
行く前に「パレスチナ2009」写真展の写真紹介くらいはしておかなきゃ。
今日の写真は、西岸最大の商業都市ラマッラーのパン屋さん。中心部は商店街みたいに色々な店が立ち並んでいる街。大昔、ガザ地区と西岸地区の行き来が今みたいに不可能ではなかった頃、ガザ地区に住んでいる友達が「家族でラマッラーに泊まりがけで行ったことがある。遊びに買い物に、本当に楽しかった」と遠い目をしながら言っていたことを思い出す。
ラマッラーには、バーもライブハウスも映画館もオシャレなカフェもファストフードもある。イスラエルの入植地建設のために資金を提供していると言われているス○バをモジリ、地元資本の「スターズ&バックス」なんてのもある!なんたるシニカルさ!!!ロゴの色遣いも似てるんだよなあ。遠目から見たら、「え?パレスチナにス○バが?!」と驚く。活気のある面白い街である。エルサレムに自治政府を置くことを阻まれているので、このラマッラーに置かれ、行政の中心地でもある。
街を歩き回っていたら、だんだんお腹が減ってきた。撮影に夢中になっていると食事を抜いていた…なんてザラにある。日本じゃ考えられないけど(笑)焼き立てのパンのいい匂いが漂ってきた。無意識にじーっとみつめていたのだろう…パン屋のお兄さんが「入ってきなよ。一個食べな。ほら」と焼き立てのピタパンを渡してくれた。何も中に入っていない、何もつけていないシンプルなパン。でも、焼き立てのそれは最高に美味しかった。フカフカで小麦の味がシッカリしていて。「美味しい。ただのパンがこんなに美味しいなんて思わなかった」と言うと「そりゃそうだ。焼き立てだから」とお兄さんは、何枚も新聞紙にくるみ、袋に入れて渡してくれた。お金を払おうとしても当然受け取ってもらえず、お礼を言って街歩きを再開した。
旅を目前にすると、情けなくもウキウキ感よりも、はるかに腰の重い、面倒くさがりな「ものぐさ」な自分が勝ってくる。いざ現地に着いてしまえば楽しいんだけど。残り二週間は、そんな自分との闘いの日々。やっぱり我が家の自分の布団って最高なんだもん(笑)でも、それだけで満足できない自分なんだから仕方がない(笑)
PS・ジョーさん、Kちゃん、キリタンポご馳走様!キリタンポ記事書かなくてごめんね(笑)









