世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2011年03月

この1~2月の取材、撮影の全点新作写真展「パレスチナ2011」@東中野が始まりました。

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今日は初日の平日、新聞各紙でも「残念ながら震災関連や都知事選以外の記事は掲載の余地がない」とのことで告知活動も思うように進まなかったため、なんとも悲しいくらいのスロースタートになった。

案内状を見ておいで下さった方、ブログを見ておいで下さった方の他には友人二名…。いくら「数じゃない、何を伝えられるかだ」とアタマでは分かっていても、あまりにご来場者が少ないと「伝えられる機会」すら与えられていないようでやっぱり凹む。

少し落ち込みながら帰宅すると、京都の写真展に京都新聞を見ておいで下さったT先生から封書が届いていた。封を開けると心温まるお手紙と、そのときの新聞記事とふたりで一緒に記念撮影をした写真が一枚の写真用紙にまとめられていて、温かくて、ありがたくて、そして勇気づけられた。

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T先生、本当にありがとうございました。

どんなときでも、あきらめずに全力を尽くしていれば必ずそれを見てくれている人が…たとえ数は少なくとも…いらっしゃるんだという、大切なことを思い出した。

明日からも頑張らなきゃなあ。

それがワタシに辛い話を聞かせてくれ、生活のなかに受け入れてくれ、写真を撮らせてくれたパレスチナのみんなに対する最低限の礼義であり、最低限の恩返しだろうから。そんなことで凹むなよ、とみんなの笑い声がいまにも聞こえてきそうだ。彼らはもっともっと比較にならない辛さを越えて生きている。そしてそれはいま現在の被災者の方々も同じ。沖縄や日本中で不条理と闘っている人たちも同じ。


ビタミンティーでは、新作のパレスチナの写真やいままでのアフガニスタン、動物ポートレイト、パレスチナの下記の画像などからTシャツやトートバッグもつくれます。ご注文もお待ちしております。ぺこり。
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友達から興味深いメールをもらったので、ご紹介。

イスラエルに住むパレスチナ人の友人から、『第3次インティファーダ』という名前のサイトが新しくできたことを先週聞きました。

もちろん彼もメンバーに入っています。

このサイトはつい最近できたばかりで、ひとつの団体としてどんどんメンバーは増え続けています。

どいうったことをするのかと言う具体的な話はまだこれからで、色々な案が出され、検討されているところです。

案がでている中には、『各地のパレスチナ人が各地から一番近い国境に向かって歩く。』というのがあります。

既に30万人以上の加入者がいるこの団体は、非暴力の『第3次インティファーダ(民衆蜂起)』を目標としています。

このサイトを消すようにと、ユダヤ人迫害反対を主張するADLが、フェイスブックに申請しましたが、この申請は受け入れられませんでした。

この動きは今後更に注目を受けそうです。

以下は、其の件に関する新聞の記事です。


ADL slams Facebook for refusing to remove 'third Intifada' fan page
Page, which has over 308,395 fans, is dedicated to encourage a third Intifada in Israel, and warns that if Facebook removes the page 'all Muslims will boycott Facebook forever.'
By Natasha Mozgovaya
Tags: Israel news ADL Israel facebook Jewish World

The Anti Defamation League filed Friday an official complaint against Facebook for refusing to remove the Facebook fan page called the Third Palestinian Intifada.

“This Facebook page constitutes an appalling abuse of technology to promote terrorist violence,” said Abraham H. Foxman, ADL National Director.

Facebook page 'Third Palestinian Intifada'


“Although the managers of this group claim to be calling for peaceful demonstrations, the Third Intifada pages include calls for followers to build on the previous two intifadas. We should not be so na醇`ve to believe that a campaign for a ‘Third Intifada’ does not portend renewed violence, especially in the current climate that has seen a dramatic increase in rocket attacks from Gaza, the brutal murder of the Fogel family in the West Bank, and a terrorist bombing in Jerusalem.”

The fan page, which has over 308,395 fans, is dedicated to encourage the outbreak a third Intifada in Israel, and warns that if Facebook removes the page "all Muslims will boycott Facebook forever."

“We are disappointed that Facebook has rejected our request to remove this site, which is in clear violation of their terms of service," the ADL said in a statement.

"We are especially disappointed in this case because in the past there has often been understanding and sensitivity from Facebook when we have brought violations of its own rules to its attention. We urge Facebook to reconsider its decision and remove this site, which by its very title incites violence," the statement added.

パレスチナ子どものキャンペーンより、東北の被災地に向けた支援の詳細が送られてきました。

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 パレスチナ子どものキャンペーン
 東北子ども支援・協力者募集 2011.3.29
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東北子ども支援専用メールアドレス tohoku@ccp-ngo.jp
人材・物資の募集情報ブログ http://ameblo.jp/ccp-tohoku/

■経過報告
パレスチナ子どものキャンペーンでは、スタッフやボランティアが
岩手県内の避難所でのお手伝いを始めました。社会福祉協議会の方や、
避難所のリーダーの方々から、いま必要なことや物、子どもたちの
様子などをお聞きしているところです。

また、各方面の方にご協力いただき、大槌町へ物資を運んでいます。
いままで届けたものは、マット、ブランケット、マスク、子ども用
シャツ、紙パックのジュースやお茶、ハンドジェル、歯ブラシ、
おもちゃなどです。今週中には、食品、お菓子、ペットボトルの水、
水不要のシャンプー、懐中電灯などをお届けできると思います。
数量や活動状況につきましては、改めてご報告いたします。

■募集
本日3月29日から以下のものを募集します。
ご協力いただける方は、数量と到着日をメールでお知らせください。

1.絵本と子ども向けのマンガや本
2.おもちゃ(電池のいらないもの)
3.ぬり絵(色鉛筆と鉛筆削り付)

どちらも小学6年生までを対象としたもので、新品または新品に近い
ものでお願いします。
4月5日(火)を一回目の〆切とし、その後必要に応じて再度募集します。
「物品を送る際のお願い」をお読みください。

▼△▼△お願い(重要)△▼△▼

※事務所の電話回線がふさがってしまうと、業務に支障をきたして
 しまうことがあります。お問い合わせやボランティア登録用紙の
 送付は、必ずメールにてお願いいたします
 東北子ども支援専用メールアドレス tohoku@ccp-ngo.jp

※物品を送る際のお願い
 ・一つの箱には同じ種類のものを入れてください。
  絵本とおもちゃが混ざらないようにお願いします。

 ・箱の外側に明細を大きく書いてください。
  例)絵本10冊、マンガ10冊、おもちゃ5コなど

 ・募集していない物はご遠慮ください。

※送り先
 蛭間運送 内  CCP支援物資受付窓口
 〒379-2304 群馬県太田市大原町38-1
 0277-78-7317


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 ピカピカ文具セットプレゼント企画
  子どもたちに笑顔を届けよう!
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☆ピカピカでかわいらしい物たちは、
  子どもの「こころ」を元気にします☆(^ー^)☆

パレスチナ子どものキャンペーンでは、アトファルナろう学校で
「おたのしみ・パック」というものを配布したことがあります。
日本のこどもたちが自分の選んだ文具やかわいい小物を詰めた小袋を
アトファルナの子ども一人ひとりにプレゼントしとても喜ばれました。

そこで、大震災で何もかも失ってしまった子ども、大切な新学期の
文房具が泥まみれになってしまった子どもたちが思わずにっこりする
ような文具セットを届けたいと思います。

詳しくはブログをご覧ください。
http://ameblo.jp/ccp-tohoku/

ピカピカ文具セット
担当ボランティア・スタッフ連絡先
yukimijyayo@docomo.ne.jp(どい ゆきみ・携帯)

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ご返信の際は、毎回フルネームとお住まいの地域を入れていただけると
助かります。例)山田太郎(東京都豊島区)

皆様のご協力よろしくお願いします。


事務局 山本智子
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特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
Campaign for the Children of Palestine(CCP)
〒171-0031 東京都豊島区目白3-4-5 アビタメジロ603
Tel:03-3953-1393 Fax:03-3953-1394
Email: tohoku@ccp-ngo.jp
HP: http://ccp-ngo.jp/

 
心配していたアハマドの怪我はひとまず大丈夫なようです。
 
アハマドのお兄ちゃんのオウダからそのように連絡が入りました。
 
一安心、とりあえず。

昨夜、ビリンでとても仲良くしてた16歳の少年アハマドが右足を撃たれたと連絡が入った。アハマドはサッカー選手のお兄ちゃんの影響でサッカーをこよなく愛する普通の高校生。耳が不自由で喋ることの出来ないお父さんの言いたいことを常に先回りして考える心優しい少年だ。

アハマドはふたり兄弟。子だくさんな家庭の多いパレスチナでは珍しい。お兄ちゃんのオウダは長年子どもが授からなかった夫婦には待望の子どもだったそうだ。インムオウダ(兄弟のお母さん)は「私も娘が欲しかった。だからミカがうちに来てくれるとまるで娘がいるみたいで嬉しい」とよく家に招いてくれた。ワタシは彼女の娘のようにマッサージを施し、アブーオウダ(兄弟のお父さん)が淹れてくれたコーヒーを飲みながら、破れかぶれのアラビア語とボディランゲージでアブーオウダと「会話」した。

彼らの家をおいとまするときは、どんなに見知った慣れた道だからと断ってもアハマドが家まで送り届けてくれた。道中「オンナとふたりで歩いてるよ~」と少年たちにからかわれても、うまく笑顔でかわしながら…。そして最後の別れの日、そっと手のひらに自分のメールアドレスを記して「日本に帰っても連絡ちょうだいね」とはにかんだ笑顔が心に残っている。

今日のトークは急遽アハマドの負傷の話も盛り込んで、たった16歳の少年が不条理な占領に声をあげてプロテストするだけで容赦なく撃たれる非情な占領の実態をお話しした。予定していた明るいムードの話とは少し筋書きが変わってしまったが、これがパレスチナの現状の一面なのだから仕方ない。ご来場の方々の数は決して多くはなかったけれど、皆様熱心に聞いてくださっていて、とても貴重な機会となった。欲を言えばもう少しご来場の皆様からご感想をお聞かせいただく時間があればよかった。つたえっぱなしではなく、ワタシ自身もそこから色々学びたいから。

終了後、ご来場のアフガニスタンの支援活動の仲間たちと昼ごはんを食べて、古本市を満喫。夜はこのイベントの主催者の皆様と打ち上げ。多くが古書店の若き店主さん方。あたたかくて優しくて面白い方々で楽しいひととき。

あいおい古本市は明日も開催、写真展も6日まで、是非会場に足をお運びください。

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