世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

2021年01月

4879-20210113-172711
写真展開催のお知らせなのに、いきなりドドーンとマクルーベの写真が載っているのにはわけがある。

写真展開催の経緯については、ひとつ前、ふたつ前の記事でお知らせしたとおり。

台東区池之端の古書ほうろうさんにて、今日から2月末までクルドのおかあさんのオヤの販売とともに、写真展『パレスチナの人びと』が開催される。

写真展のキャプションが一部ミニコラムのようになっており、それを記した紙をお持ち帰りいただけるようにお取り計らいいただいた。古書ほうろうのミカコさんによる開催の経緯のご挨拶、なぜクルドのおかあさんのオヤなのか?高橋美香とは何者ぞ?写真展の写真の解説、パレスチナ料理のレシピ等々、気が付けばどんどん文字数が増えていった。高校生のころ夢中だったミニコミづくりを思い出すようだ。あのころは手書きだったけど。

パレスチナ料理のレシピに、ハレの日のご馳走の代表格マクルーベのレシピを入れてある。マクルーベとはひっくり返すという意味。最後に鍋をひっくり返すことから、この名がついている(はず)。

ジェニン難民キャンプの居候先の四男サリームが、マクルーベをひっくり返す瞬間の動画を撮ったことがあって、いつだったかそれをツイッターにアップしたのに、その映像がみつからない。貼りつけたかったのに。仕方がないので、鍋から出てきたばかりの、まだ鍋の形が残るマクルーベの写真をご紹介。これを崩して、ナッツやパセリなどで飾り付けをして、各自皿に取り分けて、サラダやヨーグルトを載せて、いただきます。

写真展会場に置いてあるレシピには、鶏肉は鍋から取り出して揚げたり、オーブンで焼いたり・・・と書いてしまったが、友達に確認したところ「それは邪道!鍋の一番下に敷いてその上に野菜や米を重ねて載せて炊くべし」とのこと。このまま他のひとにも聞き続けていれば、さらにいろいろな意見が出てくるであろう。ということで、みなさん鶏肉はレシピのとおり取り出さず、そのまま野菜や米と一緒に炊いてください。初日にして要訂正。

無題

写真展『パレスチナの人びと』@古書ほうろう
台東区池之端2-1-45

1月13日(水)~2月28日(日)
12時から20時(月火定休) 
窓辺喫茶は月火水休
ただし会期中でも感染状況により休業の可能性もあります。お店のHPやツイッターをご確認ください。
Twitter
古書ほうろう @legrandsnes
古書ほうろうの窓辺喫茶 @mampukutei

HP
https://horo.bz/

ワタシからのお願い
写真展は無料ですが、コーヒーやチャイやおやつなど窓辺喫茶を利用してひと息ついたり(テイクアウトも可能、すぐ近くには上野公園不忍池があります)、店内外の本を買ったり、クルドのおかあさんのオヤを買ったりしてもらえると嬉しいです。ついでにワタシの著作やポストカードを買ってもらえると、それもまたワタシが個人的に嬉しいです。

四冊の拙著どれでも(新本・古本問わず)ご購入いただいた先着6名様にポストカード一枚をプレゼントします。ショボくてすみません。モロッコ4枚、パレスチナ2枚です。

感染状況拡大のこの時期に、なんの躊躇もなく「足をお運びください」と申し上げることは、なかなか難しいのですが、もしお近くにご用事があったり、気分転換にお散歩したくなったり、またお近くの方はぜひともお立ち寄りください。

どんなお店も事業所も、この状況の中で、お店を開ける、閉める、そのご決断はとても重いものであろうことが想像されます。懸命に対策を重ねて、今日も「そこにあった決断」に思いをはせます。やはり、お店が開いている限りは、「足をお運びください」と言いたいです。もちろん、ワタシに言われるまでもないことですが、みなさん、ご無理のないように。まずは、ともかく命とからだと心を守りましょう。

でも、お店にふらりと本を探したり、棚をのぞいたり、喫茶を楽しんだりするために立ち寄られた誰かの心になにかを残せたらいいなと、あらためて思います。

(上の写真は古書ほうろうの窓辺喫茶ツイッターより拝借しました)


R7096150-20210108-171518

再度「緊急事態宣言発令」下、川を越えて上野まで行ってきた。

現在、クルドのおかあさんのオヤを展示販売してくださっている古書ほうろうさんで、パレスチナの写真パネル展示が近々始まる。そのパネルをお預けしてきた。

日々のモヤモヤは、吐き出さないととてもやってられないので、「忘れないために」もできるだけツイッターでその都度吐き出すようにしている。あえてここで繰り返さないが、「政治家は政治家の仕事をしろ」と思う。己の保身や私腹を肥やすためだけにしか働かない政治家はいらない。ワタシたちも、この日々の苦難がどこから来ているのか、本当にどうにもならないことなのか、参考までに諸外国ではどうしているのか、よくよく見て考えるべきだと思う。そのうえで、人びとのためには働かない政治家はいらないということを、きちんと次の選挙で意思表示しよう。これだけあからさまな「利権ありき」の愚策と無策に、むざむざこの命を、大切なひとの命を預けていいのか考えよう。

ヤバイ、またアタマが沸騰してきた。考えると呼吸が浅くなる。不眠と蕁麻疹がひどくなる。

本題に戻ろう。

イスラエルではここのところ、どんどんワクチンの接種が進められているし、もちろん占領地の入植地でも進めているが、同じ占領地でもパレスチナ側にはこのワクチンは「渡さない」ことが批判もされている。占領にも最低限占領のルールがあるから。こんなときだけ、もうとっくに形骸化してほとんどなんの意味も持っていないオスロ合意を持ち出して「イスラエルはパレスチナ人に対するワクチン供給の責任がない」と。まあ、そう言うだろうなというのは予想済みとして。

日本のことを考えてもモヤモヤ、パレスチナのことを考えてもモヤモヤ、アフガニスタンのことを考えてもモヤモヤ…(挙げるとキリがないのでやめる)、モヤモヤを断ち切ってポジティブになろう…と試みるも、なかなか気分は変わらない。

そんなモヤモヤをたくさん抱えてパネルを準備した話は、昨年末に書いたとおりだ。

今回は、あえて「あたたかみのある」「やわらかい」写真をベースに用意した。お店に本を選びに、コーヒーやチャイなどお茶を楽しみに訪れた方々が、ふっと写真の彼らの視線を感じて受け止めてくださったらいいな。キャプションを読んで、その写真の背景のことを知って下さったらいいな。興味を抱いて、お店に置いてある本を買って読んでくださったらいいな。そんな「流れ」が誰かに生まれたらいいなと願っている。

同時に、お店にポストカードとパレスチナ刺繍製品を置かせていただいた。先日のブログに書いた、ワタシの友人(白血病で息子を亡くした友人)の製作した作品は残りひとつ。他のものとあわせても残りわずか5点となりました。また、引き続き、クルドのおかあさんのオヤも販売していただいています。

「できないこと」ばかりを考えて、どんどん落ち込んでしまうけど、僅かに残された「できること」をやっていくしかないよね。生き延びることが大前提とはいえ。

展示開始の日時などの詳細は、決まり次第お知らせします。

写真は、パレスチナを代表する「おふくろの味」かつ「ご馳走」のマクルーベ。ああ、食べたい。ただそれだけ。この記事との関連はほとんどなし。
=======================================

▼現在、台東区池之端の「古書ほうろう」さんにて、いつも大人気のクルドのおかあさんのオヤをお取り扱いいただいております。

その経緯なども、しっかりとご紹介くださっているので、ぜひお店のHPをご覧ください。
https://horo.bz/event/kurds-oya202012/

現在拙宅には在庫はございません。すべて古書ほうろうさんにお預けしてお取り扱いいただいているので、お近くの方、また近辺にお越しの方は、お店に足をお運びただければ幸いです。

**************************************

現在発売中の『時空旅人別冊 BANKSYバンクシー覆面アーティストの謎』に「バンクシーがパレスチナに残したもの」と題されたフォトエッセイを寄稿しました。
https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11504


2019年、フェアトレードでパレスチナからオリーブオイルやザアタル、石鹸、刺繍製品を輸入販売するパレスチナ・オリーブ代表の皆川万葉さんと共著『パレスチナのちいさないとなみ』(かもがわ出版)を出版しました。パレスチナの「おしごと」をテーマにした一冊です。お近くの書店でお取り寄せが可能です。

パレスチナ・オリーブのサイト
http://paleoli.org/

読後のご感想もお寄せいただければ幸いです。
ネット上でのご投稿やご感想、レビューなどには #パレスチナのちいさないとなみ をつけてご投稿ください。

もちろん、本に挿しはさまれたハガキや、版元ページのご感想記入欄でも。

ネットでは、下記のリンク先などでご購入いただけます。

★『パレスチナのちいさないとなみ』
版元のかもがわ出版のページ
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ha/1026.html


アマゾンのページ
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%8A%E3%81%AE%E3%81%A1%E3%81%84%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%BF&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&ref=nb_sb_noss_2


★過去の著作★

★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624411022
 
アマゾン
http://amzn.asia/bUm0U7i 


★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社) 
版元の未來社のページ
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624410919

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%83p%83%8C%83X%83%60%83i%81E%82%BB%82%B1%82%C9%82%A0%82%E9%93%FA%8F%ED&x=10&y=21

★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
http://www.amazon.co.jp/ボクラ(Bokra)%E3%80%80明日、パレスチナで-ビーナイスのアートブックシリーズ-高橋-美香/dp/4905389275/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1421878540&sr=8-2&keywords=ボクラ%E3%80%80明日

版元ビーナイスのページ
http://benice.co.jp/index.html

すべて、最寄りの書店でお取り寄せ可能です。

著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。



↑このページのトップヘ