
昨夜の任務は、村の主要な活動家でFFJの委員でもあるバーセル氏を逮捕すること。どうやら、昨今の狙われている人選を見ると、段々と「主要な活動家を片っ端から逮捕して、闘争の弱体化を狙う」ことが明らかとなってきた。彼は自宅に不在だったので捜索だけで終わったが、捜索中の彼の自宅を「軍事閉鎖地域」に指定し、ビデオを回すハイサムに執拗に「やめるように」と繰り返す兵士。
イスラエルの最高裁ですら、「この分離壁のルートはおかしい」との判定を出し、ルートの再画定を促す判決を出した。それにもかかわらずルートが見直されることはなく、いまだにそこへ近づくことを禁じられている。
今日の写真を見てほしい。写真の中央部分に分離壁の予定地があり、その傍をパトロールのための道路が走る。勿論その辺りも、向こう側の丘の上に立つ入植地群も、元はと言えば奪われた村の土地。そして右側には建設中の高層マンション風の入植地が見える。最近の入植地は、入居予定の有無に関係なく、「将来の(ユダヤ)人口の増加分を見越して」造られている。一方で、パレスチナ人には圧倒的に住宅や住宅の建設予定地が不足しているというのに。しかも、これらを造っているのは、パレスチナの領土の上なのだ。
ネタニヤフ首相の最近の談話では「建設中の入植地は凍結しない」とのこと。人の土地の上に勝手に造った入植地、しかもそこには入居の予定もないものすら存在する。
出来るだけ今のうち(正式なパレスチナ国家としての国境が画定する前)にパレスチナの土地を奪っておこうという意図が、明確に見えてくる。
ビリンの闘いは、いくつもの苛酷な「占領政策」との闘い。
ハイサムが撮った夜中の侵入の様子↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=SojUQP1zKns&feature=player_embedded





