あちこちまわってエルサレムに滞在中。
このブログでも何度か紹介している、数年前タバの国境越えの際に友達になって、一緒にエジプト革命の時期を過ごしたパレスチナ人の友達ラーエド。彼はエジプトでの学業を終えて故郷に戻り、夢を叶えて薬剤師として働いている。去年初めてラーエドと彼の故郷エルサレムで再会したときの感慨深さは忘れられない。
いま、そのラーエドの実家で彼の家族と過ごしている。
彼の実家がある東エルサレムは、イスラエル政府と入植者による住民追放がさかんにおこなわれている。自分の土地、敷地、家であっても勝手に許可なく増改築が許されない。それだけでなく、遺跡公園の整備や入植地建設等のために、土地の権利書などが無効だとかの因縁をつけられ、家屋が破壊され、追放されている。入植者による暴力は日常茶飯事。抵抗すれば軍や警察による弾圧が待ち受ける。ラーエドの弟ももう何年も刑務所に入れられたままだ。
ジェニンの難民キャンプでは、3カ月前に友達のひとりが殺されていたことを知らされた。彼をニックネームでしか呼んでいなかったワタシは、そのことに気づかないままだった。顔も頭部も血まみれになった友達の写真をジェニンの弟たちに見せられ、悲しくて、悔しくて、泣いてしまった。弟のカマールが「ミカ泣くな。ようやくこれでアイツは楽になれたんだから」とワタシに言った。その言葉の重みに、ますます涙が止まらなくなった。
ビリンでは、相変わらずの抗議と弾圧が続く。夜中に軍が侵入してくるのも相変わらずだ。リーダーのひとりアブダッラーは、昨日「抗議デモのさなかに軍用車の通行の妨害をした罪」で軍事裁判所から有罪判決を受けた。決して暴力的な行為に及ばない人々には、相変わらずの無理矢理こじつけな罪をかぶせてくる。
ハイファに友人で俳優のSaleh Bakriを訪ねた。彼は自宅に招き、手料理をつくってもてなしてくれた。有名な俳優になって、その言動に影響力をもった彼は、イスラエル政府による占領政策に異議を唱え、イスラエル政府が出資する映画にはもう金輪際出ないと演劇を通した闘いを続けている。彼の暮らすハイファは、多くの難民が発生した場所。ジェニンの難民キャンプに暮らす友人の多くがハイファを「故郷」にもつ。彼が車で案内してくれたのは、故郷に戻れない難民となった人々が暮らしていた廃墟となった古い家。とてつもない悲しみがハイファの町をつつむ。でも、まるでそんなことは何もなかったかのように、新しい町で「イスラエル人」が快適な暮らしを享受している。胸が苦しくなる。
パレスチナはオリーブ収穫の季節。砂埃にまみれながら収穫作業を手伝うのはハードなれども楽しい時間でもある。
一昨日、ようやくまとまった雨が降った。これから季節は秋、冬へと変わっていく。
このブログでも何度か紹介している、数年前タバの国境越えの際に友達になって、一緒にエジプト革命の時期を過ごしたパレスチナ人の友達ラーエド。彼はエジプトでの学業を終えて故郷に戻り、夢を叶えて薬剤師として働いている。去年初めてラーエドと彼の故郷エルサレムで再会したときの感慨深さは忘れられない。
いま、そのラーエドの実家で彼の家族と過ごしている。
彼の実家がある東エルサレムは、イスラエル政府と入植者による住民追放がさかんにおこなわれている。自分の土地、敷地、家であっても勝手に許可なく増改築が許されない。それだけでなく、遺跡公園の整備や入植地建設等のために、土地の権利書などが無効だとかの因縁をつけられ、家屋が破壊され、追放されている。入植者による暴力は日常茶飯事。抵抗すれば軍や警察による弾圧が待ち受ける。ラーエドの弟ももう何年も刑務所に入れられたままだ。
ジェニンの難民キャンプでは、3カ月前に友達のひとりが殺されていたことを知らされた。彼をニックネームでしか呼んでいなかったワタシは、そのことに気づかないままだった。顔も頭部も血まみれになった友達の写真をジェニンの弟たちに見せられ、悲しくて、悔しくて、泣いてしまった。弟のカマールが「ミカ泣くな。ようやくこれでアイツは楽になれたんだから」とワタシに言った。その言葉の重みに、ますます涙が止まらなくなった。
ビリンでは、相変わらずの抗議と弾圧が続く。夜中に軍が侵入してくるのも相変わらずだ。リーダーのひとりアブダッラーは、昨日「抗議デモのさなかに軍用車の通行の妨害をした罪」で軍事裁判所から有罪判決を受けた。決して暴力的な行為に及ばない人々には、相変わらずの無理矢理こじつけな罪をかぶせてくる。
ハイファに友人で俳優のSaleh Bakriを訪ねた。彼は自宅に招き、手料理をつくってもてなしてくれた。有名な俳優になって、その言動に影響力をもった彼は、イスラエル政府による占領政策に異議を唱え、イスラエル政府が出資する映画にはもう金輪際出ないと演劇を通した闘いを続けている。彼の暮らすハイファは、多くの難民が発生した場所。ジェニンの難民キャンプに暮らす友人の多くがハイファを「故郷」にもつ。彼が車で案内してくれたのは、故郷に戻れない難民となった人々が暮らしていた廃墟となった古い家。とてつもない悲しみがハイファの町をつつむ。でも、まるでそんなことは何もなかったかのように、新しい町で「イスラエル人」が快適な暮らしを享受している。胸が苦しくなる。
パレスチナはオリーブ収穫の季節。砂埃にまみれながら収穫作業を手伝うのはハードなれども楽しい時間でもある。
一昨日、ようやくまとまった雨が降った。これから季節は秋、冬へと変わっていく。