


差出人の名前をみてみると、いつもお訪ねしている、仮設住宅にひとりで暮らすおばあちゃん。
同じ仮設住宅の方々とあまりうまくいっていないので、普段、孤立しがち。
「いらねえ気を使って無理に付き合うよりいーんだ」とばあちゃんは強がる。
でも、行くたびに、手を握り、抱きしめ、あがっていけと言い、帰り際になると寂しそうな顔に変わり、それでも気丈に「また来てくれな。ねえやん(と呼ばれている)が訪ねてきてくれるのがどれだけ嬉しいか…」と、ありったけの栄養ドリンクや魚を持たせてくれる。
お礼の電話をすると「ああ、よかった。ねえやん日本にいたんだな。この前は雪かきありがとうな。おまけに軽めのスコップまであとで持って来てくれて。あれで、ようやく雪かきもできるようになったこった」と。
箱を開けると、大量のマス(一尾分まるまる!)、マスのあら、ホタテ、タコ、ワカメが所狭しと入っている。そして達筆で書かれた「本日のお品」と題された説明書き。あたたかくて、これを書きながらワタシのことを思ってくれていたばあちゃんの心が伝わってきて、なんだか切なくもあって。
「また五月に行くからね。待っててね」と言うと「ああ、そうか!楽しみだなあ。早く姉やんに会いてえもんだ」とばあちゃん。
結局さあ、、宮古でもパレスチナでもアフガニスタンでも、みんなにあたたかい気持ちを貰ってばかりだなあと思う。どうやって恩返しをすればいいのか分からないくらい、みんなに貰ってばかり。
何が出来るわけでなくても、訪ねつづける、いまのワタシにはそんなことしか出来ないけど。
さっそく、ホタテとタコは刺身でいただいて、焼き用と書かれたものはみりんと醤油で煮る。そしてマスを塩焼きにして、マスのあらは三平汁に。近年まれにみる豪華な食卓の日々。
ばあちゃん、本当にありがとう。







