世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2018年04月

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来週の金曜日と土曜日は、パレスチナ料理屋ビサンで特別にオーナーシェフのスドゥキさんがご用意してくださるランチを食べながら、写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』にそってお話をするという完全予約制のイベントが開かれる。ご参加予定の一部の方から事前に「○○のだれだれの話が聞きたい」とリクエストももらっているので、それにそって話を組み立て、準備をしようと奮闘している。

写真集を出版したのは2015年。当然それ以前の写真を使っているので、登場人物の「その後」の話、写真もいろいろある。とくに子どもたちの成長は目覚ましく、写真集に出てくるなかでも、ヤジード、エリヤ、イマード、ハムード、アダーリなどは「その後」の姿を当日ご紹介するが、きっとその成長にビックリされることだろう。

なかでも一番最初のページ「ぼくたちが生まれたパレスチナは」の写真のアムルは確か当時2歳。いまでは9歳になった。幼いころはちょっと心配になるほど落ち着きもなく、手が付けられないほどやりたい放題で母親も周囲の大人たちも持て余し気味なところがあったが、今回三年ぶりに会うとすっかり落ち着いていた。

アムルは、ジェニン難民キャンプの居候先のかあちゃんマハの孫。マハの実家近くのブルカという村の親せきの家に嫁に行った長女の息子。

余談になるが、パレスチナは親戚同士、いとこ同士の結婚が本当に多い。日本ではあまり一般的ではないため、ワタシなどは従兄弟をそういう対象とみなす…ということにピンと来ないのだが、まだまだ「結婚は個人的なことではなく家同士の結びつき」が優先されているということなのだろうか。長年みつめているひとたちが、ある日突然「婚約者同士」となり、急にウットリみつめあっているのを見ると不思議な気持ちになる。年頃になると、同年代のいとこが一番「意識すべき相手」になるなのだろうか。自分の従兄弟を思い浮かべてみるが(ごめん、思い浮かべられた方も迷惑だな)実感としてイマイチピンと来ない。

アムルも同年代の自分の従姉妹を意識する日がやってくるのかな。だいぶん先のことのような気がするが、きっと過ぎてしまえばあっという間なんだろうね。ワタシもその日まで生きていれば、「親戚のオバサン」としてまた結婚式の招待を受けるのだろう…なんてことを考えながら、おかしくなる。

どんな大人になっていくのだろうね。アムルのおじーちゃんが苦しんだように、いまおじちゃんたちが苦しんでいるように、アムルがいつか「被占領の苦しみ」を肌で感じる日が来るのだと思うとたまらない。次世代こそは、そんな苦しみを味わあなくても済むように、いま大人たちが責任を果たさなければと思う。とてつもなく難しいことではあっても。

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今後のイベント予定

★4月25日(水)19時半から中目黒TRYにおいてTRY&Kyatマンスリーライブ「もっと知りたいパレスチナ~春のアラビアンナイト」と題されたライブ&トークイベントにゲスト出演します。
予約2500円、当日3000円(ドリンク代別500円)
予約、お問い合わせはkyat.jp

詳細はコチラ
https://www.facebook.com/events/159889558052228/

以前Kyatの曲「太陽の向こう側」PVに写真を提供しました。
ぜひともご覧ください。
https://youtu.be/QRGLX5YZViE

★4月27日(金)、28日(土)
都内某パレスチナ料理レストランでの料理&スライドトークというイベントが企画されつつあります。写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』をベースに、写真集に収められた人たちの人生や写真の背景についてお話をするという予定で、ジェニン難民キャンプの家族の話が主題になる予定です。

当日はお店を貸し切りで予約したイベントで、パレスチナ人シェフが料理する家庭料理フルコースをいただきます。参加費は写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(定価1728円)付き、料理代込みの7700円という予定。こちらは詳細が決まり次第、お知らせします。各日十名様限定。要予約。基本的には企画してくださった方の周囲の方々向けのイベントなので、あと何名様分の追加募集ができるかは現在未定です。決まり次第、お知らせします。

ご予約方法など詳細が決まりました!
イベントのフェイスブックページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/1026330584185265/

上記のイベントは満席となりました。
現在キャンセル待ちとしての受付です。

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★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、書店でご注文いただければ幸いです。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

アマゾンからも購入できます。
http://amzn.asia/bUm0U7i

★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 重版が決定しました。
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
ビタミンTeeのページ
http://www.vitamin-tee.jp/?mode=cate&cbid=985137&csid=1

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三年前、たくさんのひとの応援で難民キャンプの家族のもとにオリーブとレモンの木を植え、家畜を買った。昨年には木々や家畜の世話をしていた「弟」のカマールがイスラエル軍兵士に連行された。「投石をした」として裁判中だ。来週いよいよ判決が出る。軍検察の求刑は禁固一年半。担当弁護士は「なんとか一年にできるといいのだが」と言う。軍事裁判所で軍検察が起訴した場合の「有罪」になる確率はほとんどすべてと言えるほど高いと聞く。弁護士も家族も、このあたりが「おとしどころ」と考えているようだ。しかし、「刑期」もさることながら弁護士費用と「罰金」が重く重くのしかかる。

獄中のカマールから伝言を預かってきてくれた青年がいた。彼はカマールと同じ刑務所(未決なのに拘置所じゃなくて刑が確定したひとと同じ刑務所というのがちょっとワタシには不明なところ)に収監されていたそうで、「刑期」を終えて、難民キャンプに戻り、獄中のカマールの様子を伝えるために訪ねて来てくれた。

彼の言葉がものすごく印象に残っている。「取り調べの段階さえ過ぎれば、そんなに刑務所の中が特別ひどいってわけではありません。どうせ檻の外、この難民キャンプの俺たちが置かれた状況だってそんなにマシなわけじゃない。PAの刑務所に入れられるよりずっとマシなくらいですよ。あそこは本当にひどい」と彼は話した。

みんながみんなそうというわけではない。刑務所によってけっこう状況は違うそうだ。母親のマハを慰めるためにそう言っていただけで、自由のない刑務所に入りたい、家族を入れたいなんて思っているひとはいない。ただ、彼の言葉、自分たちが置かれている状況を指しながら「刑務所が特別ひどいってわけじゃない」という言葉は強烈だった。

彼はこう言い残して帰って行った。「カマールは特別どこかの組織に属しているわけじゃない。もし組織の支援が必要であればいつでも相談してください。力になれるかもしれません」と。あとで聞いて分かったのは、彼はある団体のメンバーであるということ。

カマールが懸命に世話をしていた鶏たちは、いま毎日家族にたまごという恵みをもたらしてくれている。もう4歳になったカマールの長男のイマードは、毎日鶏小屋に入って行ってたまごを取ってくる役目を担っている。イマードは滅多に父親を恋しがって泣いたりはしない。ばーちゃんや大好きなおじちゃんたちがいつも一緒だから。でも、パレスチナの子どもたちがみんなそうであるように、幼いころ、自分の親が兵士に暴力的に連行されていくのを見た、長いあいだ親の不在があった、そんな経験は大きな傷を残す。

イマードの笑顔が消えませんようにと、ワタシは願うばかり。

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今後の予定

コチラはいよいよ明日!!!

★4月18日(水)18時半から国立カフェ・れらにおいて、パレスチナオリーブの皆川万葉さんと「それぞれの”仕事”と応援の形」と題したトークイベントも予定されております。

参加費1300円。予約優先。


**** 以下、パレスチナ・オリーブのフェイスブックページより****


4月18日(水)、国立駅近くの「カフェ・れら」さんで報告会をします。

「それぞれの”仕事”と応援の形」
〜皆川万葉さん高橋美香さんのパレスチナ訪問記

・・・パレスチナのいいモノをつくる、ユダヤ人の町で働く、地元のお店で働く、木を育てる、鶏の世話をする、、。イスラエルはやりたい放題、政治・経済的には完全に行き詰まっているパレスチナ。そんな中でのそれぞれの人々の暮らし。私たちはどうやってかかわり、応援できるでしょうか。2018年の1月〜3月のパレスチナの様子の報告会。

○4月18日水曜日
受付pm6:00〜お話と写真pm6:30〜

○参加費\1300
会の終了後、交流会を予定しています。希望者のみ\1000(薬膳カレーor野菜たっぷりキーマカリーwithハーブティ)

○カフェ・れらにて 042-510-0253
国立市東1-16-7 イルデュノール1F(JR中央線国立駅南口下車、徒歩5分)

☆皆川 万葉・・・1998年よりパレスチナのオリーブオイル、オリーブ石鹸、刺繍作品などを輸入、全国に販売。
毎年生産者を訪問し、通信「ゼイトゥーン」生産者の事、人々の暮らしなどを伝えています。
新潟で約20年、宮城で約20年暮らし、震災後に山梨に移住。

☆.高橋美香
〜「写真家。著作『それでもパレスチナに木を植える』『パレスチナ・そこにある日常』(未來社)。写真集『ボクラ 明日、パレスチナで』(ビーナイス)。パレスチナでは農村や難民キャンプで居候として生活を共にしながら、そこに生きる人々や暮らしをテーマに撮影。

*席数が少ないのでご予約の方優先になります!

https://www.cafe-rera.com

パレスチナオリーブのサイト
http://paleoli.org/

★4月25日(水)19時半から中目黒TRYにおいてTRY&Kyatマンスリーライブ「もっと知りたいパレスチナ~春のアラビアンナイト」と題されたライブ&トークイベントにゲスト出演します。
予約2500円、当日3000円(ドリンク代別500円)
予約、お問い合わせはkyat.jp

★4月27日(金)、28日(土)
都内某パレスチナ料理レストランでの料理&スライドトークというイベントが企画されつつあります。写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』をベースに、写真集に収められた人たちの人生や写真の背景についてお話をするという予定で、ジェニン難民キャンプの家族の話が主題になる予定です。

当日はお店を貸し切りで予約したイベントで、パレスチナ人シェフが料理する家庭料理フルコースをいただきます。参加費は写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(定価1728円)付き、料理代込みの7700円という予定。こちらは詳細が決まり次第、お知らせします。各日十名様限定。要予約。基本的には企画してくださった方の周囲の方々向けのイベントなので、あと何名様分の追加募集ができるかは現在未定です。決まり次第、お知らせします。

ご予約方法など詳細が決まりました!
イベントのフェイスブックページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/1026330584185265/

上記のイベントは満席となりました。
現在キャンセル待ちとしての受付です。

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★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、書店でご注文いただければ幸いです。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

アマゾンからも購入できます。
http://amzn.asia/bUm0U7i

★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 重版が決定しました。
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
ビタミンTeeのページ
http://www.vitamin-tee.jp/?mode=cate&cbid=985137&csid=1

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ジェニン難民キャンプの「弟」三男のジュジュ(ジャマール)が「殉教者の墓」へ連れて行ってくれた。一家の四兄弟の父親イマード、次男ムハンマドの親友だったマジド、弟たちの幼なじみだったハムザ…ワタシが直接知るひとだけでも、三人もここに眠っている。みっつのお墓の前に立ち、それぞれに言葉をかけた。永いあいだ訪ねてくることもできなかった不義理を詫びた。

ハムザのお墓を訪ねたのは初めてだった。三年前は、悲しすぎてとても足を運ぶことができなかった。そんな心の余裕がなかった。堤防が決壊するように、自分の「心の堤防」が壊れてしまうことが怖かった。ハムザの死は、ワタシにとって言葉にできないほど大きなことだった。

いずれ「殺されることになる」とわかっていて、銃を手に取って闘うのはどんな気持ちなのだろう。「俺が死んだら難民キャンプのみんなにチョコレートが配られるよう手配してある」と死ぬ直前に話していたというハムザ。どんな気持ちで手配していたのだろう。その死を知って涙を流すばかりのワタシに、「喜んでやれ」と言った弟たち。どんな気持ちで、幼なじみの死を見送ったのだろう。


「ハムザの死」
https://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest/41461693.html

木を植えた経緯
https://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest/40309407.html

「カマールの逮捕」
https://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest/41809065.html

上記の三つの記事は、それぞれの経緯を、そのとき記したもの。拙著『それでもパレスチナに木を植える』の主題でもあるし、ここで長々と繰り返すことはやめよう。でも、ひとつだけ言えるのは、何年たっても、どれだけ考えても、ワタシには彼らの絶望の深さを察しようと努めることはできても、決して理解することはできないということ。

心の底から大切に思う四兄弟、弟たちの本当の心のうちを理解することなんて、決してできない。ワタシはいつでもそこへやって来て、いつでもそこから立ち去ることのできる立場。居候のあいだだけ、彼らの苦難を「お試し体験」するだけの立場だ。

そのことを、一緒に過ごす年数を重ねれば重ねるほど痛感する。無力感でたまらなくなる。誰かが死ぬたびに、ワタシ自身が負けそうになる。

それでも、みつめ続けると決めた。それでも、彼らの声を伝え続けると決めた。

それが、彼らへのせめてもの恩返しだから。

ハムザのお墓に手を触れた。「いまごろハムザは天国で安らかなときを迎えている」と弟たちが言った。その言葉をワタシも信じることができるなら、どれほど慰められることだろうと思う。

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今後の予定

★4月18日(水)18時半から国立カフェ・れらにおいて、パレスチナオリーブの皆川万葉さんと「それぞれの”仕事”と応援の形」と題したトークイベントも予定されております。

参加費1300円。予約優先。


**** 以下、パレスチナ・オリーブのフェイスブックページより****


4月18日(水)、国立駅近くの「カフェ・れら」さんで報告会をします。

「それぞれの”仕事”と応援の形」
〜皆川万葉さん高橋美香さんのパレスチナ訪問記

・・・パレスチナのいいモノをつくる、ユダヤ人の町で働く、地元のお店で働く、木を育てる、鶏の世話をする、、。イスラエルはやりたい放題、政治・経済的には完全に行き詰まっているパレスチナ。そんな中でのそれぞれの人々の暮らし。私たちはどうやってかかわり、応援できるでしょうか。2018年の1月〜3月のパレスチナの様子の報告会。

○4月18日水曜日
受付pm6:00〜お話と写真pm6:30〜

○参加費\1300
会の終了後、交流会を予定しています。希望者のみ\1000(薬膳カレーor野菜たっぷりキーマカリーwithハーブティ)

○カフェ・れらにて 042-510-0253
国立市東1-16-7 イルデュノール1F(JR中央線国立駅南口下車、徒歩5分)

☆皆川 万葉・・・1998年よりパレスチナのオリーブオイル、オリーブ石鹸、刺繍作品などを輸入、全国に販売。
毎年生産者を訪問し、通信「ゼイトゥーン」生産者の事、人々の暮らしなどを伝えています。
新潟で約20年、宮城で約20年暮らし、震災後に山梨に移住。

☆.高橋美香
〜「写真家。著作『それでもパレスチナに木を植える』『パレスチナ・そこにある日常』(未來社)。写真集『ボクラ 明日、パレスチナで』(ビーナイス)。パレスチナでは農村や難民キャンプで居候として生活を共にしながら、そこに生きる人々や暮らしをテーマに撮影。

*席数が少ないのでご予約の方優先になります!

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パレスチナオリーブのサイト
http://paleoli.org/

★4月25日(水)19時半から中目黒TRYにおいてTRY&Kyatマンスリーライブ「もっと知りたいパレスチナ~春のアラビアンナイト」と題されたライブ&トークイベントにゲスト出演します。
予約2500円、当日3000円(ドリンク代別500円)
予約、お問い合わせはkyat.jp

★4月27日(金)、28日(土)
都内某パレスチナ料理レストランでの料理&スライドトークというイベントが企画されつつあります。写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』をベースに、写真集に収められた人たちの人生や写真の背景についてお話をするという予定で、ジェニン難民キャンプの家族の話が主題になる予定です。

当日はお店を貸し切りで予約したイベントで、パレスチナ人シェフが料理する家庭料理フルコースをいただきます。参加費は写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(定価1728円)付き、料理代込みの7700円という予定。こちらは詳細が決まり次第、お知らせします。各日十名様限定。要予約。基本的には企画してくださった方の周囲の方々向けのイベントなので、あと何名様分の追加募集ができるかは現在未定です。決まり次第、お知らせします。

ご予約方法など詳細が決まりました!残席わずか。
イベントのフェイスブックページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/1026330584185265/


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★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、書店でご注文いただければ幸いです。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

アマゾンからも購入できます。
http://amzn.asia/bUm0U7i

★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 重版が決定しました。
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

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★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
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版元ビーナイスのページ
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著者のサイン入りをご希望の方は、
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ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
ビタミンTeeのページ
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ナーブルス旧市街の漬け物屋のおやじを「定点観測」のように撮影している。この話は拙著『パレスチナ・そこにある日常』にも確か書いたか写真を収めてあるし、2013年の再会のときの写真は、ちゃんとブログに載せてああった。

コチラが2013年
https://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest/39794262.html

2013年の再会時には「名前も知らない、家族がいるのかどうかも知らない…」と綴っているが、今回の訪問でおやじには店を継ぐべく修行中?の息子がいることがわかった。今回は50日の滞在中ナーブルスを三回たずねたのだが、最後の一回の訪問で、おやじと一緒に息子さんが店に立っていた。

ある程度定期的に通い始めて九年、あちこちの店で代替わりがされつつある。子どもだった少年が店を受け継ぎ、店先に立っていたりする光景も見られるようになった。勝手に感慨深くもなる。

いつも毎回「おい、久しぶりだな、どこに行ってたんだ?」と言うおやじ。このおやじの写真をパレスチナ人の友達に見せたら「ああ、ここの漬け物美味しいんだよな」と言っていた。ワタシはあんまり酢漬けが好きではないので、その味の評価ができないのが残念だ。おやじにいつも「食え食え」と手渡されたり、袋に詰めて渡されたりするのだが、いつもワタシではない誰かの胃袋に収まる結果になって申し訳ない。

これからもずっと撮り続けていきたいひと。おやじがここで商売を営めるということは、少なくとも、ここに「平穏な日常」があるということ。それがどれほど尊いものなのか、再会を重ねるほどに、そう感じる。

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今後の予定

★4月18日(水)18時半から国立カフェ・れらにおいて、パレスチナオリーブの皆川万葉さんと「それぞれの”仕事”と応援の形」と題したトークイベントも予定されております。
参加費1300円。予約優先。


以下、パレスチナ・オリーブのフェイスブックページより****


4月18日(水)、国立駅近くの「カフェ・れら」さんで報告会をします。

「それぞれの”仕事”と応援の形」
〜皆川万葉さん高橋美香さんのパレスチナ訪問記

・・・パレスチナのいいモノをつくる、ユダヤ人の町で働く、地元のお店で働く、木を育てる、鶏の世話をする、、。イスラエルはやりたい放題、政治・経済的には完全に行き詰まっているパレスチナ。そんな中でのそれぞれの人々の暮らし。私たちはどうやってかかわり、応援できるでしょうか。2018年の1月〜3月のパレスチナの様子の報告会。

○4月18日水曜日
受付pm6:00〜お話と写真pm6:30〜

○参加費\1300
会の終了後、交流会を予定しています。希望者のみ\1000(薬膳カレーor野菜たっぷりキーマカリーwithハーブティ)

○カフェ・れらにて 042-510-0253
国立市東1-16-7 イルデュノール1F(JR中央線国立駅南口下車、徒歩5分)

☆皆川 万葉・・・1998年よりパレスチナのオリーブオイル、オリーブ石鹸、刺繍作品などを輸入、全国に販売。
毎年生産者を訪問し、通信「ゼイトゥーン」生産者の事、人々の暮らしなどを伝えています。
新潟で約20年、宮城で約20年暮らし、震災後に山梨に移住。

☆.高橋美香
〜「写真家。著作『それでもパレスチナに木を植える』『パレスチナ・そこにある日常』(未來社)。写真集『ボクラ 明日、パレスチナで』(ビーナイス)。パレスチナでは農村や難民キャンプで居候として生活を共にしながら、そこに生きる人々や暮らしをテーマに撮影。

*席数が少ないのでご予約の方優先になります!

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パレスチナオリーブのサイト
http://paleoli.org/

★4月25日(水)19時半から中目黒TRYにおいてTRY&Kyatマンスリーライブ「もっと知りたいパレスチナ~春のアラビアンナイト」と題されたライブ&トークイベントにゲスト出演します。
予約2500円、当日3000円(ドリンク代別500円)
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★4月27日(金)、28日(土)
都内某パレスチナ料理レストランでの料理&スライドトークというイベントが企画されつつあります。写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』をベースに、写真集に収められた人たちの人生や写真の背景についてお話をするという予定で、ジェニン難民キャンプの家族の話が主題になる予定です。

当日はお店を貸し切りで予約したイベントで、パレスチナ人シェフが料理する家庭料理フルコースをいただきます。参加費は写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(定価1728円)付き、料理代込みの7700円という予定。こちらは詳細が決まり次第、お知らせします。各日十名様限定。要予約。基本的には企画してくださった方の周囲の方々向けのイベントなので、あと何名様分の追加募集ができるかは現在未定です。決まり次第、お知らせします。

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★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、書店でご注文いただければ幸いです。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

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★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 重版が決定しました。
版元の未來社のページ
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アマゾン
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★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

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最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
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★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
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昨年の3月、パレスチナの知人が殺された。アルワラジャというエルサレムとベツレヘムの近郊にある村に分離壁が造られ、それに反対する抵抗運動をおこなっていた青年だった。

彼の名前はバーセル。ワタシは入植地や占領に反対する彼をサポート出来ず、「見殺し」にしてしまうという、取り返しのつかないあやまちをおかした悔いを、いまだに引きずっている。このあやまちは一生忘れられないだろう。この悔いは一生消えないだろう。

そのことを綴ったブログ
https://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest/41619624.html

https://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest/41622991.html

https://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest/41624139.html

でも、消えない方がいいのだ。この悔いとともに生きていかなくてはならないのは、遺されたワタシたちの責任だ。バーセルがメガネのズレをを押し戻すしぐさがやたら印象に残っている。彼の独特の声もしゃべり方も。

今回ナザレの町をタクシーで移動しているとき、ふと目に留まったのはこのバーセルの追悼壁画だった。ワタシは思わず声をあげた。「あ、バーセルだ」と。タクシーの運転手(もちろんアラブ系)が「バーセルを知っているのか?」とすぐさまたずねてきた。「アルワラジャを訪ねたことがあるんだ。そのときバーセルが案内してくれた。それからずっとやりとりが続いていた」と話した。運転手さんは「そうか…彼に神のご慈悲を」とつぶやいた。ワタシも同じ言葉をつぶやいた。

その日は一日中この壁画のことが気になって仕方がなかった。帰りのバスの中でもう一度見ようと、窓の外を凝視した。そして壁画の横をバスは一瞬で通り過ぎたが、町の中心部からすぐ近くだったということがわかったので、夕食後壁画の場所へ行ってみた。

「バーセル、お久しぶり。ごめんね。ようやく戻ってきたよ」と壁に描かれた壁画に意味もなく手を触れた。絶対に消えゆかない悔いと、同じような思いでここに彼が生きていたこと、闘って死んでいったことを忘れないために描いてくれたひとがいることを思い、あやうく涙がこぼれかけた。このナザレ、イスラエルという国のなかに組み込まれてしまったアラブの町…にも、いまでは「遠く隔てられかけている」西岸地区の同胞を思い、その死を悼み、描いてくれたひとがいるのだと思うと、胸が熱くなった。

後日、ジェニン難民キャンプの滞在中に「殉教者の追悼番組」を観た。特集のひとつはバーセルの人生を振り返るというものだった。ワタシは涙を流しながら食い入るように画面をみつめた。ジェニンの家族がそんなワタシの姿を見て驚いていた。でも、家族は誰もその番組を真剣に観ていなかった。きっと彼らにとって「殉教者」なんて身近にたくさんいすぎるし、身近なひとでもない「殉教者」の番組を真剣にみつめる暇などないのだろう。

バーセル、ワタシはあなたのことを絶対に忘れない。あなたが遺してくれたものを、自分なりに誰かに伝えていきたい。

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今後の予定

★4月18日(水)18時半から国立カフェ・れらにおいて、パレスチナオリーブの皆川万葉さんと「それぞれの”仕事”と応援の形」と題したトークイベントも予定されております。
参加費1300円。予約優先。


以下、パレスチナ・オリーブのフェイスブックページより****


4月18日(水)、国立駅近くの「カフェ・れら」さんで報告会をします。

「それぞれの”仕事”と応援の形」
〜皆川万葉さん高橋美香さんのパレスチナ訪問記

・・・パレスチナのいいモノをつくる、ユダヤ人の町で働く、地元のお店で働く、木を育てる、鶏の世話をする、、。イスラエルはやりたい放題、政治・経済的には完全に行き詰まっているパレスチナ。そんな中でのそれぞれの人々の暮らし。私たちはどうやってかかわり、応援できるでしょうか。2018年の1月〜3月のパレスチナの様子の報告会。

○4月18日水曜日
受付pm6:00〜お話と写真pm6:30〜

○参加費\1300
会の終了後、交流会を予定しています。希望者のみ\1000(薬膳カレーor野菜たっぷりキーマカリーwithハーブティ)

○カフェ・れらにて 042-510-0253
国立市東1-16-7 イルデュノール1F(JR中央線国立駅南口下車、徒歩5分)

☆皆川 万葉・・・1998年よりパレスチナのオリーブオイル、オリーブ石鹸、刺繍作品などを輸入、全国に販売。
毎年生産者を訪問し、通信「ゼイトゥーン」生産者の事、人々の暮らしなどを伝えています。
新潟で約20年、宮城で約20年暮らし、震災後に山梨に移住。

☆.高橋美香
〜「写真家。著作『それでもパレスチナに木を植える』『パレスチナ・そこにある日常』(未來社)。写真集『ボクラ 明日、パレスチナで』(ビーナイス)。パレスチナでは農村や難民キャンプで居候として生活を共にしながら、そこに生きる人々や暮らしをテーマに撮影。

*席数が少ないのでご予約の方優先になります!

https://www.cafe-rera.com

パレスチナオリーブのサイト
http://paleoli.org/

★4月25日(水)19時半から中目黒TRYにおいてTRY&Kyatマンスリーライブ「もっと知りたいパレスチナ~春のアラビアンナイト」と題されたライブ&トークイベントにゲスト出演します。
予約2500円、当日3000円(ドリンク代別500円)
予約、お問い合わせはkyat.jp

★4月27日(金)、28日(土)
都内某パレスチナ料理レストランでの料理&スライドトークというイベントが企画されつつあります。写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』をベースに、写真集に収められた人たちの人生や写真の背景についてお話をするという予定で、ジェニン難民キャンプの家族の話が主題になる予定です。

当日はお店を貸し切りで予約したイベントで、パレスチナ人シェフが料理する家庭料理フルコースをいただきます。参加費は写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(定価1728円)付き、料理代込みの7700円という予定。こちらは詳細が決まり次第、お知らせします。各日十名様限定。要予約。基本的には企画してくださった方の周囲の方々向けのイベントなので、あと何名様分の追加募集ができるかは現在未定です。決まり次第、お知らせします。

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★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
店頭にない場合は、書店でご注文いただければ幸いです。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022

アマゾンからも購入できます。
http://amzn.asia/bUm0U7i

★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 重版が決定しました。
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

最寄りの書店でも、お取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。

★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』に収められた写真のカード、Tシャツ、トートバッグをこちらからお求めになれます。
ビタミンTeeのページ
http://www.vitamin-tee.jp/?mode=cate&cbid=985137&csid=1

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