世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

カテゴリ: アフガニスタンの学校

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月に一度のアフガニスタンの支援活動のスタッフ会議で、今年の現地訪問の話が出た。「今、こんな状況なのでこちらから一緒に行きましょうとも言えません。何かあったときの責任ももちろん取れません。ですので、お誘いは出来ません」と代表。「もし一緒に行くことが足手まといではないのなら、もちろん責任を代表に押し付けようなどと言う気はありませんので、ご一緒しても構いませんか?」と尋ねると「それは構わない」との返事。カブールでは言葉も発さず必要ならばブルカをかぶって、通りを歩いたりもせず(繁華街のシャーレナウあたりでもテロが起こったばかりと聞く)、決して目立たないようにと気を引き締めながらも…再会できるであろう子どもたちの笑顔が浮かんできて、それだけでたまらなく幸せな気持ちになる。

マリナは元気かな?二年前にテロに遭ってしまったアクバルの体の具合はどうなったかな?子どもたちみんな成長しただろうな。新入生はどんな様子なのかな?雪解けの春はあの山の上でももうそこまで。今月は長い冬休みも終わって新学期が始まる。

浮かれてばかりはいられない難題も多い。学校の今後のこと。これから先のいつまでも続けられるわけではない支援の行方。でもやっぱり子どもたちとの再会を考えると、もうそれだけで何もかもが吹き飛ぶくらいにハッピーだ。

繋がりつづけること、見守りつづけること、ほんの少しだけ出来る範囲で手を貸して支え続けること、そんな幸せを教えてくれたのは代表と、あの子たち。

今回は、多分…自分が行けるので、責任を持ってみなさんと子どもたちの手をつなぐことが出来ると思う。差し当たり小学生の子を持つ友人に、アフガンの子どもたちに贈る絵を描いてもらうように頼んでみた。そして以前の会社の仲間で「Wボランティア作戦」を細々と継続してくれている有志の方々が、画材を贈りつづけてくださっているのでそれも持っていける。

自分だけの小さな頭で考えるアイディアよりも、ブログ仲間のいろいろなアイディアを借りながら、何か出来るといいなあと思う。


難しい政治の流れがどうであれ、私たちは今までも、これからも、ただこの子たちの笑顔を見守るため、一生懸命活動を続けて行くだけ。

「アフガニスタン山の学校支援の会」
http://www.h-nagakura.net/yamanogakko

9月13日  東京 武蔵野芸能劇場(三鷹)
10月17日 大阪 高槻現代劇場(高槻)

にて、年に一度の現地報告会を行います。

子どもたちの笑顔に、出会いにお出かけ下さい。

当日の飛び込み参加も可能。ただし、定員を超え次第締め切らせていただきます。

御予約は、こちらのブログからでも可能。

内緒コメで、お名前をお知らせください。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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月に一度の、山の学校のスタッフ会議があった。

ようやく、ボスが今年の公式訪問を決めた。

残念ながら、今年の訪問はボスの単独訪問。現地情勢や、受け入れる方の態勢、色々な考慮がなされた上での決定だから仕方がない。みんなに会いたいだけの気持ちで、一人我儘を言っても仕方ないし、遊びに行く訳ではないので、ボスの足手まといになっても仕方がない。

マリナ、みんな、再会はお預けだね。

今年こそは会えるかもと思っていたので、正直ガックリきた。

でも、いつかきっと会えるよね。

会えるその日まで、自分に出来る精一杯のサポートを日本からするしかない。

写真は、学校の校門前で当時三年生のサーベル。

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写真を眺めていて、初めてタイトルが浮かんでこなかった。色々な言葉が浮かんでは消え、それが文字として結ばれることはなかった。たまにはいいか、無題でも。

4年生の生徒。窓際の一番後ろの席。電気のついていない村なので、冬場に発電機をまわして蛍光灯をつける以外は差し込む陽の光の下で学んでいる生徒たち。その光を浴びて、一生懸命に教科書を黙読する彼の姿に息を飲んだ。この時間を、この教科書を愛しむかのようなその表情に、黙ってシャッターを押した。

ずっとずっと、子どもたちがこんな風に学び続けられる環境を維持できるといい。

また米軍が、アフガニスタン南部の民家を爆撃して多くの人が巻き添えを食らったとブログ友達からメールをもらった。南部と言えば、タリバーンの本拠地。タリバーン掃討の名のもとにはどれだけ犠牲が払われてもいいと言うのか?私がかつて訪問時にお世話になったドライバーでありかけがえのない友人であるアクバルもこんな風に巻き添えを食らった。米軍がこんなことを続ける限り、決して平和は来ないだろうし、タリバーンの求心力が却って増すだけだと思う。もうタリバーンの時代に戻るのは嫌だと多くの人が思っているはずだ。自由のない息苦しい社会に多くの人が苦しんだ。だからと言って、このままでいいとも思っていないはずだ。本当の平和まで、どれだけこの人たちはマスゲームのコマのような扱いを受け続けるのだろう?

私自身の力なんて、ホントにちっぽけで、この圧倒的な現実の前では取るに足らないモノだけど、それでも出来ることを、出来ることから続けていくしかない。

今日は来週13日から写真展を開催させていただく東中野のギャラリー、ビタミン・ティーに改めてご挨拶と軽い打ち合わせに行ってきた。こちらで作っていただいた代表の写真を使ったTシャツを9日の杉並公会堂での報告会でも販売するので、その品物も見せて貰った。子どもたちの笑顔が疲れで痺れた脳天に直撃してきて、ああ、頑張ろうと思った(笑)昨夜から、もう当然ダメモトで大手新聞社に告知記事掲載の依頼メールを出しまくっている。折角やるからには、ベストを尽くさないと悔いが残る。

再度ご案内です。
11月9日(日)13時から東京、杉並公会堂にて 「アフガニスタン山の学校支援の会 活動報告会」 
11月22日(土) 13時から大阪、高槻現代劇場にて
http://www.h-nagakura.net/yamanogakko

11月13日(木)~18日(火) 写真展「あの山で出会った笑顔」
東中野ギャラリー、ビタミン・ティー
http://www.vitamin-tee.jp

またもや「最悪の状況に逆戻り…」といわれつつあるアフガニスタンの状況。こんな時だからこそ、多くの方に支えていただきたいと、心から思う。もう二度と、あの人たちが家や家族や大切なものを失わなくても済むように…。

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眠いです…。昨夜は一時前に寝て、四時に起きようとしたのですが…結局眠れないまま朝になってしまいました。一度、もう数時間しか寝れないと思い始めると、全然寝付けなくなります。パンクライブの疲れを引きずっているのか、仕事中に飲んだリポデーが悪かったのか…。体は鉛のようなのに、寝付けません。

今日はなんとか仕事を終えて帰って来て、締め切りが迫る支援の会の会報の原稿書きをしていました。折角好きに書いていいよといただいた一頁、いざ好きに書こうとすると、書きたいことがありすぎて、何を書いていいのか途方にくれます。いつもはブログで自分勝手に伸び伸び書いているのですが、なかなか上手く書けません。天使との出会いと、交流についてのことを何とか書き上げました。この会報は今月下旬発行予定。原則として会費を払って下さっている会員の方に向けたものですが、ブログを通じてお世話になっている皆様、その中でもこの支援活動に関心を持って下さっている皆様の中でご希望があれば、是非ご覧いただけるよう計らいたいと考えております。ご希望の方、どうぞお知らせください。

明日もまた4時起き、はあ。ご訪問が疎かになりつつある失礼をどうかお許し下さい。

では、天使の笑顔をお届け。元気かなあ?PCの前に並んだ天使とアクバルの写真に毎日に話しかけてしまいます…。

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