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旅に出ると、洗濯物のことばかり気にしている。荷物を軽くするために旅に持っていく衣類は出来るだけ少なくしようと試みた結果、そのホテルでの滞在日数を考えながら洗ったり、干したり、乾きやすい場所を考えて移動させたり、風に当てたり。ランドリーサービスを利用できるようなリッチな旅は縁遠い。自分で洗って、部屋のなかに干して、移動させて…一日に何回も洗濯物を動かす。マラケシュで滞在したホテルは、部屋の日当たりも、風の通りもよくて、洗濯物が乾きやすかった。そんなどうでもいいことが、旅の印象のひとつ。

マラケシュのジャマエルフナ広場は、ずっと昔から「一度は訪ねてみたい場所」だった。映像や文章を通して知るその広場は、憧れの地だった。大道芸人が集まり、屋台の料理屋が集まり、1年365日がお祭りのような広場。

待ち時間を含めると20時間にも及ぶフライトを経て、カサブランカからそのままマラケシュ行きの鉄道に乗り、その日の夜にようやくマラケシュに到着した。ヘトヘトで何もする気力がない…とは思いながらも、ジャマエルフナ広場へ吸い寄せられるように向かった。とにかく、広場の雰囲気だけでも味わいに行こうと思った。

広場に近づくと、楽器の音、人々の声、発電機のモーター音、いろいろな音が聞こえてきた。広場はオレンジの灯りが印象に残る。その色は、カイロやハバナの夜の町の色と同じだった。

何もかもが調和のないバラバラな光景のようで、何もかも調和がとれているような、そんな場所だった。人々は自分が気になる楽団や大道芸人や占い師の前で立ち止まり、椅子に座り、その世界に身を任せる。空間的には他の音が遮断されているわけでもないのに、目の前の楽師が奏でる音に夢中になって、他の音が耳に入らなくなるから不思議だ。

どうしてこの楽団が気に入ったのかと聞かれれば、フィーリングとしか答えようがない。しばらく離れて座っていたところ、この楽団の音が耳に飛び込んできたのだが、魔力のように、吸い寄せられた。近づくと、楽団のタッバール(太鼓叩き)のお兄さんが、自分の隣に椅子を用意してくれ、そこに座るように促された。楽団の紅一点シャキーラと名乗るダンサーのおばちゃんに10ディルハムを渡し、演奏家の横に座り、演奏を楽しむ。

エジプトの旧市街、フセインモスク裏ののカフェで演奏するアーティストや常連のお客さんたちと過ごした濃厚な時間を思い出す。楽団のファンである常連さんが夜な夜な集い、「おひねり」を奮発し、アーティストを育てていく。演奏家と常連さんのあいだにある信頼感と愛情が、あたたかい演奏の場を生み出す。ワタシは、カイロのあのカフェで過ごす夜が大好きだった。そのときと同じような気持ちを、ジャマエルフナ広場で味わった。

今日も明日も、10年後も100年後も、きっと同じような光景が繰り広げられるのだろう。たまらなく懐かしいカイロの夜とマラケシュの夜。

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下記の通り、写真展「パレスチナに生きる人々」を江東区東陽の江東文化センターにて開催いたします


タイトル:パレスチナに生きる人々

≪写真展≫
日時:12月20日(日)~25日(金)10時~20時
   初日は10時半会場、最終日は16時終了
場所:江東文化センター2階ロビー
   江東区東陽4-11-3 東陽町駅から徒歩3分 3644-8111
※無料

≪高橋美香トーク≫
日時:12月20日(日)18時30分~20時30分
場所:文化センター3階第3研修室
参加費:500円
★ダニエル・ガル監督「ナイントゥファイブ」上映(2009年・17分)
(分離壁をよじ登って越え、不法労働者としてイスラエル領内に働きに行く
パレスチナ人労働者の姿を追ったドキュメンタリー)

≪ギャラリートーク≫
日時:12月23日(水・祭日)11時~12時と15時~16時
場所:文化センターロビー隣の談話ホール
パソコンの画面を見ながら高橋さんのトーク
※無料

≪終了後高橋さんを囲んで懇親会≫
日時:12月25日(金)6時(4時に展示あとかたずけ)
場所:香港苑(東陽4-6-20 03-5635-1088)
※参加費アリ

主催:江東9条の会・希望のまち東京in東部

みなさまのお越しをお待ちしております