世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2015年11月

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下記の通り、写真展「パレスチナに生きる人々」を江東区東陽の江東文化センターにて開催いたします


タイトル:パレスチナに生きる人々

≪写真展≫
日時:12月20日(日)~25日(金)10時~20時
   初日は10時半会場、最終日は16時終了
場所:江東文化センター2階ロビー
   江東区東陽4-11-3 東陽町駅から徒歩3分 3644-8111
※無料

≪高橋美香トーク≫
日時:12月20日(日)18時30分~20時30分
場所:文化センター3階第3研修室
参加費:500円
★ダニエル・ガル監督「ナイントゥファイブ」上映(2009年・17分)
(分離壁をよじ登って越え、不法労働者としてイスラエル領内に働きに行く
パレスチナ人労働者の姿を追ったドキュメンタリー)

≪ギャラリートーク≫
日時:12月23日(水・祭日)11時~12時と15時~16時
場所:文化センターロビー隣の談話ホール
パソコンの画面を見ながら高橋さんのトーク
※無料

≪終了後高橋さんを囲んで懇親会≫
日時:12月25日(金)6時(4時に展示あとかたずけ)
場所:香港苑(東陽4-6-20 03-5635-1088)
※参加費アリ

主催:江東9条の会・希望のまち東京in東部

みなさまのお越しをお待ちしております

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いやな夢をよくみる。パレスチナで夜中に兵士に襲撃されるとか、誰かが撃たれるとか、そんな夢を頻繁にみる。昨夜見た夢は、パレスチナのとても大切なひとが死んでしまう、まさにこと切れる瞬間に立ち合う、そんな夢だった。

ワタシは必死にそのひとに取りすがって名前を呼ぶ。でもその目は開かない。そのうち、ガクッと全身の力が抜け、亡くなったことを知る。悲しみで半狂乱になりながら、ワタシは居候先にカメラを取りに向かう。しかし、周囲は侵入してきた兵士だらけ。動くものはなんでも撃っている。

ふと、オリーブの木々の陰から黄色いTシャツを着た入植者が、兵士と横並びになって撃ってきているのが見えた。兵士が撃っているのはガス弾やゴム弾なのに、入植者はライフルを構え実弾を撃っている。

その弾がワタシの横をかすめた。「ミカ、危ない、隠れろ!」と友達が叫んでいる。ワタシはどうしてもカメラを取りに家に向かいたい。しかし、目の前の家までスナイパーから身を隠す死角がない。思い切って走って飛び出した。また近くを撃たれた。その弾は重く、弾丸が切る風までが重かった。ワタシは弾丸が自分に向かってくるのをみた。それを必死で避けて家にたどり着き、スナイパーの方をみると、彼は笑っていた・・・そこで目が覚めた。

実際に弾丸の速さを考えたら見えるはずないし、入植者に狙われて撃たれたこともない。ただ、過ごしていた家に実弾を撃ちこまれたことはあるし、兵士にゴム弾、超高速のガス弾を撃たれ、かすめていったことはある。それらの記憶が増幅して、ときどき悪夢に変わる。

ワタシの些細な体験ですら悪夢を呼び起こすのだから、現地で暮らすみんなはどれほどいやな夢をみているのだろう。特に子どもたち。悪夢にうなされている子の背中を毛布の上からさすり続けた夜もある。

パレスチナでは、10月からずっと毎日のようにひとが殺され続けている。10月からというと語弊がある。ずっとずっと続いていることではあるが。殺されると分かっていてナイフで兵士に立ち向かうひとたち、ナイフで向かってきたことにされて殺されたひとたち。その深い絶望を思う。現地のみんなが向き合わされているものに比べれば、ワタシの悪夢など取るに足らないものだ。

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しばらくぶりに、日本で暮らすクルド難民のおかあさんが生活費の足しにと懸命につくっていらっしゃるオヤのスカーフ、ネックレス、ブレスレット、ストラップ、ピアスの新作のご紹介。

これらは、12月20日から25日の江東区文化センターの写真展「パレスチナに生きる人々」の在廊日(20日、23日、25日予定)にもお声掛けいただければ実物をご覧になれますが、遠方の方のために、これらの作品を送料実費で発送もいたします。

ただし、今回以降は、一件につき発送手数料300円を申し受けますことをご了承ください。

値段、振込先等の詳細につきましては、恐れ入りますが、mikairv@gmail.comまでご連絡ください。


ジャマエルフナの楽団4


ジャマエルフナの楽団3

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