
ここ二日ほど桜の撮影をサボっているあいだに、すっかり桜が散り始めており、もう散りかけているのに撮ってもしょうがないよなあ…などと考えていたが、やっぱり撮りたくなり、わずかな時間をみつけてカメラをつかんで今日も飛び出す。「見頃は短い」「散りゆく花は撮ってもしょうがない」そんな風に感じていた自分を恥じる。満開ではなくても、一番の「見頃」は過ぎてしまっても、散りゆく花にもその独特の美しさがある。「滅びの美学」なんて言葉も思い出す。
とまあ、そんなことを感じながら撮った写真をアップする前に、まだ満開の「見頃」の写真のアップが終わっていないので、こちらを先に。






撮影をしていると、いろんなことを考える。普段考えないようなこと、普段気づかないようなことまで思い到るときがある。「すべてのものを創ったのは神、人間はそれを発見するだけ」というようなこと(うろ覚えなので不正確だったらスミマセン)を言ったのはガウディ。あれだけのものを「つくりあげ」たガウディですら、「自分は神が創った自然から見つけ出したに過ぎない」と感じていた、その言葉を、自然と向き合いながら作画していると何度も思い出す。カメラを手にしていなければ、ファインダーをのぞいてシャッターを押していなければ、そんなことを感じ取ることもなかっただろう。
「それどころじゃない」ことだらけの日常のなかで、こんなことを感じられる時間がもてる幸せを思う。
今日はパレスチナの「土地の日」だ。大地に根差す木の根っこをみつめながら、土地を奪われること、人生を奪われること、尊厳を奪われること、何十年も放置されることを思う。
**************************************
▼
2019年、フェアトレードでパレスチナからオリーブオイルやザアタル、石鹸、刺繍製品を輸入販売するパレスチナ・オリーブ代表の皆川万葉さんと共著『パレスチナのちいさないとなみ』(かもがわ出版)を出版しました。パレスチナの「おしごと」をテーマにした一冊です。お近くの書店でお取り寄せが可能です。
パレスチナ・オリーブのサイト
読後のご感想もお寄せいただければ幸いです。
ネット上でのご投稿やご感想、レビューなどには #パレスチナのちいさないとなみ をつけてご投稿ください。
もちろん、本に挿しはさまれたハガキや、版元ページのご感想記入欄でも。
ネットでは、下記のリンク先などでご購入いただけます。
★『パレスチナのちいさないとなみ』
版元のかもがわ出版のページ
アマゾンのページ
★過去の著作★
★『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)
アマゾン
★『パレスチナ・そこにある日常』(未来社)
版元の未來社のページ
アマゾン
★写真集『ボクラ・明日、パレスチナで』(ビーナイス)
明日
版元ビーナイスのページ
すべて、最寄りの書店でお取り寄せ可能です。
著者のサイン入りをご希望の方は、
mikairv★gmail.com(★を@に)までご一報ください。
ただし、この場合恐れ入りますが、本代と送料実費を頂戴します。



















