世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2010年10月

一昨日、心配していた台風の影響も一日違いで全然なく、無事に那覇に到着。そのままギャラリー土にお邪魔して、お世話になるオーナーのごうさんとナオキさんに挨拶。深夜まで、ごうさんとお店のお客さんHさんとYさん、沖縄を代表するライターの仲村清司さんと語り明かす。

清司さんの著作は、双葉社の沖縄文化紹介や紀行ものなんかでしょっちゅう読んでいたが、目の前のその人が清司さんだとは一緒に飲み始めて何時間も気づかず、パレスチナへのお互いの思いなどの話で盛り上がる。写真展開期中、是非とも対談とかトークイベントでもやりましょうという話になり、「お世話になります」と頭を下げる。来週にはみんなで清司さんのお宅へお邪魔することに!

そして昨日、居候先の倉庫と化した封印されたシャワールームを大掃除。不用品置き場となっていたその場所からすべての物を取り除き、これから二週間の宿となる。そしてごうさんに大東そばでそばをご馳走になり、読谷のごうさんのお宅へ。奥さんとお嬢ちゃんに再会し、一緒に実さん宅へ。

実さんのアトリエでは、実さんと沖縄小林流空手道妙武館館長の松田先生、同読谷支部長の比嘉さんの対談中。それを見守り、ビデオカメラを静かにまわす西山監督の姿が。「沖縄の次世代に文化をどのように継承していくか」がテーマの対談。松田先生がどのように空手の道を極め、戦争を乗り越え、今に至るのかというお話を拝聴。そして戦争や戦後の沖縄へのれっきとして存在した「本土の鈍感な無意識の差別」とどのように向き合い、越えていったかという三人のお話を伺う。

静かに文化を継承し、穏やかにご自分の役割を果たされている松田先生や比嘉さんの生き様から、政治だの基地だのばかりに焦点を当て、「日常」を生き抜くひとりひとりの物語に、すさまじいまでの文化と歴史が存在するという当たり前のことを、おふたりの語るお話から感じる。

そして今日は、比嘉さんがお仕事がてら送ってくださり、那覇へ戻ってからひとり展示の準備。途中でお腹もすいたし、ちょっと飽きてきたので町をぶらぶら。今日は国際通りはお祭りの日だった。カメラを片手にブラブラ。市場や小道を歩いていると、やっぱりここはアジアの一部だと感じる。日本自体がアジアの一部なんだけど、東京や故郷の広島なんぞでは、そういう気持ちになることはなかなかない。ここは「本土」よりはるかにアジアとつながり、アジアの息吹を感じる。

明日は、ギャラリー土で写真展がスタート&夜の20時からは、西山正啓監督が駆けつけてくださり、監督の映画の上映会。http://tsuchi2009.ti-da.net/

どんな一晩になりますか…。

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パレスチナに暮らす、普通の人々の普通の暮らしのなかから見える「不条理」や「占領の実態」を描いたフォト・ルポルタージュを刊行しました。

「パレスチナ・そこにある日常」は、日本全国、お近くの書店で取り寄せが可能です。

お近くに書店がない方は…

未来社(電話:03-3814-5521)ホームページhttp://www.miraisha.co.jp/

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

紀伊国屋書店ブックウェブ
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4624410912.html

からも購入可能。

この本の刊行のために力を貸してくださったすべての皆様、応援し続けてくださったすべての皆様、そしてこれから出会うであろう、この本を手にとってくださったすべての皆様に感謝します。

日々、なんやかんやと思いついたことをつぶやいてます
Twitter @mikairvmest

※すべての写真の無断使用を禁じます※
写真が必要な方は、ご相談に応じますので、ご連絡ください

☆追記☆

楽天市場でパレスチナポストカード販売開始!
沖縄mapの「店長の小部屋」でポストカードの販売が始まりました。
一枚から注文可能です。

http://t.co/TBIPBdIxIv

また、アートショップ、ビタミンTeeのオンラインアートショップでは、
過去の作品のカードやTシャツやトートバッグなどをお求めいただけます。

http://www.vitamin-tee.jp/?mode=cate&cbid=985137&csid=1


ご注文をお待ちしております。

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未来社「パレスチナ・そこにある日常」刊行記念写真展を那覇、ギャラリー土で開催します。

「沖縄の基地から出撃する爆撃機が、アジア、中東の人々を苦しめる。そんな戦争に加担するのは嫌だ」と、基地反対の声を沖縄の人から聞いたとき、私たち「本土」の人間よりも、沖縄の人々は、遥かにアジアやその先の中東の人々と、心理的に近く、つながっているんだ…ということを、感じた。

「銃剣とブルドーザー」で土地を奪われ占領された歴史。

高い壁やフェンスで囲まれた生活。

「人権」はどこへやら?ことあるごとに踏みにじられ、主権を侵される生活。

「基地経済」に組み込まれ、巧妙に「それなしでは経済が成り立たない」という妄言を刷りこまれてきた経緯。

それらは、パレスチナの姿にそっくりじゃない?

だからこそ、沖縄の方々に、この写真展をご覧いただきたかった。

日時:11月1日(月)~10日(水)
   写真展は13時から20時まで
場所:ギャラリー土
那覇市牧志1-3-17

国際通りホテルJAL CITYウラ、ニューパラダイス通り Bar土の二階
070-5481-1213

http://tsuchi2009.ti-da.net/

入場無料

期間中、ワタシ本人はずっと那覇に居ります。

どんな二週間が待ち受けていることやら。

出発の明日は、台風直撃みたいだし…。

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興味深いレポートが届いたので、そのまま転載。訳して載せる余裕がないので、ごかんべん。

分離壁って、イスラエル側から見ると、あんなに胸糞悪い壁に見えないんだねえ。

イスラエル側…って言っても、主にパレスチナ人が多く暮らす「イスラエル側」(東エルサレムなど)からしか、イスラエル側の壁を見ていなかったので、こんな装飾はなく、このレポートは新鮮な驚き。

I went on a tour to photograph the Apartheid Wall that was built on the territory of the Palestinian village of Bil'in, located in the West Bank.
After a ruling of the highest Israeli Court, the path of which the first wall had been built had to be changed and now the Israel has to build a new wall: the new wall is a set of concrete cubes ranging in length up to eight meters tall. The old wall was an electric fence with barbed wire which would send an electric shock at the slightest touch. This first wall was set up by Israel on Palestinian land and has been extremely dangerous (in some cases deadly), not only to human beings but also to animals and other wildlife. Many animals lost their lives after running into the fence and being instantly electrocuted.
The Palestinian resistance has been ongoing and consistent for the past five and a half years. The people insist on continuing this resistance and do not want to give up their rights to their land. They refuse to be silent about the theft by Israeli companies building illegal settlements on Palestinian land. The people also refuse to be silent about the destruction of their olive trees; these trees are not only considered a living for some but a symbol of strength for all Palestinian people …
This "Non-Violent" Resistance that started in most Palestinian areas after the building of the Wall and the building of illegal settlements in the West Bank and the Gaza Strip will continue and will not cease. This new kind of resistance has an unprecedented amount of support from Palestinian, Israeli and international activists and volunteers alike.
After the changes of the route of the old Wall in Bil'in, 1000 dunums of land located behind the wall will be returned to the respective owners in the village.
When I arrived at the Israeli side of the new Wall, I saw a strange thing. This wall is not only racist in its completion but also in its composition. I am familiar with the cubes on the Palestinian side of the Wall, but I discovered that on the other side the Wall is decorated with beautiful motifs. So people on the Israeli side of the wall do not feel the same as people on the Palestinian side of the wall. To me it seemed that if one did not know what the real purpose of the wall was, from the Israeli side it looks like a decorated highway partition....however, on the Palestinian side it's concrete cubes stacked one above the other, which is ugly and not pleasant and looks exactly how the wall of a maximum security prison looks like.

This type of racism is applied by the Israeli government on Palestinians. This and other types of scams deceive people and does not show them the truth. It paints a picture that is beautiful on the outside but on the inside, in reality, is grim.

ようやく完成しました。

多くの方に手にとってご覧いただきたいです。

そして、「本当にお疲れさま」とこの本を手渡されたとき、担当の編集者のMさんがプレゼントをくださった。

話はさかのぼり、この本の装丁を手がけてくださったデザイナーの浅井充志さんのお店「DahliaCyan」で、打ち合わせの間、お店で見つけたカメラの革ストラップが気に入り、高嶺の花だとあきらめながら、帰途に就いた。

浅井さんのお店は、手作り一点物のシルバー&革雑貨屋さんで、もう言葉にならないくらい素敵な作品が多い。→http://dahliacyan.exblog.jp/

後日、Mさんと浅井さんだけの打ち合わせの際に、Mさんがオーダーしてくださったという訳だ。茶の革のストラップに、シルバーのアクセントがついていて、そこには手彫りのロバが彫られmikaと名前が入っていた。

長倉さんの帯、Mさんと作り上げた一冊、そしてロバ付きストラップ。

ワタシには、もったいないほどの宝物。

この一冊に関わってくださったすべての方、お買い上げくださるすべての方に感謝。

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「パレスチナ・そこにある日常」は、日本全国、お近くの書店で取り寄せが可能です。

お近くに書店がない方は…

未来社(電話:03-3814-5521)ホームページhttp://www.miraisha.co.jp/

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

紀伊国屋書店ブックウェブ
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4624410912.html

からも購入可能。

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