銘を受けたから、一歩でもそこに近づくための、私の長い長い修行が始まりました。

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無事、終わったとのことお疲れさまでした。
仲間や新たな方に来てもらえてよかったです。
私も何とか行こうと思ったのですが、シルクロードと釧路の図録に追わ
れていて、行けませんでした。
いろいろと厳しい(!)アドバイスもできたのに、本当に残念でした。
次回は行きますよ。
「草原の道」の写真をメールで送ります。では、また、会いましょう
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海外への取材や、新しい写真展の準備、出版する写真集の準備、超ハードスケジュールの中で、なんとか会場に足を運ぼうとして下さっていた様子、それが叶わず、埋め合わせに(?)こんな温かいメールと、シルクロードの新作の写真を三枚も(!)添付で送ってきて下さるような人です。もしかして、新作を観れたファン一番乗りかなあ?嬉しいなあ。三枚ともお見せできないのが残念ですが、モンゴルの草原の中で暮らす人々の凛とした表情の写真です。どんなに距離が近づこうとも、ボスの作品を目にする時は、一ファンとしてドキドキが止まりません。嬉しかったです。

さて、元気をもらったところで、何か次のワクワクを探さなければ。
燃え尽きてる場合じゃないぞい。

PS・パートナーさん、誕生日おめでとう。彼をこの世に送り出してくれたご両親に感謝!

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今日は完全オフ。久しぶりにそんな時間を持てた一日。

家が壮絶な荒れ野になっているので、片付けとか洗濯とかしなきゃいけないと思いつつも…ぶっ倒れたように眠りこけ、気がつけばもう夕方。

慌てて洗濯をして、友人から折角ご招待いただいたので某ミ○シイをスタートさせてみて、ブログの返事を書いているとあっという間に夜。

その合間に、いつも浮かんでくるのは、あの写真展会場で過ごした仲間たちとの時間、仲間たちの笑顔。あはは、寂しくてたまらないや。

うちの実家は本家なので、盆、正月ともなると親戚や従兄妹で大賑わい。あっという間にみんなと過ごす楽しい時間は終わりを告げて、一人、また一人帰っていく背中や車を見送るのが寂しかった。みんなは、はるばる遠くからやってきて、帰っていくことで環境を切り替えられて区切りをつけられるけど、私は日常にみんながやってきて、また日常に戻る…という切り替えが出来ない環境だったから。

あ、話が脱線。なぜか、子ども時代のその時の寂しさに似ていたから。

私や仲間たちが目指すものは、ただ寄付を頂ければいいということではなくて、寄付により手助けをする相手の子どもたちと繋がる支援方法。折角寄付をするなら、相手のことをもっと知りたいと思いませんか?そういうことに精一杯応えていけるような、橋渡しをしたいと願っている。

このたびの写真展で、いただいた寄付金は、両方の会で折半したものをお預かりしている。その額はなんと去年一年で使った支援の会の図書費の7割5分にあたる額。来年度の図書費のかなりの部分を皆様からお寄せいただいた寄付で賄えるということ。本当にありがたいことです。

仲間の「子ども笑顔の会」での食糧支援プロジェクトでは、今回の寄付金で約7,000食が賄えるそうです。故郷から遠く離れた村で、親からも離れて一生懸命、将来のために勉学に励む子どもたちの、寮での食事時間に浮かぶ笑顔のために…。本当にありがたいことです。

そして、「子どもたちをバス遠足に連れて行こう計画」および「被弾して負傷した友アクバルの救済計画」の資金となるポストカードの売り上げは予想以上の額になった。会の共通目標でもなく、私の個人的な夢なので、現地と交渉しない限りはっきりとした青写真を描き、皆様にお伝えすることは難しいものの、どのようなカタチであれ、子どもたちにスペシャルな一日をプレゼントしてあげたいし、その時には子どもたちの優しいお兄ちゃんアクバルも招待したい。専用の口座に貯金させていただきます。お買い上げくださった皆様、ありがとうございます。

こんなことを考えながら過ごした一日。

いつも仕事中に夕焼けに染まる空を見上げたり、ビルの中で見逃したり、なかなか写真を撮れるということはない。でも今日は、カメラを持ってベランダに飛び出した。

明日から、また頑張ろう。

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蒸し暑くどんよりした曇り空の最終日、珍しく昼を過ぎても来客がありませんでした。こんなの初めて。オーナーの提案で蕎麦屋の出前を取って、来客がないのをいいことに展示場で出前の蕎麦を広げて会食しました。

食べ終わってもまだ来客がなく、オーナーの商品の革べストやマフラーと私の帽子と流離の旅人まっこちゃんのギター(今日の打ち上げの弾き語りために持ってきてくれました!)を使ってthinkiwiさんの息子さんのI君を流しのギター弾きに変装させ、みんなで爆笑の撮影会。そんな怪しい熱気の中に、写真家の友人夏雲汐さんがご来場下さいました。

しばらく夏雲さんと彼の先日の個展の様子や、お互いの旅の話、写真の話などをお話しているうちに、会社の同期のYちゃんと旦那さん、その後二人のRが来てくれました。最後の最後まで、身近な人にもたくさん支えられた写真展でした。

thinkiwiさんの奥さんの従姉妹とそのご一家がオランダから帰国なさっており、会場に一家でお見えになり、まっこちゃんやお友達、thinkiwiさんたちの会の仲間などが集い、thinkiwiさんの音頭で乾杯。奥ではまっこちゃんのギターにあわせたオーナーやまっこちゃんの友人やthinkiwiさんの熱唱が始まり、各々がそれぞれの心地よい打ち上げ時間を過ごしました。そんな中で黙々とギャラリー本番オープンに向けての仕事をこなすりかちゃん、オーナーの息子さんのM君、本当にお疲れ様です。

そして、あっという間に少しずつ来客が立ち去り、オーナーとM君もお帰りになり、遂に会場にはこの写真展のメンバーだけになりました。それぞれが胸に色々な思いを抱えながら少しずつ展示作品や会場のものを片づけていきました。すっかり片付いた会場に、月並みですが「ああ、はじめは何もなかったんだなあ、こんな風に」と思いました。そして売り上げや寄付の集計。皆様、本当に大きなお心をお寄せ下さいましてありがとうございました。

最後に私が欲しかったthinkiwiさんの作品を、なんといただいてしまいました。この作品はお金を払って譲ってもらう予定でしたが、受け取って貰えませんでした。この写真パネルの裏に、仲間みんなからのメッセージが添えられました。一生大切にする宝物。そしてりかちゃんからは彼女の穏やかな性格そのものの雰囲気の優しいポストカードセットを貰いました。thinkiwiさんからも、同じく作品のポストカードセットを貰いました。…なのに、この仲間たちは、私のポストカードを買うといって聞かないんです。お金を貰いたくありませんでした、だって仲間なんだもん。
「バス遠足への夢を一緒に共有させろ!」これじゃあ、半ば脅しだよ(笑)
こうして、バス遠足の資金になるからと言って、彼らはたくさんカードを買ってくれました。もう、なんてこった。おまけに私という馬鹿野郎は、さらに打ち上げ代から今日の蕎麦代から返し忘れました。食い逃げです。別れた後気付いて慌ててメールしたら「じゃあ、タイに持ってきて(笑)」だって!もう…なんてこった!

友達、会社の人たち、ブログで支えてくれた人たち、皆様ありがとうございました。今は月並みなお礼の言葉しか言えませんが、大きな大きなものを心に残していただきました。

そして、仲間たち、オーナーのKさん、感謝の言葉もありません。別れが辛くてなかなか離れられないでいて、運河からの風を感じたこの夜のことを一生忘れません。あなたたちに出会えたことが、私の宝モノ。これから、死が我々を分かつまで(笑)よろしくお願いいたします。あなたたちが大好き。本当に大好き。ありがとう!!!

言葉にすればするほど、キリがなく思いが溢れてくるので今日はもう止めておきます。

皆様、良い夢を!

☆写真☆
1.流しのギター弾きに変装したI君。ワタシは君の天真爛漫さが大好きです。でもママの言うこと聞いてね!
2.オーナーのKさん。今回無料で一か月近くも会場を貸して下さった心熱き人。今後、このネオギャラリー「la decoracion」にご期待を!オープンしたら突撃取材に行ってきます。
3.ついに終わりが来ました。意外とあっけないものです。
4.写真メッセージの贈呈式。左メスト、右I君。あ、言わなくても分かる?
5.私が惚れ込んだthinkiwiさんの作品。子ども写真はさすがに申し訳なくて貰えなかった。
6.愛すべき仲間のくれたメッセージ。私の宝物。

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皆様、写真展「あの山で出会った笑顔」をここまで支えて下さいましてありがとうございました。

いよいよ、明日27日は最終日です。

多くの忘れられない出会いがありました。

皆様それぞれが、お気に入りの一枚についてお寄せ下さる感想から、たくさんのことを学びました。

本当にありがとうございます。

さあ、最終日、後悔のないよう全力で写真のこと、子どもたちのこと、お伝えしたいと思います。

明日は17時から、クロージングパーティを軽く行います。そのための予算はないので、持ちよりそして割り勘ではございますが。

一人でも多くの方に、子どもたちの笑顔に出会いにいらしていただけたら…と最後のお願いです。

ああ、寂しくなるなあ…。

全力で駆け抜けてきた7月が終わります…。

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今日も朝から会場へ。いよいよ残り3日の会期。

昼過ぎまでは来客も少なくダラダラしていましたが、出前の蕎麦を食べ始めたところで突然来客ラッシュが。

会社の同期の二人のN。とても熱心にVTRを観たり、話を聞いたりしてくれました。そうこうしているうちに、S先輩が一人で来て下さいました。昨日のN先輩同様、特においでになるとも伺っていなかったし、特に普段この話をしてこれたわけではないので、とてもビックリしました。先輩は、写真一枚一枚をとても時間をかけて丁寧に観て下さり、気に入った写真の前で何度も立ち止まり、たくさんの質問を投げかけて下さりながら、ビックリするほど長い時間をかけてご覧くださいました。そうしているうちに、次に同期のTと彼女が誘ってくれた、上司のKさんがご来場され、ますます会場の熱気はヒートアップ。S先輩は、帰り間際に真剣に選んでポストカードを買って下さり、その子どもたちの学年と名前を嬉しそうにお尋ねになった姿が印象的でした。

長倉代表の写真集を用いて、学校の過去の様子を説明すると、あるページで「ああ、この写真…すごく好きなんだよねえ…」と仰った。

それは、先日の東中野のビタミン・ティでの写真パネル展での告知ハガキに使われた3人の女の子が縄跳びをしている作品。先輩の心の中に、この写真や山の子どもたちの姿が残っていて、こうやって一人で足を運んで下さったのだなあとしみじみ感動。

夕方、私が直接マンツーマンで仕事を覚える手助けをした後輩のSが旦那さんと一緒に来てくれた。彼女のお腹の中には新しい命が宿っていて、そのために今は休職中。旦那さんと一緒にゆっくり子どもたちの話を聞いてくれ、そんな彼女から後ほど貰ったメールにすべてのヒントがあった。「きっかけさえあれば興味を持てるし、子どもたちと繋がっていられるようで嬉しい」と。先輩や後輩にそう教えられた。

会社の大半の方々が、アフガニスタンなんてニュースの中の一コマでしかなかったのに、こうやって身近に感じ、笑顔に出会い、繋がっていこうとして下さる様子に、私は本当に励まされ、地道にやってきてよかったなあと感動するのです。今回の写真展のことも、一部の人にしか詳しくは言わず、ただ黙って案内を壁に貼っているだけなのに、こうやって多くの方々が自分から行動を起こして、子どもたちの様子を観に来て下さることが、どれだけ多くの勇気を私に与えてくれているか!

もう、そんなに長くみんなと一緒に居られるわけではないけれど、本当に今の会社に入って、みんなに出会えたことが財産。みんな、ありがとう。最高の人たちです。

夕方、迷いながらも言霊師さんがご来場下さいました。「技術よりも、構図よりも、撮り手が何を伝えたいか、その立ち位置」そういう姿勢にとっても共感。熱く、熱く色々なことを語れた楽しい時間でした。私は写真の技術があるわけでもないし、カメラにだって詳しくはない、使いこなすのに最低限の知識はあるけれど、決して根本から構造を理解して撮っている訳ではない。一瞬を切り取るタイミングを感じるカンの良さはあるかもしれないけれど、とっさに意識してすべてを計算して撮っている訳ではない。それよりも被写体との間にある空気や、距離間、共有する思いや感情…それが大切だと思って撮っている。言霊師さんと共感できるのは、そういう思い。また一人、魂の熱い仲間に出会えました。コラボ、実現させましょうね!

そして、今日は会期に入って初めて観に来てくれたパートナーをthinkiwiさんのご家族や後輩のS夫妻にも紹介できたし、それも良かったなあ。一言今彼に貰いましょう。
メスト「パートナーさん、今日の感想は?」
パートナー「MESTが素敵な人たちに囲まれていて嬉しかった」
メスト「どうもありがとうございます」

そして、20時で会場を閉めたあと、パートナーと中華街に繰り出しました。表通りから外れた裏通りの小路なんかはまるでアジアの裏通りを散歩してる気分。楽しかったです。写真はそんなお散歩写真の数々。

もう、いよいよ写真展も残すところあと二日です。多くの出会いをひとつずつかみしめること、それが実感を伴った重みに変わるのは、ある意味会期が終わってからなのでしょうね。そして、毎日のように会っていた仲間と過ごした時間が愛しくてたまりません。濃密な日々でした。

あと二日、最後の出会いを楽しみにしております。是非とも子どもたちの笑顔に出会いにおいで下さい。
お待ちしています。

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