

2004年に写真家の長倉洋海さんの呼び掛けにより、「アフガニスタン山の学校支援の会」の活動は正式にスタートしました。2001年に長倉さんがずっとその姿を追い続けていたマスードが暗殺され、追悼式典に出席するため現地に赴き、そこでマスードの取材を続けるなかでお世話になった、この山の学校がある村の人々に再会をしたと聞いております。
「アフガニスタンの未来をつくるのは子どもたち、教育はなにより大切」と繰り返し説いていたマスード。村人たちはマスードから譲られた資材でその小さな村に「山の学校」をつくったそうです。学校は窓も机も椅子もなく、子どもたちは土がむき出しの床に這いつくばって勉強をしていました。「アフガニスタンの子どもたちのために使ってください」と長倉さんが託されていたお金を使って、この学校に窓やドア、机やいすを入れました。
「政府からの給料が遅配、無配になっている。このままでは教師たちは家族を養うために他の仕事に就かざるを得ない」と長倉さんに訴えたのが、故サフダル校長でした。産業も現金収入を得られるような仕事も特にない山の上。村人たちのほとんどは畑を耕し、放牧をして、ほぼ自給自足の暮らしをしています。教師が山を離れ、学校からいなくなっては、学校そのものが成り立たない。そこで、長倉さんは会の立ち上げを決めました。
それから13年。本当にあっという間でした。当初は「10年たてばアフガニスタンも平和になる」との見込みで始めた活動でしたが、13年たった今でも、状況はあまりよくなっていません。
「山の学校」卒業生が大学に入学したり、「山の学校」教師として戻ってきたり、留学する子が現れたり、なによりも子どもたちの教育についてあまり関心が高くなかった親たちですらも「子どもたちを高校へ行かせたい」「大学に行かせたい」と話すようになりました。以前は、特に女子について「小学校に通う必要もない」「家のことだけやっていればいい」と、「山の学校」にすら通わせてもらえない子が多かったのに。今年は、「山の上から下の町の高校に女子生徒を通わせるため通学支援をしてもらえないか」と親たちから陳情が出たほどでした。隔世の感があります。
そこで、長倉代表以下運営委員一同で、当初は資金が尽きる13年(設立当初の10年から3年延長)、今年度での活動終息を予定していましたが、あらたに支援者、賛同者を募り、「第二期」として再スタートさせることになりました。
詳細について、長倉洋海代表、安井浩美さんの挨拶をご参照ください。
ひとりでも多くの方に、「第二期」会員になっていただき、一緒に子どもたちの成長を見守っていただければ幸いです。
第二期会員年会費(一口5千円)
★入会方法
当会事務局にファックスまたはメールで「第二期入会希望」とご連絡、または振込用紙通信欄に明記のうえ、ご住所、お名前、お電話番号を記載して年会費(一口以上何口でも)をお振込ください。
口座名義(加入者名) アフガニスタン山の学校支援の会
郵便振替口座番号 00160-1-667404
お問い合わせは当会事務局へ
http://www.h-nagakura.net/yamanogakko
info_yamanogakko@yahoo.co.jp
042-345-7805
よろしくお願いいたします。



