
マラケシュのジャマエルフナ広場は、ずっと昔から「一度は訪ねてみたい場所」だった。映像や文章を通して知るその広場は、憧れの地だった。大道芸人が集まり、屋台の料理屋が集まり、1年365日がお祭りのような広場。
待ち時間を含めると20時間にも及ぶフライトを経て、カサブランカからそのままマラケシュ行きの鉄道に乗り、その日の夜にようやくマラケシュに到着した。ヘトヘトで何もする気力がない…とは思いながらも、ジャマエルフナ広場へ吸い寄せられるように向かった。とにかく、広場の雰囲気だけでも味わいに行こうと思った。
広場に近づくと、楽器の音、人々の声、発電機のモーター音、いろいろな音が聞こえてきた。広場はオレンジの灯りが印象に残る。その色は、カイロやハバナの夜の町の色と同じだった。
何もかもが調和のないバラバラな光景のようで、何もかも調和がとれているような、そんな場所だった。人々は自分が気になる楽団や大道芸人や占い師の前で立ち止まり、椅子に座り、その世界に身を任せる。空間的には他の音が遮断されているわけでもないのに、目の前の楽師が奏でる音に夢中になって、他の音が耳に入らなくなるから不思議だ。
どうしてこの楽団が気に入ったのかと聞かれれば、フィーリングとしか答えようがない。しばらく離れて座っていたところ、この楽団の音が耳に飛び込んできたのだが、魔力のように、吸い寄せられた。近づくと、楽団のタッバール(太鼓叩き)のお兄さんが、自分の隣に椅子を用意してくれ、そこに座るように促された。楽団の紅一点シャキーラと名乗るダンサーのおばちゃんに10ディルハムを渡し、演奏家の横に座り、演奏を楽しむ。
エジプトの旧市街、フセインモスク裏ののカフェで演奏するアーティストや常連のお客さんたちと過ごした濃厚な時間を思い出す。楽団のファンである常連さんが夜な夜な集い、「おひねり」を奮発し、アーティストを育てていく。演奏家と常連さんのあいだにある信頼感と愛情が、あたたかい演奏の場を生み出す。ワタシは、カイロのあのカフェで過ごす夜が大好きだった。そのときと同じような気持ちを、ジャマエルフナ広場で味わった。
今日も明日も、10年後も100年後も、きっと同じような光景が繰り広げられるのだろう。たまらなく懐かしいカイロの夜とマラケシュの夜。
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下記の通り、写真展「パレスチナに生きる人々」を江東区東陽の江東文化センターにて開催いたします
タイトル:パレスチナに生きる人々
≪写真展≫
日時:12月20日(日)~25日(金)10時~20時
初日は10時半会場、最終日は16時終了
場所:江東文化センター2階ロビー
江東区東陽4-11-3 東陽町駅から徒歩3分 3644-8111
※無料
≪高橋美香トーク≫
日時:12月20日(日)18時30分~20時30分
場所:文化センター3階第3研修室
参加費:500円
★ダニエル・ガル監督「ナイントゥファイブ」上映(2009年・17分)
(分離壁をよじ登って越え、不法労働者としてイスラエル領内に働きに行く
パレスチナ人労働者の姿を追ったドキュメンタリー)
≪ギャラリートーク≫
日時:12月23日(水・祭日)11時~12時と15時~16時
場所:文化センターロビー隣の談話ホール
パソコンの画面を見ながら高橋さんのトーク
※無料
≪終了後高橋さんを囲んで懇親会≫
日時:12月25日(金)6時(4時に展示あとかたずけ)
場所:香港苑(東陽4-6-20 03-5635-1088)
※参加費アリ
主催:江東9条の会・希望のまち東京in東部
みなさまのお越しをお待ちしております