









昨年冬に、クルド友人宅ムスメの大学合格をお伝えしました。その節は入学金と前期授業料のために多くのみなさまにオヤの購入とカンパをお寄せいただきまして、誠にありがとうございました。
しかし、ちょうどそのお金を渡しに行った二月を最後に、気になりながらも友人宅へは足を運べておりませんでした。
というのも、友人には健康保険証がありません。万が一ワタシがコロナウィルスの無症状感染者で、保険証のない友人に感染させてしまうと…と思うと、恐ろしくてなかなか行くことができません。しかも、一家の事情からお母さんは昨年冬から「半年くらいはオヤの製作は難しい」とのこと。おまけに自分自身の体調不良。じゃあ、無理していくのはやめようねーということになっていました。
昨夜7か月ぶりに一家を訪問。ムスメの入学式はなく、前期授業もGW明けから。しかも前期授業がすべてオンラインになったことは聞いていました。許可された範囲内でアルバイトに励んで本人も学費に充てていますが、奨学金がないと、とても続かないということも。
昨夜ムスメに会って、じっくり話を聞いてきました。奨学金を申請するのにも日本国籍または永住権、もしくは留学生ビザが必要とのこと。しかし、彼女はどれにも当てはまりません。実質、公的な奨学金への道は閉ざされています。留学生ビザを申請しましたが、却下されてしまいました。
奨学金にしても、インターンシップへの申し込みにしても、日本人でもない、永住権もない、かといって外国人留学生でもないという状況が、壁として立ちはだかっています。
後期の学費も重くのしかかっています。
「そんなの、日本人にだって、いくらでも困難を抱えている子がいる」と先日きつい口調で言われました。もちろん、そうです。でも、よほどの財力や才覚や行動力を持つ人以外に、誰が「困難を抱えているすべての人」のサポートをできるでしょうか?ワタシは、たまたま友人となったひとがクルド人で、一家には勉強が大好きな努力家のムスメがいて、たまたまその子ととても気が合って、広島のうちの実家まで二人旅をしたり、決して長いとは言えない7年の年月の中で、繰り返しときを共に過ごし、語り、心から彼女と一家を大切に思うので、できることがあるなら行動したいし、自分の能力では足りないから、みなさまのお知恵やお力をお借りしているわけです。誰もが、そんな風に、サポートを必要としていることに気づいた誰かのことを応援していければ、それでよくないですか?その気のない方にまで、お願いしているわけではありません。
日本人だから、○○人だから、ワタシには、あまりそういう意識はありません。もちろん、一家と仲良くなった「きっかけ」は、彼らがクルド人だったからかもしれません。でも、いまや、ワタシにとっては、「一家がクルド人だから」付き合っているわけではありません。
本当は、繰り返し言うように、もっと大きな問題意識を持って、もっときちんと大きな問題として向き合わなければならない、この日本社会に生きる外国人に関する問題というか、それを受け止める日本社会の問題としてコミットしなければならない、する必要があることはわかっています。そういう活動をしている友人、知人を尊敬もしています。
でも、自分に「責任を持って」「覚悟を持って」「なにがああっても逃げずに向き合う」ことを問うたとき、いまのワタシにできることは、一家の友人として、一家が必要としていることの一部を手伝い、ムスメのいまと未来のために、できるだけのことを続けるということだけです。
だから、勉強会とか支援活動とか全然顔を出せていません。かたくななまでに、ほかのクルド人の方々と「出会おう」ともしていません。困難を抱える多くの方々が、必要な支援に届くようにと願いますが、自分がそのために行動しているわけではありません。そこは、本当に申し訳なくも「いまの自分には手がまわらない」としか言いようがなく。
話が長くなりました。ともかく、あと三年半は、ムスメが勉強を続けられるようにサポートしたいです。
いま彼女は、大学の授業、アルバイトとあわせて、日本語が不自由な方々のために通訳ボランティアをしています。「この前ね、初めて仕事として通訳の依頼が来たんだよ」と、とても嬉しそうでした。
困難はヤマほどあるけれど、数か月会わないあいだに、また一段と成長している姿に、胸が熱くなりました。困難を知るからこそ、他人の困難にきちんと向き合える、彼女をみていると、そんな大人になりつつあることに気づかされます。
引き続き、みなさまの応援をお寄せいただきますよう、お願いいたします。
そんなわけで、またもや、恒例のオヤの新作のご紹介です。売り上げはムスメの学費に充てられます。
しかし、ちょうどそのお金を渡しに行った二月を最後に、気になりながらも友人宅へは足を運べておりませんでした。
というのも、友人には健康保険証がありません。万が一ワタシがコロナウィルスの無症状感染者で、保険証のない友人に感染させてしまうと…と思うと、恐ろしくてなかなか行くことができません。しかも、一家の事情からお母さんは昨年冬から「半年くらいはオヤの製作は難しい」とのこと。おまけに自分自身の体調不良。じゃあ、無理していくのはやめようねーということになっていました。
昨夜7か月ぶりに一家を訪問。ムスメの入学式はなく、前期授業もGW明けから。しかも前期授業がすべてオンラインになったことは聞いていました。許可された範囲内でアルバイトに励んで本人も学費に充てていますが、奨学金がないと、とても続かないということも。
昨夜ムスメに会って、じっくり話を聞いてきました。奨学金を申請するのにも日本国籍または永住権、もしくは留学生ビザが必要とのこと。しかし、彼女はどれにも当てはまりません。実質、公的な奨学金への道は閉ざされています。留学生ビザを申請しましたが、却下されてしまいました。
奨学金にしても、インターンシップへの申し込みにしても、日本人でもない、永住権もない、かといって外国人留学生でもないという状況が、壁として立ちはだかっています。
後期の学費も重くのしかかっています。
「そんなの、日本人にだって、いくらでも困難を抱えている子がいる」と先日きつい口調で言われました。もちろん、そうです。でも、よほどの財力や才覚や行動力を持つ人以外に、誰が「困難を抱えているすべての人」のサポートをできるでしょうか?ワタシは、たまたま友人となったひとがクルド人で、一家には勉強が大好きな努力家のムスメがいて、たまたまその子ととても気が合って、広島のうちの実家まで二人旅をしたり、決して長いとは言えない7年の年月の中で、繰り返しときを共に過ごし、語り、心から彼女と一家を大切に思うので、できることがあるなら行動したいし、自分の能力では足りないから、みなさまのお知恵やお力をお借りしているわけです。誰もが、そんな風に、サポートを必要としていることに気づいた誰かのことを応援していければ、それでよくないですか?その気のない方にまで、お願いしているわけではありません。
日本人だから、○○人だから、ワタシには、あまりそういう意識はありません。もちろん、一家と仲良くなった「きっかけ」は、彼らがクルド人だったからかもしれません。でも、いまや、ワタシにとっては、「一家がクルド人だから」付き合っているわけではありません。
本当は、繰り返し言うように、もっと大きな問題意識を持って、もっときちんと大きな問題として向き合わなければならない、この日本社会に生きる外国人に関する問題というか、それを受け止める日本社会の問題としてコミットしなければならない、する必要があることはわかっています。そういう活動をしている友人、知人を尊敬もしています。
でも、自分に「責任を持って」「覚悟を持って」「なにがああっても逃げずに向き合う」ことを問うたとき、いまのワタシにできることは、一家の友人として、一家が必要としていることの一部を手伝い、ムスメのいまと未来のために、できるだけのことを続けるということだけです。
だから、勉強会とか支援活動とか全然顔を出せていません。かたくななまでに、ほかのクルド人の方々と「出会おう」ともしていません。困難を抱える多くの方々が、必要な支援に届くようにと願いますが、自分がそのために行動しているわけではありません。そこは、本当に申し訳なくも「いまの自分には手がまわらない」としか言いようがなく。
話が長くなりました。ともかく、あと三年半は、ムスメが勉強を続けられるようにサポートしたいです。
いま彼女は、大学の授業、アルバイトとあわせて、日本語が不自由な方々のために通訳ボランティアをしています。「この前ね、初めて仕事として通訳の依頼が来たんだよ」と、とても嬉しそうでした。
困難はヤマほどあるけれど、数か月会わないあいだに、また一段と成長している姿に、胸が熱くなりました。困難を知るからこそ、他人の困難にきちんと向き合える、彼女をみていると、そんな大人になりつつあることに気づかされます。
引き続き、みなさまの応援をお寄せいただきますよう、お願いいたします。
そんなわけで、またもや、恒例のオヤの新作のご紹介です。売り上げはムスメの学費に充てられます。
値段については
スカーフ 3500円
ネックレス 2000円
ブレスレット 2000円
ストラップ 1000円
スカーフ 3500円
ネックレス 2000円
ブレスレット 2000円
ストラップ 1000円
現在、送料実費のほかに一件(一回の発送という意味)につき発送手数料300円を申し受けておりますことをご了承ください。
以前は、完全無償ボランティアでおこなっておりましたが、お問い合わせ、ご注文対応、お振込確認、発送作業にかかる手間を鑑みて、私自身も負担を軽減して長く続けていくためにも、恐縮ですが申し受けることにしました。お許しください。ただし、拙著またはパレスチナポストカードセット(10枚組600円)をあわせてご購入いただく場合は、この手数料はいただきません。双方あわせた送料実費は頂戴します。
お問い合わせ、振込先等の詳細につきましては、恐れ入りますが、mikairv★gmail.com(★を@に変えて)までご連絡ください。
発送までの流れをご説明いたしますと、
1.上記のメールアドレスにメールしてください。お問い合わせのみでも大歓迎です。
2.在庫を確認後、お振込先と品代+送料+手数料300円を合わせた金額をご返答します
3.お振込いただいたことを必ずご一報いただき、確認次第、発送いたします
4.恐れ入りますが、無事に届きましたらご一報いただければ幸いです
ご注文をお待ちしております。
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高橋美香写真展『パレスチナのちいさないとなみー働いている、生きている』開催
※感染拡大など状況によって予定はやむを得ず変更になることがあります。ご了承ください。
日時:10月5日(月)〜18日(日)11時~17時
会場:Guest House & Lounge FARO iwaki ラウンジ内
写真展は無料ですが、会場で飲食ワンメニューオーダー必要です
会場内で著作やポストカード、パレスチナ・オリーブの商品(オリーブオイル、オリーブ石鹸、パレスチナ刺繍製品など)販売もあります
著者ふたり(高橋美香、皆川万葉さん)のトーク配信も準備中です
録画のうえ写真展会場および上映会ご来場者に専用URL配布予定
10月17日(土)には、同主催者により写真展会場近くのアートスペースもりたか屋(いわき駅南口徒歩五分)にて、古居みずえ監督『ガーダ パレスチナの詩』上映会も開催されます
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高橋美香写真展『パレスチナのちいさないとなみー働いている、生きている』開催
※感染拡大など状況によって予定はやむを得ず変更になることがあります。ご了承ください。
日時:10月5日(月)〜18日(日)11時~17時
会場:Guest House & Lounge FARO iwaki ラウンジ内
(いわき駅南口から徒歩5分)
https://faro-iwaki.jp/
Guest House & Lounge FARO iwaki
https://faro-iwaki.jp/
Guest House & Lounge FARO iwaki
〒970-8026
福島県いわき市平三町目8-2 やまとビル
写真展は無料ですが、会場で飲食ワンメニューオーダー必要です
会場内で著作やポストカード、パレスチナ・オリーブの商品(オリーブオイル、オリーブ石鹸、パレスチナ刺繍製品など)販売もあります
著者ふたり(高橋美香、皆川万葉さん)のトーク配信も準備中です
録画のうえ写真展会場および上映会ご来場者に専用URL配布予定
10月17日(土)には、同主催者により写真展会場近くのアートスペースもりたか屋(いわき駅南口徒歩五分)にて、古居みずえ監督『ガーダ パレスチナの詩』上映会も開催されます
◎ご予約
◎鑑賞料: 大人 800円 高校生以下 500円(会場にて支払い)
◎定員: 各回20名(感染症対策のため、定員の約1/3の人数で実施)
◎上映回数:3回を予定
◎時間: 10:30上映開始 (10:00開場)
13:30上映開始 (13:00開場)
17:00上映開始(16:30開場)
◎映画『ガーダ パレスチナの詩』について
※コロナ感染症対策のため、マスクを着用の上ご来場ください
※上映終了後は毎回約1時間の換気及び、椅子の消毒をおこないます
問い合わせ先:rsead05223@yahoo.co.jp
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▼
現在発売中の『時空旅人別冊 BANKSYバンクシー覆面アーティストの謎』に「バンクシーがパレスチナに残したもの」と題されたフォトエッセイを寄稿しました。
▼
2019年、フェアトレードでパレスチナからオリーブオイルやザアタル、石鹸、刺繍製品を輸入販売するパレスチナ・オリーブ代表の皆川万葉さんと共著『パレスチナのちいさないとなみ』(かもがわ出版)を出版しました。パレスチナの「おしごと」をテーマにした一冊です。お近くの書店でお取り寄せが可能です。
パレスチナ・オリーブのサイト
読後のご感想もお寄せいただければ幸いです。
ネット上でのご投稿やご感想、レビューなどには #パレスチナのちいさないとなみ をつけてご投稿ください。
もちろん、本に挿しはさまれたハガキや、版元ページのご感想記入欄でも。
ネットでは、下記のリンク先などでご購入いただけます。
★『パレスチナのちいさないとなみ』
版元のかもがわ出版のページ
アマゾンのページ
★過去の著作★
★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
アマゾン
★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社)
版元の未來社のページ
アマゾン
★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
明日
版元ビーナイスのページ
すべて、最寄りの書店でお取り寄せ可能です。
著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。
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現在発売中の『時空旅人別冊 BANKSYバンクシー覆面アーティストの謎』に「バンクシーがパレスチナに残したもの」と題されたフォトエッセイを寄稿しました。
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2019年、フェアトレードでパレスチナからオリーブオイルやザアタル、石鹸、刺繍製品を輸入販売するパレスチナ・オリーブ代表の皆川万葉さんと共著『パレスチナのちいさないとなみ』(かもがわ出版)を出版しました。パレスチナの「おしごと」をテーマにした一冊です。お近くの書店でお取り寄せが可能です。
パレスチナ・オリーブのサイト
読後のご感想もお寄せいただければ幸いです。
ネット上でのご投稿やご感想、レビューなどには #パレスチナのちいさないとなみ をつけてご投稿ください。
もちろん、本に挿しはさまれたハガキや、版元ページのご感想記入欄でも。
ネットでは、下記のリンク先などでご購入いただけます。
★『パレスチナのちいさないとなみ』
版元のかもがわ出版のページ
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★過去の著作★
★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
アマゾン
★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社)
版元の未來社のページ
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★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
明日
版元ビーナイスのページ
すべて、最寄りの書店でお取り寄せ可能です。
著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。