2012年07月
ナカジマさんのコーヒー

最初に会ったときは、まだそんなに多くの会話を交わせなかった。何人かでナカジマさんの暮らす仮設住宅にお邪魔したこともあって、ナカジマさんにとって、ワタシは何人かいるボランティアのうちの一人に過ぎなかったはず。
ただ、そのときに、おいしいコーヒーを淹れてくださって、「宝物なんだ」とおっしゃるノートを差し出され「何でもいいから一言書いて」と言われ、コーヒーをいただきながら名前などを書きいれた。
そして今回、三度もナカジマさんの暮らす仮設住宅にお邪魔したこともあり、だんだんと冗談も交えて、気楽に話せる相手となった。名前で「ミカさん」「ナカジマさん」と呼び合うようになったのも、今回の訪問から。
ナカジマさんは、この仮設住宅の新しく選出された自治会の副会長をなさっていて、集会所に毎日通い、住民の皆さんのために奔走していらっしゃる。仮設住宅の集会所では、健康相談、就職相談、炊き出し、コンサート、体操…と、あらゆる催し物があり、そのまとめ役として、準備をし、住民に声をかけ、コーヒーを淹れ、何でも話し合える場づくりをしていらっしゃる。
植木も苗も家財道具も大切にしていたものも家も、何もかも流された皆さん。ナカジマさんもそのひとり。震災以来、ナカジマさんは心が沈み込んでいらっしゃったそうだ。でも、仮設住宅に入り、訪問してくるボランティアと言葉を交わし、全国いや全世界から来る人々のためにコーヒーを淹れるうち、気持ちが変わっていったとおっしゃった。
「震災がなかったら、こんなオジイチャンとこんなにも話してくれる若者たちなんてきっといなかったと思うよ。でも、震災があったから、こんなにも多くの人に出会うことができたし、大切な出会いがたくさんあった」とナカジマさん。
こんな言葉を言えるようになるまで、どれだけの苦難を乗り越えてこられたのだろう。ナカジマさんの微笑みは、その優しさは、ここを訪れるボランティアの心を包み込む。
集会所の目の前に植えられたプランターの夏野菜がいくつも実をつけていた。つらく厳しい被災後の仮設住宅暮らしだと思うけれど、収穫するナカジマさんの笑顔は、「ここから、これから」とおっしゃっているように見えた。
岩国オスプレイ搬入抗議行動の呼びかけ
社民党の服部良一議員の事務所より届いた呼びかけを転載
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ご支援頂いている仲間の皆様へ
あの危険なオスプレイが岩国に強行搬入されようとしています。事故が多発し、現在まで30名以上の兵士などが死亡しています。
先日の朝日新聞では、一昨年のアフガニスタンの事故の調査委員長がエンジン出力系統の欠陥を指摘した報告書について、司令部がこれを認めず、開発部門に自己分析を出させその結果を基にエンジンの不具合が事故の原因ではないとする「公式見解」を出しています。自国の兵士の命すら消耗品としか考えない姿勢が明らかです。
そのような危険なオスプレイが沖縄に配備され、日本全国で訓練飛行を行います。沖縄はもとより、全国知事会も19日には緊急決議で受け入れを拒否しています。
野田政権は、国内の世論を聞く耳を持たず、日米安保で口は出せない、と全く静観の姿勢であり、許すことは出来ません。
岩国現地から添付ビラの通り、現地行動が呼びかけられています。
現地では、朝から行動が取り組まれますが、全体集会は午後1時からの予定になっています。
緊急ですが、関西からも駆けつけたいと思います。以下の要領で参加者を募ります。
23日(月) 朝7時大阪駅旧中央郵便局前を出発 10分前には必ず集合して下さい。
午後1時 現地集会に合流 約1時間
戻るのは午後8時から9時になると思われます。
費用 往復 6000円
現在マイクロバス(25人乗り)とワゴン車を確保しています。人数に限りがありますので、確実に連絡を下さい。メールの申し込みには必ず返信して確認させて頂きます。休みになりますので、近畿事務所へのメールでは申し込みが出来ません。以下までお願いします。
申込先 服部良一近畿事務所
福田徹矢
hukutetsu2702@yahoo.co.jp
hukutetsu2702@ezweb.ne.jp いずれでも構いません。
携帯 080-5706-6028
服部良一近畿事務所i
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ご支援頂いている仲間の皆様へ
あの危険なオスプレイが岩国に強行搬入されようとしています。事故が多発し、現在まで30名以上の兵士などが死亡しています。
先日の朝日新聞では、一昨年のアフガニスタンの事故の調査委員長がエンジン出力系統の欠陥を指摘した報告書について、司令部がこれを認めず、開発部門に自己分析を出させその結果を基にエンジンの不具合が事故の原因ではないとする「公式見解」を出しています。自国の兵士の命すら消耗品としか考えない姿勢が明らかです。
そのような危険なオスプレイが沖縄に配備され、日本全国で訓練飛行を行います。沖縄はもとより、全国知事会も19日には緊急決議で受け入れを拒否しています。
野田政権は、国内の世論を聞く耳を持たず、日米安保で口は出せない、と全く静観の姿勢であり、許すことは出来ません。
岩国現地から添付ビラの通り、現地行動が呼びかけられています。
現地では、朝から行動が取り組まれますが、全体集会は午後1時からの予定になっています。
緊急ですが、関西からも駆けつけたいと思います。以下の要領で参加者を募ります。
23日(月) 朝7時大阪駅旧中央郵便局前を出発 10分前には必ず集合して下さい。
午後1時 現地集会に合流 約1時間
戻るのは午後8時から9時になると思われます。
費用 往復 6000円
現在マイクロバス(25人乗り)とワゴン車を確保しています。人数に限りがありますので、確実に連絡を下さい。メールの申し込みには必ず返信して確認させて頂きます。休みになりますので、近畿事務所へのメールでは申し込みが出来ません。以下までお願いします。
申込先 服部良一近畿事務所
福田徹矢
hukutetsu2702@yahoo.co.jp
hukutetsu2702@ezweb.ne.jp いずれでも構いません。
携帯 080-5706-6028
服部良一近畿事務所i
震災から一年四か月目の宮古

一見、駅を降りて町中では津波の傷跡が見えないようにも感じられる。ただ、それは宮古駅の周辺、中心部のあたりだけ。鍬ガ崎や田老に行ってみると一面瓦礫が片付いた後の野原状態。
ただ、町の復興が進んでも、被災した地域は全体の嵩上げが済まないと家が建てられないだとか、その嵩上げや広い道路の建設が四年後だとか、その見通しすらはっきりと決まっていないだとか、それまでどうするのか、仮設住宅はそれまで使えるのか?などなどの問題があがってきている。
鍬ガ崎で商売をなさっていたHさんと去年の炊き出し以来仲良くなり、毎回仮設住宅にお訪ねしているが、「資金的に今後また商売を再開する見通しが立たない」と暗い顔。他のおばあちゃん方も「仮設に入って毎日することがなくて退屈」だとか、「お元気ですか?」とたずねても、一様に「まあ、なんとか生きてます」との答え。
ある高齢のご夫妻をお訪ねしたときも、「仮設住宅の中であまり周りの人とうまくいかない」と苦しそうに話されたり、被災された方々の苦境は続いている。
家や大切なものを失ってしまった方々が、それでもまたなんとか新たな一歩を踏み出せるように、国全体で支えていかなくては…と思うけれど、結局は、皆さん「待っていてもアテにならない」と、借金を重ねて自力でその一歩を踏み出していらっしゃる。
少しでもその見通しが立ってきた、比較的裕福な方と、いまの暮らしを何とか維持するのに精一杯の方と、一口に「被災者」とくくれない差異が表面化してきている。
宮古で出会った皆さんが本当に笑える日まで、この宮古に通い続けよう。何ができるわけでもないけれど。見守っていきたい。
写真は、いま山田や釜石や大槌であがっている旬のウニ。「宮古の父さん」にウニを乗せたご飯をご馳走になった。ほっぺが落ちるくらい旨かった~。
あさこはうすと厚子さん

今回初めて厚子さんをお訪ねして、まず最初に驚いたのは、厚子さんがとびきりの笑顔で迎えてくださったこと。正直に言えば、「原発には土地を売らない」断ったがために村の中で分断され、壮絶な村八分に遭い、陰口をたたかれ、それでも「いつか分かってくれる」と頑張っていたあさ子さんの思いを受け継ぐ、厚子さんの笑顔を失礼ながら想像していなかった。
厚子さんの強い思いは、とにかくお母さんのあさ子さんの思いを大切にしたいという、母への愛情。その愛情の強さを感じるたびに、何ごとも、政治とかなんだとか難しい問題以上に、家族を大切にする心こそが根底にあると感じる。
厚子さんは、自分の土地の周りに張り巡らされたフェンスを指さしながら、勝手に「高圧危険」と書かれた看板を指して笑う。
この厚子さんの笑顔を見るたびに、厚子さんの人間的な温かみと魅力に引き込まれていく。この笑顔を見ているうちに、このひとをひとりで闘わせたくないと強く思った。