世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2018年01月

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いま、真後ろでシロが毛づくろいしている。ワタシはその気配を感じながら、PCに向かう。明日からパレスチナへと旅立つので、落ち着かない気持ちのまま夜を過ごしている。

不在になる前にシロが落ち着いてくれてよかったと胸をなでおろしている。正月明け6日くらいからどんどん落ち着きを取り戻したシロ。それまで一か月近く夜になると一晩中ウロウロ、夜鳴きを繰り返していたのに、すっかり静かになった。ご飯をよく食べ、よく眠っている。ワタシたちにも少しずつ甘えてくるようになった。

最近では、すっかり、まるで昔からうちの子だったかのような顔をして、お気に入りの場所のいくつかでくつろいでいる。そんなシロの姿を見られるようになったことが本当にうれしい。いままで捨てられて、ノラ猫になって、厳しい日々を過ごしてきた分、安心して穏やかな日々を過ごしてほしい。なにがシロの幸せなのかはわからないが、精一杯幸せにしてあげたい。少なくとも、その努力はしたい。

出発前に、オリーブの苗木カンパをありがとうございました。また「なにに使ってくれてもいいよ。判断は任せる」との声も多く、「パレスチナのためというより、あなた自身のため、それが結果的にパレスチナの誰かのためになるのでもいいから、自由に使って」というカンパも多く寄せられ、本当に心から感謝しております。ありがとうございます。使途については、帰国後に報告いたします。

なにがどうなるかは、行ってみないとわからないけれど、とにもかくにも行ってきます。

シロ、いい子でお留守番していてね。

帰ったら「あんた誰?」って顔をされるんだろうな。。。

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呼びかけに応じてカンパにご協力くださいましたみなさま、本当にありがとうございます。「自分の代わりにオリーブの苗木を植えてきて」「オリーブじゃなくてレモンの木でも構いません」「木を植えるよりも必要とされているところがあればそちらにまわして」「あなたの判断でどのように使ってもらっても構わない」「収監されているカマールの支援に」「○○家のために」…などなど、様々なリクエストとともにお預かりしました。できるだけ意に沿えるように努めます。

パレスチナ行きの楽しみのなかで、一番大きいのは、やはりみんなとの再会。でも、今回は逮捕、収監されているビリン村のアシュラフ、ジェニン難民キャンプの居候先の長男カマールには会えないだろう。とくにカマールとはたくさん話したいこともあったし、去年チャットをしているときには「ミカ、日本からのお土産はヒヨコがいいな!育ててこちらの鶏と掛け合わせてみたい」と楽しそうに語っていたことを思うと、胸がしめつけられる。

そのカマールを、彼が気乗りしないまま無理やり苗木を買うために農場に行くのにつれて行って、「さあ、オリーブの木を買うよ。ワタシは本気だよ。植えよう」というと、ため息をついて「わかったよ。ミカにはかなわないよ。でも、俺はレモンの木がほしいな」と言わせた、それがあの一家の裏庭に木を植え、家畜小屋を作る最初の一歩だったことを思い出す。カマールがほしがったレモンの木。そのレモンの木は、いまもたくさんの実をつけてくれているのかな?

三年、そのあいだにカマールには次男のハムザが誕生し、その矢先に逮捕され、三男のジュジュは結婚し、と少しずつ変化があった。そんな一家を見守ってきた木々は順調に成長しているのかな?

土地や木に親しむ機会を奪われたまま、故郷から遠く隔てられ、カマールたちのように故郷を見たこともないまま狭い難民キャンプで育っている難民の三世や四世たち。「本当にこんな土地に根付くのかな、本当に枯らさずに育てられるのかな?」と不安をもらした兄弟たち。「枯れたらまた植えればいいよ。やってみようよ」とワタシは答えた。命ある木には申し訳ないけど。

殺されたマジドやハムザのことをよく思い出す。きっとアイツらも生きていたら、木を植えるのを手伝ってくれただろう。「うちにも植えたい」と言ってくれたかもしれない。でも、もう彼らはいない。

繰り返し言うように、木を植えたくらいで何かが変えられるわけじゃない。根本的に彼らの助けになれるわけでもない。マジドもハムザも、去年はバーセルもが死んでいったように、彼らの過酷な人生を変えられるわけじゃない。生きているあいだに、このまま何人の死と向き合わなきゃいけないのだろうと、耐えられなくなりそうな気持ちになるときもある。それが「弟」たちだったら、ワタシは自分の無力さ、無策を一生許せないだろう。

それでも、彼らを見守りたいと思う。どうでもいい冗談を投げかけ続けたいと思う。そのことと、自分が植えた木に会いに行くのは、きっと、同じことなのだろうと思う。


写真は植えたレモンの木と、カマールの妹エリヤ、カマールの長男イマード
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約三年ぶりにパレスチナへ行ってきます。

友人からのリクエストもあり、今回も必要とされる場所で、託されたお金を使って、託してくださる方の代わりにオリーブの苗木を購入して植えてきます。詳細は拙著『それでもパレスチナに木を植える』をご覧ください。

また三年前のように、急に計画を現場のニーズに合わせて変更することもあるかもしれません。いきなり家畜小屋を作り始めるかもしれません。木を育てたこともない難民の一家の豊かとはいえない瓦礫だらけの土壌に、育つかどうかわからないものを植えることになるかもしれません。それは、拙著に記したとおりです。また、ヨルダン渓谷などの状況が厳しい場所での畑や建造物再生プロジェクトへの参加、カンパにまわすかもしれません。「絶対にどこで、なにをします」と明確にはお伝えできずにお預かりすることになります。

もし、それでも構わなければ、ありがたくお預かりして、最善の使途を探って参ります。そして三月、ご報告いたします。

もしご協力いただける方は、mikairv★gmail.com(★を@に)へご連絡ください。出発の都合上、おおむね今月15日くらいまでにご連絡をお願いいたします。

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●『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、書店でご注文いただければ幸いです。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

アマゾンからも購入できます。
http://amzn.asia/bUm0U7i



また、引き続き、下記の二冊の本のご注文もお待ちしております。

●『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

●写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

●写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
ビタミンTeeのページ
http://www.vitamin-tee.jp/?mode=cate&cbid=985137&csid=1

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11月にPCが壊れて、バックアップを取ってあって救えた三年前のパレスチナの写真をあらためて眺めている。順番に眺めていると、本当にいろんなことがあったんだなあと思う。時期的に圧倒的に多いのはオリーブの収穫作業の写真。砂埃まみれになりながら、毎日毎日よくオリーブを摘んだものだ。毎晩眠ろうとすると瞼の裏側にオリーブの実が浮かんできて眠れなかったこともしばしばだった。

パレスチナに好きなひとはたくさんいるけれど、圧倒的に、掛け値なしに好きなのはビリン村のパパとママ(『パレスチナ・そこにある日常』の表紙のひと)、ジェニン難民キャンプのかーちゃんマハ(『それでもパレスチナに木を植える』の表紙のひと)だ。パレスチナが恋しくなるというより、この三人が恋しくなることが多い。

ママは毎回別れの最後に「これがもう今生での最後の別れになるだろう。ミカが今度戻ってくるころには私は天に召されているからもう会えないだろう」とさめざめと泣く。それを眺める「兄弟」たちは「ああ、また始まったよ」と笑うが、前回ばかりはワタシには笑えなかった。それほどママの体調は悪化していたから。でも、どうやらまた再会は叶いそうだ。一刻も早くママに会いたい。この三年間で何度「ミカの幸せを願う歌」を即興で歌ってくれたママのビデオを観たことだろう。ママにとってワタシの姿は、九年前の若かりし?頃の姿のままだ。ママの目が見えなくなって久しい。この九年のあいだで決定的に変わってしまったことのひとつ。そして、いまはもうパパまでが視力を失っている。毎日リュックサックにパンと野菜を詰めてラジオを聴きながら放牧に行っていたパパの姿はもう二度と見ることができない。

マハとは何年にもわたってながいときを一緒に過ごしながら、喧嘩をしたことが一度もない。すべてはマハの懐の深さがなせるわざ。不条理、理不尽なことも、悔しいことも、悲しいことも、すべてを「神の思し召し、神が自分に与えた試練」と受け止めて淡々と前に進もうとする彼女の姿は圧倒的だ。小学校しか出ていない彼女は学歴こそないものの、ものごとの本質をみつめ、とらえる力は並大抵ではない。苦労に苦労を重ねた人生で身についたものなのだろうか。

マハは倹しい生活のなかで、精一杯楽しいことを探そうとする名人だ。どれだけ生活が苦しくても、どれだけ辛いことがあっても、それでもなお冗談を飛ばし、なにかを探そうとする彼女を、ワタシは深く深く尊敬している。

彼女の実家から、ポットにワタシたちふたりとも大好きなコーヒーを入れて、数百円分のお菓子を買って、夕暮れどきに夕日を眺めに行った日のことは深く印象に残っている。前日、ふたりで日雇いの農作業に行ったが、そこで稼いだ額はたった1500円ほどだった。数百円分のお菓子、それはワタシたちにとっては「ぜいたく品」だった。でもマハは笑いながら「ミカ、心配しなくていいよ。いまを楽しもう。お金がなくなったらまた農作業に行こう」とお菓子でパンパンに膨れた袋を掲げた。

西に沈む夕日の方角にはパレスチナの村とは少し違った「街」の灯りが見えた。「あの方角にはテルアビブやヤッファの街がある。いまの私たちには決して行けない場所だけど」とつぶやいた。本当に目と鼻の先のように見えた。分離壁や検問所で隔てられ、「イスラエル側」にある町と「パレスチナ側」の町や村々は遠く隔てられているように感じるけれど、距離にしてみれば、ほんの数十キロに過ぎないのだ。美しいけれど、悲しい光景でもあった。

マハは感傷的なワタシの表情に気づくと「インシャーアッラー、すべてがうまくいくよ」とお菓子を頬張りながら笑った。マハの笑顔は不思議な力を持っている。たくさんの苦難を味わい、かみしめ、それらを咀嚼して、その先に浮かべた笑顔。

「お互いにおばあちゃんになっても一緒に笑おう」とマハが言ったことがある。クシャクシャの手をしたおばあちゃんのワタシが、クシャクシャの皺だらけのおばあちゃんになったマハの笑顔を撮る、そんな日のことを想像してみる。

それは、当たり前の平穏な日常と、命があってこそ。

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約三年ぶりにパレスチナへ行ってきます。

友人からのリクエストもあり、今回も必要とされる場所で、託されたお金を使って、託してくださる方の代わりにオリーブの苗木を購入して植えてきます。詳細は拙著『それでもパレスチナに木を植える』をご覧ください。

また三年前のように、急に計画を現場のニーズに合わせて変更することもあるかもしれません。いきなり家畜小屋を作り始めるかもしれません。木を育てたこともない難民の一家の豊かとはいえない瓦礫だらけの土壌に、育つかどうかわからないものを植えることになるかもしれません。それは、拙著に記したとおりです。また、ヨルダン渓谷などの状況が厳しい場所での畑や建造物再生プロジェクトへの参加、カンパにまわすかもしれません。「絶対にどこで、なにをします」と明確にはお伝えできずにお預かりすることになります。

もし、それでも構わなければ、ありがたくお預かりして、最善の使途を探って参ります。そして三月、ご報告いたします。

もしご協力いただける方は、mikairv★gmail.com(★を@に)へご連絡ください。出発の都合上、おおむね今月十日くらいまでにご連絡をお願いいたします。

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●『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、書店でご注文いただければ幸いです。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

アマゾンからも購入できます。
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また、引き続き、下記の二冊の本のご注文もお待ちしております。

●『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
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●写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
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著者のサイン入りをご希望の方は、
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ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

●写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
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シロが我が家にやってきて25日が経った。公園で寒さに震えていたシロ、でもその一方お日さまが顔を出している暖かい時間には悠々と公園のフェンスの上をご機嫌顔で歩いていたシロ、いろんな姿を思い出す。

うちに来てからのシロは、残念ながらまだ「適応」には程遠い状態で、目を覚ましているあいだは、かわいそうに不安げな顔をしていることも多い。暖かい部屋でウトウトしている姿、安心して眠っている姿を見るとホッとする。シロにも少しは心安らぐ時間があるようで。ワタシはまだ、シロをノラ猫ではない状態にしたことに、心から満足はできていない。シロが我が家を「僕の家」と認めてくれるまで、この葛藤はずっと続くのだろう。自分のエゴでシロを保護したことを、罪のように感じてしまう自分がいる。シロが夜な夜な「外に出してくれー」と歩き回り、鳴き騒ぐ長い夜は、特にそう思う。

でも、この葛藤は、むしろ忘れてはいけない気持ちなのだろうと思う。眠れない夜を過ごすこの苦しみも、どうしてあげることもできなくて行き場のない気持ちを抱えることも、ストレスで蕁麻疹が出まくっていることも、シロの命に対する責任を負うことへの戒めなのだろうと思う。

今日、駅前の人通りの多い交差点の隅で、足早に歩くひと、信号を待つひとに踏まれそうになりそうな場所で、じっと小さくなってうずくまっているノラ猫をみかけた。いままでだったら、そんなに気にもならなかっただろう。でも、調子が悪いのか、怪我をしているのか、寒いのか、およそくつろぐにはふさわしくないその場所でうずくまっているノラ猫の姿を見た瞬間、胸がキュッとしめつけられた。どうしたんだろう?大丈夫かな?この子の姿は、シロだったかもしれないのだと思うと、たまらない気持になった。

うちに来て二週間が経ってから、病院でシロの血液検査をした。ノラ猫の多くが罹患しているといわれるFIV(猫エイズウィルス)キャリアだということが分かった。シロが推定2~3歳くらいだということも分かった。いくら「FIVキャリアだからと言ってみんなが発症するわけではない」と言われても、覚悟はしていたとはいえ、やっぱり悲しかった。もしそれが捨てられた理由ではないと仮定して、捨てられた後に感染したのだと仮定して、もっと早くなんとかしていたら、感染しなかったのかな?と考えても仕方ないことを、繰り返し考えた。でも、精一杯、全力で行動してきたはずだ。

一日でも長く穏やかな日々を過ごしてほしい。自分が猫を家族に迎えるなんて想像もしていなかった。ひょんなことから出会って、無我夢中でうちに連れてきたシロ。一日も早く、うちに慣れてくれるといいな。

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ということを考えながら、シロとの日々に思いを残しながらも、約三年ぶりにパレスチナへ行ってきます。

友人からのリクエストもあり、今回も必要とされる場所で、託されたお金を使って、託してくださる方の代わりにオリーブの苗木を購入して植えてきます。詳細は拙著『それでもパレスチナに木を植える』をご覧ください。

また三年前のように、急に計画を現場のニーズに合わせて変更することもあるかもしれません。いきなり家畜小屋を作り始めるかもしれません。木を育てたこともない難民の一家の豊かとはいえない瓦礫だらけの土壌に、育つかどうかわからないものを植えることになるかもしれません。それは、拙著に記したとおりです。また、ヨルダン渓谷などの状況が厳しい場所での畑や建造物再生プロジェクトへの参加、カンパにまわすかもしれません。「絶対にどこで、なにをします」と明確にはお伝えできずにお預かりすることになります。

もし、それでも構わなければ、ありがたくお預かりして、最善の使途を探って参ります。そして三月、ご報告いたします。

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●『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、書店でご注文いただければ幸いです。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

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また、引き続き、下記の二冊の本のご注文もお待ちしております。

●『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 
版元の未來社のページ
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●写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
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ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

●写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
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年が明けて、いよいよ「あの場所」に帰る日が近づいてきた。

11月にPCが壊れ、ノラ猫のシロを保護して、金銭的にも肉体的にも精神的にも「試練」だったこの冬の始まり、貯金は完全に底をつき、内心は不安でいっぱいではあるものの、なんとかここまで乗り越えられてきた。あとは、買ったチケットを手に、カメラを抱えて約三年ぶりにあの場所へ。

シロとの一進一退の日々は、インスタグラムで綴っている。FBともTwitterとも違って、リアルな友人知人よりも猫好き猫飼いさんとの付き合いが多い。いろいろ使い分けているうちに、どんどん面倒くさくなる。手軽さ、発信者として求められているニーズの違い、得られる情報の違い、そんなこんなを天秤にかけながら、あちこちを放浪するうち、時間さえあれば、やっぱりワタシはこのブログであれこれ綴ることが一番性に合っているという気がしてくる。

昨日、ようやく三年も型落ちのPC(いまの自分にはこれが精いっぱい。ぜいたくは言えない。シロのワクチン接種もまだ残っている)を購入できたので、ようやくパレスチナなどいくつかの写真、バックアップを取ってあって救えていたものを新PCに移し、落ち着いてこのブログを綴っているところ。しかしウィンドウズ8.1が全然よくわからない。使いにくいったらありゃあしない。でも、パレスチナに行く前に購入できてよかった。帰ってきたら、報告や仕事のためにすぐに必要になるだろうから。なんだか二か月分の肩の荷が下りた。

さあさあ、あの場所に帰ろう。オリーブの木をまた植えよう。前回三年前にも「パレスチナのために使ってください」と託されたカンパをもとに、ジェニン難民キャンプにオリーブの木を植えた。木を植えたからと言って、何かが変えられるわけじゃない。現に、音頭をとって木を植えて、家畜小屋を作った長男のカマールは、昨年「武装組織とのかかわり」を疑われ、逮捕、収監された。今回は彼には会えないだろう。ワタシは自分の無力さを呪う。でも、できることを少しでも続けていくほかに、ワタシになにができるというのだろう。あきらめたら、そこで終わりだ。通い続け、みつめ続け、託された言葉や思いを、紡いでいくしかない。

友人からのリクエストもあり、今回も必要とされる場所で、託されたお金を使って、託してくださる方の代わりにオリーブの苗木を購入して植えてきます。詳細は拙著『それでもパレスチナに木を植える』をご覧ください。

また三年前のように、急に計画を現場のニーズに合わせて変更することもあるかもしれません。いきなり家畜小屋を作り始めるかもしれません。木を育てたこともない難民の一家の豊かとはいえない瓦礫だらけの土壌に、育つかどうかわからないものを植えることになるかもしれません。それは、拙著に記したとおりです。また、ヨルダン渓谷などの状況が厳しい場所での畑や建造物再生プロジェクトへの参加、カンパにまわすかもしれません。「絶対にどこで、なにをします」と明確にはお伝えできずにお預かりすることになります。

もし、それでも構わなければ、ありがたくお預かりして、最善の使途を探って参ります。そして三月、ご報告いたします。

もしご協力いただける方は、mikairv★gmail.com(★を@に)へご連絡ください。出発の都合上、おおむね今月十日くらいまでにご連絡をお願いいたします。

写真は、ナーブルスの市場のおっちゃんたち。この市場には、名前は知らないし、どんな人生を歩んできたのかも知らないけれど、顔見知りのおっちゃんがたくさんいる。いつか、名前を、その人生を、聞いてみたいな…と思いつつ、何年も過ぎてしまっている。

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また、引き続き、下記の二冊の本のご注文もお待ちしております。

●『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 
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アマゾン
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●写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
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版元ビーナイスのページ
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最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

●写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
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