世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2016年11月

イメージ 1

連日連夜、ヒマさえあれば『それでもパレスチナに木を植える』の宣伝につながることにアタマを悩ませている。FB、ツイッター、メール…と、どうしても「しつこく」なってしまう。「自分、うざいな」と自覚もしている。

「そんなにしつこいと嫌われるよ」「敬遠されるよ」とのご忠告?ご親切にどうも!

しかし、有名なベストセラー作家とか著名なジャーナリスト、写真家でもない限り、黙っていたら誰にも見向きもしてもらえないわけで。

書いたら終わり、じゃない。手にとって、読んでもらえないことには、どうしようもない。この先のなににもつながらない。だから、見苦しくても、必死にもなる。いまの時代に、売れない写真家が表現の手段を確保して、なんとか生き抜くって、そういうこと。

率直に言えば、本が売れたからと言って、ワタシの生活が金銭的に豊かになるわけでもない。「夢の印税生活」という言葉を笑い話のようにすることもある。でも、そんなもの夢のまた夢。いや、正確に言えば「自分の夢」として認識してすらいないかも。そんなこと「あり得ない」と思っている。

でも、ワタシは自分でこの道を選んだので、悔いも(いまのところ)ない。むしろ、幸せな人間だと思っている。ビンボーだけど。

友人知人からの、ほとんどのお誘いを受けることができないのは、お金がないから。晩ご飯を食べに行くとか、飲みに行くとか、夜遊びに行くとか、ほとんど不可能だから。見栄をはってたまーに無理して行くこともあるけれど。正直、お金があったら、本を買って、本を読みたい。

こんな状態で、バカみたいに、必死にパレスチナを追っている。それが、なにになるのかもわからないままに。でも、ひとつだけ確信をもって言えるのは、パレスチナのみんなが大好きなこと。彼らが強いられた不条理な抑圧に、異議を唱えたい。自分なりの方法で。

どうか、『それでもパレスチナに木を植える』を、お手にとってご覧ください。「お金がないから買えません」、はい、ワタシにもよくわかります。お住まいの地域の図書館にリクエストして買ってもらって読んでください。

皆様のお力添えが頼りです。シェアやご周知をよろしくお願いいたします。またご感想や、各サイトへのレビューなども、お待ちしております。

********************************************

『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、ご注文をお願いいたします。
また、下記のリンク先に記載されたオンライン書店などでもお求めいただけます。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

アマゾン
http://amzn.asia/bUm0U7i



引き続き、下記の二冊の本のご注文もお待ちしております。

『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 重版が決定しました。
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
ビタミンTeeのページ
http://www.vitamin-tee.jp/?mode=cate&cbid=985137&csid=1

イメージ 1

ついに、ようやく…『それでもパレスチナに木を植える』ができあがりました。

まだ手元には届いていないので、ドキドキしながら待っているところです。

本当に長かった…。前著『パレスチナ・そこにある日常』からの六年も長かったし、書き連ねるばかりでいっこうにまとめることに意識が向かない自分の怠惰?余裕のなさ?なんていう言葉が適当なのだろう…と向き合ってまとめようと試みてからが長かった。

行先も、そのルートも決めていないのに船出をしようと漕ぎ出した…そんな感じのスタートだった。

だとするならば、「目的地を提案し、無線で進むべき方角を指示してくださった」ような、未來社の編集者の天野みかさんには、感謝の言葉もない。目の前で起きたできごとを書き連ねるだけで、なにが大事で、自分がなにを伝えたいのか、全然自分でもわからないままただ書き連ねた膨大な原稿に目を通し、苦言を呈し、叱ってくださるというあのプロセスがなければ、この本はできあがらなかった。

パレスチナとの、パレスチナの「家族」友人との距離が近づけば近づくほど、自分でもなにが「本にすべき」内容で、なにが「伝える必要のない」内容なのか、まったくわからなくなっていた。

目の前で起きていることが「あたりまえ」になりすぎて、どんどんわからなくなっていった。いろんなことを知れば知るほど、書くことも、伝えることも、怖くなってきてしまった。自分を「さらす」ことも、自分の「家族」や友を「さらす」ことも。

それでも書かなければと思ったのは、プロローグやエピローグに記したとおりの思い。かつて、ガザの友人ハーゼムに「いまミカが撮らなければ、伝えなければ、このまま誰にも伝わらない」と言われたことを、ことあるごとに思い出す。

迷いながら、悩みながら、ドツボにも深みにもハマりながら、これからも撮り、書きつづけていこうと思う。

********************************************

『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、書店でご注文いただければ幸いです。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

アマゾンからも購入できます。
http://amzn.asia/bUm0U7i



また、引き続き、下記の二冊の本のご注文もお待ちしております。

『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 重版が決定しました。
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
ビタミンTeeのページ
http://www.vitamin-tee.jp/?mode=cate&cbid=985137&csid=1

イメージ 1

イメージ 2

新刊の『それでもパレスチナに木を植える』の刊行準備も大詰めを迎えています。そのさなかに、「金城実創作活動45周年記念祝賀会」に出席するため、沖縄へ行ってきました。

祝賀会のこと、実さんと過ごした三日三晩のこと、高江でのことなどは、また改めて別の機会に書くことにしましょう。

三日三晩をともに過ごすなかで、いつものようにいろいろな話を聞かせてもらい、いろいろなひとに出会い、その会話に耳を傾けるなかで「本当の絶望を知る者だけが希望の意味を知る」という実さんの言葉が印象に残りました。そして、その言葉はすぐに『それでもパレスチナに木を植える』の中盤以降のテーマでもあるジェニン難民キャンプの「弟」が瞳に浮かべた涙を連想させました。奇しくも、実さんの言葉は、ワタシが書いた本のテーマと重なっていました。

パレスチナでは、希望をみつけることは決して簡単なことではありません。でも、どんな状況のなかにも希望はあることを教えてくれるのもまたパレスチナの人びとです。

昨日、『それでもパレスチナに木を植える』のカバーと帯が届きました。前著『パレスチナ・そこにある日常』のヤジードの写真とおなじところに、五年後のヤジードの写真を入れました。二冊の本を裏返して並べると、五年前と五年後のヤジードが微笑む姿が並びます。

希望とはなにか、その答えをみつけるのもまた簡単なことではありません。でも、自分なりにその答えをみつける努力は続けていきたいと思うのです。


----------------------------------------------------------------------------------

11月14日(月)の夕方、千葉県いすみ市の「星空スペース」にてパレスチナのお話をします。

以下は、会場である「星空スペース」のウェブページより。

***********

【転載】


パレスチナそこにある日常
〜写真家高橋美香さんのお話を聴く

パレスチナのことを伝える記事には、2016年の現在でも、信じられないような暴力が行われていると書かれてあって、読むたびに、驚くというよりも「これは本当のことなの?」と首を傾げたくなります。

また、そのことを報じるニュースに接する機会も、あまりありません。

高橋美香さんは、パレスチナに通いながら、パレスチナの人々と心を通わせ、怒りと悲しみに寄り添いながら、何が起きているのかを取材してきた写真家のひとりです。

高橋さんの口から、パレスチナに住む彼女の友人たち、ひとりひとりのことを聞いていると、ときには笑ってしまったり、あたたかい気持ちが伝わってきて、悲しみからではない涙が出てくることもあります。

この日、数時間、一緒に、高橋さんのお話に耳を傾けて、パレスチナで暮らす人たちの姿を見つめてみませんか。

どなたでもお気軽に、ぜひ、ご参加ください。

パレスチナのビリン村の村人たちが撮ったドキュメンタリーの上映もあります。


日時:
2016年11月14日(月)17:30開演(17:00開場)

————————–—-
17:00〜17:30 受付
————————–—-
17:30〜17:35 アナウンス、ゲスト紹介
17:30〜17:45 「お話を聞く前に〜パレスチナ問題の小さな復習」
17:45〜19:30 高橋美香さんのお話
19:30〜19:40 休憩
19:40〜20:20 ビリン村の村人たちが撮ったドキュメンタリー上映(40分)
————————–—-
20:20〜21:20 懇親会(食事・お茶つき、別途800円)
————————–—-

参加費:
前売 1500円(ワンドリンク付)
当日 1800円(ワンドリンク付)

● 高橋さんがパレスチナに通うための飛行機代の足しにしてもらうため、交通費以外に1万円を謝礼としてお渡ししたいと思っています。その分が含まれた参加費となっています。

懇親会:
参加自由(事前にお知らせください)
料金は、当日お支払いいただきます。

主催:田口結美子

問い合わせ窓口 田口結美子(ch3tagあっとgmail.com)

ウェブからの参加申し込みは下のページ(別ページにジャンプします)からお願いします。

http://palestine.peatix.com/



==========

イベントのフェースブックページはこちらになります。
(フェースブックの「参加」ボタンを押しただけでは参加申し込みが完了しませんのでご注意ください。)

https://www.facebook.com/events/1117575464963950/


********************************************

『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)は11月下旬の刊行予定です。
現在、書店でのご予約を受付中です。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

アマゾン
http://amzn.asia/bUm0U7i



また、引き続き、下記の二冊の本のご注文もお待ちしております。

『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 重版が決定しました。
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
ビタミンTeeのページ
http://www.vitamin-tee.jp/?mode=cate&cbid=985137&csid=1

イメージ 1

今月刊行予定の『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)、このタイトルが決まったそのときよりも、後になってジワジワと、こんなにまでピッタリなタイトルはほかにないと思い始めている。この本をつくりたいと思い始めた一番最初は、ただ「書き継いできた膨大な記録をなんとかまとめたい」という思いだけが先走っていた。それを、ここまできちんとカタチになるように導いてくださった担当編集者の天野みかさんには、感謝の言葉もない。ホントに。。。

この本の、大きな柱のひとつは、ジェニン難民キャンプの「弟」たちの幼なじみハムザの死を知ったときのこと。涙を流すワタシに弟たちは「いまようやく天国で安らかなときを迎えていることを喜んでやれ」と言った。あのときの言葉、弟たちのまなざしは一生忘れることができない。本当に哀しい言葉、笑みだった。

そして、何年かの居候生活によって「難民」であることの意味を知り、難民キャンプに木を植えることになった。それらの物語が、この本の柱のひとつとなっている。(詳しくは読んでね!)

先日、ワタシの故郷、府中市文化センターでの講演で、ハムザの死のことを話していて、初めて言葉に詰まってしまった。いままで、この話をして泣いたことなんてなかったのに。しゃべるあいだだけは、うまく心をシャットアウトして、感情をセーブしてきていたのに。この日は、なぜかそれができなかった。ハムザの笑っていた顔が浮かび、弟たちのこのときの哀しい笑みで頭がいっぱいになり、言葉を続けられなくなった。

きっと、原稿を書いたり推敲したり、あまりに多くの時間、このエピソードをつむぐために記憶をひっぱりだし、記憶と向き合い、その意味を問い、考え続けたからに違いない。

時間がたてばたつほど、悲しみは薄れるものかと思っていたけれど、時間が経つごとに増していく悲しみもあるのだと気付いた。

この本は、大切な四人のパレスチナの友に捧げたいと思う。そのひとりは、この写真のハムザ。


********************************************

『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)は11月下旬の刊行予定です。
現在、書店でのご予約を受付中です。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022



また、引き続き、下記の二冊の本のご注文もお待ちしております。

『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 重版が決定しました。
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
ビタミンTeeのページ
http://www.vitamin-tee.jp/?mode=cate&cbid=985137&csid=1

↑このページのトップヘ