世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2016年08月

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今年もこの季節がやってきました。年に一度の「アフガニスタン山の学校支援の会」報告会のシーズンが。こちらは大阪の一週間後、東京での報告会のご案内。

当初の予定の十年間の活動期間を過ぎた2014年、会の活動の終息を目指し、どのような終わり方をするのか、ある意味、活動を開始してからずーっと代表も我々運営委員も悩んで来ました。

「いまアフガニスタンの現地情勢があまりよくないこの時期に、おカネが尽きたからサヨウナラなんてあんまりなんじゃないか」「もっと活動を続ける努力をすべきじゃないか」「せっかく現地での支援が目に見えるカタチで実り始めたのだから」と、活動を継続する方向で、代表も運営委員も決意を固めました。

いままで会員の皆様にお寄せいただいた資金はほとんど底を尽きたいま、再び「第二期」として会員を募集して、その集まった資金に応じた規模、期間の活動をスタートさせようと会では考えております。

そこで、今年は「第二期スタート」説明もいたします。継続的にご支援くださる会員の募集はもちろんのこと、一緒に活動をしてくれる「運営委員」も募集します。その説明も報告会でする予定です。一か月に一度の運営会議は通常三鷹でおこなっております。

さて、今回の報告会は、長倉洋海代表の現地訪問報告はもちろんのこと、活動のスタート以来ずっと現地で強力なサポートをしてくださっている、カブール在住のジャーナリスト安井浩美さんが現在のアフガニスタンについて講演をしてくださいます。アフガニスタンの現状を、そこで暮らす安井さんの視点から語っていただきます。こんな機会は滅多にありません!

是非とも足をお運びください。

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アフガニスタン山の学校支援の会 第13回現地報告会【東京】

日時:9月10日(土)
13時半 受付開始
14時 現地報告(長倉洋海代表スライドトーク)
15時半 安井浩美さん講演
16時半 第二期計画のご説明&質疑応答

場所:武蔵野スイングホール
JR中央線・武蔵境駅北口すぐ

参加費:千円

お申し込み不要、直接会場にお越しください

http://h-nagakura.net/yamanogakko

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今年もこの季節がやってきました。年に一度の「アフガニスタン山の学校支援の会」報告会のシーズンが。当初の予定の十年間の活動期間を過ぎた2014年、会の活動の終息を目指し、どのような終わり方をするのか、ある意味、活動を開始してからずーっと代表も我々運営委員も悩んで来ました。なので、報告会も2014年以降は東京だけで開いていたのですが…。

「いまアフガニスタンの現地情勢があまりよくないこの時期に、おカネが尽きたからサヨウナラなんてあんまりなんじゃないか」「もっと活動を続ける努力をすべきじゃないか」「せっかく現地での支援が目に見えるカタチで実り始めたのだから」と、活動を継続する方向で、代表も運営委員も決意を固めました。

いままで、会員の皆様にお寄せいただいた資金はほとんど底を尽きたいま、再び「第二期」として会員を募集して、その集まった資金に応じた規模、期間の活動をスタートさせようと会では考えております。

そこで、今年は「第二期スタート」説明のためにも、やはり大阪でも報告会を開こうということになりました。ワタシも当日は大阪の会場におります。(関西方面のみなさん、是非とも会いに来てください)

また、今回の報告会は、長倉洋海代表の現地訪問報告はもちろんのこと、活動のスタート以来ずっと現地で強力なサポートをしてくださっている、カブール在住のジャーナリスト安井浩美さんが現在のアフガニスタンについて講演をしてくださいます。アフガニスタンの現状を、そこで暮らす安井さんの視点から語っていただきます。こんな機会は滅多にありません!

是非とも足をお運びください。

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アフガニスタン山の学校支援の会 第13回現地報告会【大阪】

日時:9月4日(日)
13時 受付開始
13時半 現地報告(長倉洋海代表スライドトーク)
15時 安井浩美さん講演
16時 第二期計画のご説明&質疑応答

場所:今村学園いまむらこどもえん
大阪府高槻市高槻町3-16

参加費:千円
(事前申し込み不要、直接会場にお越しください)

http://www.h-nagakura.net/yamanogakko

本日15日、夜9時、テレビ東京「世界ナゼそこに日本人?」に最愛の友人であり、尊敬する同志、盟友、仲間でもある美恵子さんが出ます。

本当だったら、日本中のみんなに「絶対観てね」って張り切って宣伝したかった。でも、この瞬間もまだ、「この番組を宣伝する」こと、これを投稿することを躊躇っている。

テレビの番組表をみて、番組情報に書かれた「50歳のシングルマザー、娘と離ればなれで暮らした10年…」などの文言に、暗たんたる思いがした。

そもそも、美恵子さんは、こんなお涙頂戴的なメロドラマのような話をしたくて、この番組出演を決意したわけじゃない。その過程を知っているだけに、テレビ番組表に書かれた文言に絶望的な気持ちになる。

こうなることは分かっていたというのは簡単だ。でも、占領を直接語らずとも、現場を映せば伝わることがあるはず、美恵子さんの熱意が通じるかも、と製作者のマスコミ人としての矜持や良心に、ワタシはわずかな期待を寄せた。

美恵子さんと出会ったのは、エルサレム旧市街の安宿だった。ワタシは長期取材の経費を少しでも安く抑えるため、この安宿のドミトリーに泊まっていた。美恵子さんは当時この宿の個室で暮らしていた。共同のキッチンや冷蔵庫の前で顔を合わせるようになった。冷蔵庫に貼られた日本語の「西岸各地の行き方」という詳細な交通情報を書いた美恵子さんのことが気になっていた。「今日はジェニンに行こうと思う」と美恵子さんに話したことが、言葉を交わしたきっかけだったと思う。その日から、美恵子さんの仕事が終わった夜、彼女の部屋で話をしたり、屋上で一緒にときを過ごしたり、休日の彼女の「活動」に同行するようになった。

彼女との「活動」の思い出は、数限りない。ビリン、ヘブロン、シルワン、シェイクジャラ、ジェリコ、ジェニン、カフルマーリク、ヨルダン渓谷…各地で、人々のなかに分け入り、アラビア語でダジャレを飛ばし、現状に心を痛め、怒り、アタマで考えるだけでなく、行動をしてきたひと。

路上に座って野菜を売るおばあさん、道路清掃やごみ収集をするおじさん、灼熱の厨房でフライパンを握るお兄さん、イスラエル社会のなかでひっそりと、でも懸命に生きるパレスチナの人々に、彼女はいつも「おつかれさま」と笑顔でアラビア語で声をかけてまわる。ワタシは彼女の深い「人間への愛」をそのたびに思い知る。だからこそ、占領や人種差別がもたらす不条理な人権侵害、ひとびとの尊厳を踏みにじることへの怒りが、人一倍強いのだろうと思う。

美恵子さんは、イスラエル社会の中で生きながら、貴重な休日をつかって、占領反対、人種差別反対の活動をし、パレスチナ中の友のために相談に乗り、訪ね、励まし、問題解決を探る、そんなひと。パレスチナだけでなく、イスラエル国内のなかで苦境に置かれたアフリカからの難民の人権保護を訴え、兵役拒否者への連帯行動などもおこなっている。

そして、それらの現状を、ひとりでも多くのひとに伝えたいと、町中で日本人をみつければ声をかけ、「知る気」がありそうなひとには最大限現状を伝え、原稿を書き、ネットでも発信をしている。

そんな彼女が番組出演を許諾したのは、ビリンやへブロンやシルワンなど、占領政策の現実が剥き出しにされた現場へクルーを導こう、より多くのひとにパレスチナの現状を伝えてもらおうとの思いからの挑戦だった。

でもクルーやテレビ局のくだした判断は?結果は?この番組そのものが答え。だから、まったくなにも知らない人に、なんの疑義もはさまず、観てくださいとは言えない。でも、少なくとも、ワタシの周囲の方々には、番組中に「伝えられなかった」コトやカットされたことこそが、美恵子さんの伝えたかったことだという留保をもって、観てもらえたらなと思う。

だって、美恵子さんが引き受けた思いを考えると、出来上がりがいかに、彼女の思いとかけ離れたものであっても、だからこそ、丁寧に、なぜ「きちんと伝えたいことが伝えられない番組になったのか」をこういう場で補足して伝え、そして日本のマスコミの現状を垣間見るいい機会だとも思うから。

美恵子さんは、ワタシが預かり、各地で小さな上映会をおこなってきたドキュメンタリー映画「車いすのジョディ」「ナイン トゥ ファイブ」などの訳をつけ、拙著『パレスチナ・そこにある日常』のなかにもたびたび「現地在住の友人」「エルサレム在住の友人」として登場する、あの美恵子さんといえば、きっとワタシの周囲の方々には、上記のことも含めて、納得しながら、番組を観てもらえるのではないか?と期待します。

ワタシも絶対観るけどさ、多分、今夜9時からの1時間は、腹が立って仕方ないんだろーな。悔しいけれど、彼女が伝えようと試みて、テレビが「伝えなかった」ことこそを念頭に、観てもらえたらいいなと思う。美恵子さんの思いは、ご本人の許可を得て、またいずれ改めてお伝えする機会もあるかと思う。もうすでに、「コトの顛末を記した原稿を書いた」とのことなので。

美恵子さんの挑戦に、心から敬意を表します。

✳︎追記✳︎
美恵子さんより「番組を見逃した方はこちらを。どんなに偏って編集されたか、を知って頂きたい」
https://www.youtube.com/watch?time_continue=117&v=uZk8NOQqUyE

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イスラエル在住の友人と某テレビ局との闘いに胸を痛め、震災被災地の宮古に通ううちに親しくなった友人の意識不明の大怪我に居ても立ってもいられない気持ちになり(ただひたすら回復を祈る)、いま、隣の部屋では「家ではうるさくて勉強できない」と嘆く受験生のムスメ(クルドの友人次女)に我が家を「勉強部屋」にと開放。ムスメが無駄口も叩かず静かに受験勉強…という8月最初の週。高江のことも気になるし、片付けなきゃならないことは山積みだし、暑さのなかで、気持ちがあっちに散り、こっちに散り、と散らかりっぱなしのような日々。

さて本題。

8月20日(土)に「京葉教育文化センター パレスチナ問題学習会検廚砲いて、パレスチナで日々の日常を占領下の困難と闘う人々のお話をします。

日時:8月20日(土) 午後7時から9時まで
場所:光の子幼稚園園舎(市原市辰巳台東3-11)
主催:京葉教育文化センター
お問い合わせ:090-8274-7853(山本さん)
入場無料

みなさまのお越しをお待ちしております。

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