世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

カテゴリ: カイロ動物園にようこそ

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今日は当ブログでもおなじみの動物園…は動物園でも、第二の故郷エジプトはカイロ動物園の光景。

動物園の存在意義、動物の命を通して命のぬくもり大切さを学ぶ大切な場所。

それは日本でもエジプトでもなんら変わりはない。

そういうことをしみじみ感じたワンシーン。

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さあ、もっと中に入っていってみよう。

新しい洋服を着て、ピカピカの子どもたちが小銭を握りしめて、コシャリ(エジプト混ぜご飯)を買ったり、泡が出てくるスプレーを買って吹きかけあって遊んだり、買ったばかりのゴーストのお面をつけてはしゃぎ回ったり…。まるで神社の秋祭りの屋台が並んでいるよう。正月の初詣も思い起こさせられる。新しい服を着て、家族や友人と過ごす特別な日、そういうものは世界中どこに行っても変わらない。

あ、ようやくライオンに会えた。でもかなり遠いので撮れないや。ラクダの親子が居る。子どもラクダは涙の跡があるぞ。

カイロ動物園は、動物たちの目の前に居る飼育員にチップを渡すと、餌である草を動物たちに食べさせることが出来たり、至近距離で動物と記念撮影が出来る。どうやらそのチップで飼育員さん達の生活費は賄われているのでは?というくらいに各々熱心に勧誘に励んでいる。子ども連れの親などは、ここぞとばかりに子どものかわいいスナップを撮りたいので、嫌がる子どもをなだめすかしながら動物たちの傍へ行かせようとする。怖がる子も多いんだよね。そういうカイロっ子の親バカぶりも見ていて楽しい。でも、自分が親だったら、その行列に並んで同じことするのかな?けれども、そんなに各家庭にカメラが普及する前に携帯の方が先に普及したので、大抵みんな携帯のカメラで撮って、満足げな顔で写真を眺めている。エジプト人の友達に、会えばまず携帯に入っている家族の写真を見せられるのはそう言う訳。

まだまだ続きます~。

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ラマダーン明けのイード(お祭り)の初日、エジプトに行く前から決めていたのは、祭りのさなかの動物園を撮ろう!ということ。まあ、結果が悪ガキの襲撃により惨敗だったことは「エジプト里帰り日記」でお話しした通り。(詳細はこちらを→ http://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest/25425582.html

まあ、そんな数時間後の悲惨なお話はさておき。

この日、新市街のタハリール広場からギザ方面に向かうバスを適当に拾い、ものの15分ほどで動物園の前に着いた。カイロ動物園と一般的には呼ばれているものの、正式名称はギザ動物園。ナイル川を挟んで東岸がカイロ、西岸がギザなんだけれど全部ひっくるめて「大カイロ」という意識が強いから。でも行政的にはれっきとした別の区域。車のナンバープレートも違う。日本でも千葉や埼玉に「東京~」と名付けられた施設があるのと似たような感覚かな?手紙の住所がギザじゃなくてカイロになっていてもアパートに届いたしなあ。面白い。

さすがにイードの初日、今までに見たことがないくらいの大混雑ぶり。入口ではお祭りらしく、太鼓をもって打ち鳴らしているうかれた少年たちの姿が。一年に一度、最大限に新しくキレイな洋服を用意して貰った子どもたちはピカピカ。さあ、早速中に入りましょう。

動物たちに出会う前に、気になるのは、ピカピカの子どもたちの様子。屋台の玩具屋で真剣に品定めをしたり、買い食いを楽しんだり、顔にペイントしてもらったり。

芝生では、家族総出で集まってお茶やランチを楽しむ多くの家族の姿が。いいね!

これから数回に分けて、イードに沸く動物園をお届けします。これがカイロっ子の休日!

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ガザの国境の壁破壊騒動に触発され、とうとう重い腰をあげて昨日書き始めた「パレスチナの詩」、皆様からお寄せいただいたご感想にパワーをもらいました。今までの記事のように気楽に書ける記事ではないので、集めた情報や自分の当時の思いを整理しながら、少しずつ皆様にご紹介したいと思います。

今回の騒動の、脇役ではあるものの、意外と重要な役どころを割り振られたエジプト、その後のニュースを見ていると打算と戸惑いと予測のつかなさと、色々なファクターに様子見を決め込んでいるようにも見えます。

エジプト人は一般的に同じアラブ人である隣人のパレスチナ人に同情的で、こういう事態が起こった時、押し寄せられた街のエジプトの市民は、パレスチナの隣人のために一肌脱ぐか、儲けのチャンスと見てビジネスに走るか、いずれにせよ歓迎ムードであることは今のところ間違いないのではないかと思います。政府レベルでは和平を結んだとは言え、市民の感情レベルでは、アンチイスラエル感情が根強いエジプトでは、その鼻をあかした今回の壁の破壊は痛快だと思われ、喝采を浴びていることでしょう。

しかし、エジプト政府はイスラエルとの和平と引き換えに、アメリカから巨額の援助をもらっている身なので、傍観することは許されず、一応治安部隊を派遣してパレスチナ人を壁の向こうに押し返し、鼻をあかされたイスラエルに協力する姿勢を演じなければなりません。一般の部隊員や市民は、誰も本気で押し返したいなんて思っていないでしょうが!

政治ってやつは!

さて本題。そんなエジプトのカイロ動物園を今日も。
動物園と言えば、家族総出でおめかしをしてピクニックにやって来るところ。レジャーシートを敷いて、お弁当を食べ、お茶を飲み、ワイワイがやがや話に花を咲かせます。子供たちは、あちこちの動物の檻へ飛び回っています。赤ちゃんと、お父さん、同じような格好で、木陰の下で昼寝をしていました。その横で静かに佇むお母さん。

こんな素敵な光景も、平和があってこそなんです。

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昨夜に引き続きエジプトはカイロ動物園です。

カイロのような暑い街の動物園にもシロクマが居ました。
担当の飼育員のおじさんと、暑い街のシロクマ、今だったらもっと違った撮り方をすると思いますが、この当時はこう切り取りました。

日本だと絶対にあり得ない感じですが、おじさんは銜え煙草で、客に愛想のひとつもありません。何故か、エジプトのこういう雰囲気にホッとする私です。

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