
27日、ビリン村には、アメリカ元大統領のジミー・カーター氏と南アフリカの大司教デスモンド・ツツ氏が訪れた。彼らは分離壁の実態を見て回った後「ここはイスラエルじゃない、れっきとしたパレスチナの土地である」との談話を発表。影響力のある国際人がこうやって現地から声を上げてくれると、一歩も二歩も事態は進展する。かつてイスラエルのベギンとエジプトのサダトに和平を結ばせたカーターの訪問。ビリンの闘争にとって、大きな大きな意味のある一日になったと願いたい。
そして迎えた翌日のデモ。デモの初盤からガス弾がガンガン撃ち込まれた様子が伝わってくる。
更に翌日29日深夜、村の活動家で私自身もとても仲の良い友人であるアシュラフが逮捕された。ビリンから送られてくるメールで逮捕者の名前を見たとき、アシュラフの名前をみつけて愕然とした。いつも祈るような気持ちで逮捕者の名前を見つめている。勝手な言い分だけど「どうか親しい友ではありませんように…」とリストをみつめてしまう。ついに恐れ続けたこの日が来た。
アシュラフはハイサムの弟でもある。いつもニコニコ笑みを絶やさない人。今までに何度か逮捕されていて、デモで撃たれて少し不自由になってしまった足を引きずりながら歩いている。彼はそれでも最前線に立つ。でも決して石なんて投げていない。非暴力の闘いの意味をよく分かっているから。
まだ今は情報不足で、アシュラフの逮捕の根拠が分からない。けれど、毎週のように片っ端から最前線で一番頑張る活動家が逮捕され続けている昨今、アシュラフにもいつかその魔の手が及ぶのかも…と、悲しい想像をしていない訳ではなかった。
ビデオは、そのアシュラフの逮捕のため、兄のハイサムの家を侵入、捜索するイスラエル兵の様子がハイサムの手によって撮影されている。またもや「ビデオを下ろせ、撮影は禁止だ!ここは軍事封鎖地域に指定されている!」と根拠もない命令を叫び続けている兵士の姿が写る。
ハイサムが撮影した映像はコチラ↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=KI12qJKoCAw&feature=player_embedded
希望と絶望と…繰り返されるのがビリン村の現状。
写真はデモの後で、その日に使われたガス弾の説明をしているアシュラフ。どうか無事で…。









