世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

カテゴリ: パレスチナの笑顔に出会いたい

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「イスラエルのネタニヤフ首相は、再開するパレスチナとの直接和平交渉について、パレスチナ難民の帰還権放棄などを和平合意の原則とする方針を改めて示した」…盗人たけだけしい…とはこのこと。

現在では「イスラエル」と呼ばれるあの故郷の土地を奪われ、追い出されたパレスチナ難民にとって、「自分たちがかつて暮らしていた土地に戻ることを要求し、それが現実的に不可能であるなら、そのことに対する補償を要求」するのは、当然の権利だ。その権利を保障したのが、国連決議の第194号。なんと、イスラエルはその権利を放棄しろと。

こんな泥棒理論が通用…つまり、国際社会がそんなことを黙認しているから、今もなお堂々と「入植地」をつくり続け、盗み続けているのだろう。その違法な「入植地」だって、六十年前に盗んだ土地やその権利を放棄させるように、数十年後には既成事実と放棄させようとするのだろうから。

デヘイシャ難民キャンプで出会った子どもたち、彼らはこのキャンプで生まれ、育った3世や4世だ。耕す土地も持てず、仮の住まいで数十年も暮らし、子どもたちは「自分たちの故郷」を見たこともない。

失った土地、財産、故郷…そういうものに対する「補償」の権利すら放棄しろだなんて…。

そんなことを許して、なにが「和平交渉」だ。

パレスチナの人々は、失った故郷をひとりひとりの胸に抱えながらも、それでも現実的に、今いる場所=難民キャンプで一生懸命生きている。

難民のなかには、「失った故郷には、もう他の誰かが住んでしまっているのも分かっている。そこを取り戻すために、またもや血を流さなければならないのなら、必ずしもその場所に帰ることに固執しなくてもいいと思っている。ただ、きちんと謝罪や補償はしてほしい」と言う人もいる。

帰還権の放棄…それが、どれほど非道で残酷なことなのか、ネタニヤフは、そのネタニヤフを選んだイスラエル人は、一度でも考えようとしたことがあるのだろうか。戦いや争いを拒絶する、そんなパレスチナ人をも袋小路に追い込むことだと分かっているのだろうか?

分かっているのだとしたら、袋小路に追い込んで、結局は全力で叩いて、全部を盗るつもりだとしか考えようがない。だとすると、和平交渉の先にあるのは、またもや…。

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「ここから出るな」「ここへ入るな」

目の前にも、背後にも限りなく広がる風景、でもパレスチナの若者は、そこから自由に出ることも、自由に入ることも許されない。

「どうして俺たちの村だったんだろう?」「どうして俺たちの土地の上に入植地がつくられたんだろう?」

もし、それが自分だったら「運が悪かった」と黙って諦められるだろうか?

村の土地は奪われ、村の産業である農業はズタズタにされた。

仕事もない、お金もない、屈辱を心の奥底に仕舞いこみながら、村の男たちはイスラエル領内へと出稼ぎに行く。

その出稼ぎ先は、奪われた自分の土地につくられる入植地の建設工事だったりもする。

直接和平交渉再開だって。

交渉のテーブルにイスラエルの代表をつかせるために、アメリカは「入植地凍結の原則は、取りあえず見て見ぬふりをしてあげるから、とにかく交渉を始めてよ」と。

パレスチナは、どれだけ騙され、どれだけ譲らされ続けるのか。

和平交渉の前提に入植地凍結が云々も何も、「パレスチナの土地につくられ続ける入植地は完全に違法」なのだ。

なんで、その程度のことも守らせられない国々や機関が、和平の仲介なんぞ出来るのか。

パレスチナの人々の気持ちを、弄ばないでほしい。

今、現在、この瞬間にも、様々なことで苦しめられている彼らの気持ちを、机上で弄ばないでほしい。

マンゴーの背後に広がるのは、彼が立ち入ることのできない、彼らの土地の上につくられた入植地。

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写真展の準備に最後の追い込みをかけている。

今までほとんど未発表の十年前のパレスチナの写真を、少し今回の写真展では飾ろうと考えている。

今のワタシには、力及ばず現在のガザの姿を、ガザの人々の思いを聞いて、伝えることは出来ない。

でも、十年前に出会った多くの人々のことは、彼らの思いは、伝えることが出来るはず。

彼らは「ハマスを選んだ過激な人たち」でも「テロリスト」でも「制裁されて当然の暴力集団」でも決してない。

ワタシ達と変わらない、家族を友を大事にしながら、必死に今日を生きている人たち。

そのことを、少しでも伝えられたらいいなと思う。

限定で超少数、その十年前のガザのポストカードセットを用意した。

写真展「パレスチナで生きる」は11日から。

コムズカシイことなしのパレスチナの人々の魅力を伝えられるノンビリ写真展にしたい。

写真は2000年冬、ガザの市場にて。

パレスチナにまつわる、このイライラを、友達の山田さんはうまく言い当ててくれた。
 
そうだね、きっと「温度差」だね。
 
自分にとって、実際の距離が遠いだけで、パレスチナもアフガニスタンも、どこか同じ道の上で繋がっている気がして、気持ちも、心の距離もとても近くに感じられるから、遠くに感じない彼の地のことも、そりゃあ一般的な日本の人からすれば遠いし、なんのこっちゃ分からない話に違いない。
 
そこを変えないと、それを越えていかないと・・・いつまでたっても何も変わらないから、文字通り、人生賭けてると言ってもいい。それは誰に頼まれたことでもないし、自分が簡単に言えば「好きで」やってること。
 
パレスチナのみんなが(パレスチナ人全員ってわけじゃなくて、ワタシの周りのみんなってこと)、アフガンのみんな(同じ意味)が大好きだから、なんとか現状を変えたいと、正直言って日本で考えてることもそんなことばかりで、ある意味で、ワタシの日本での生活は破綻しかけている。パレスチナのことが気になり過ぎるし、優先事項になり過ぎているから。
 
そう、誰に頼まれたわけでもない。
 
でも、うちのパートナーや身内も言うように「大抵の人にはそれどころじゃないし、やっぱり遠いこと」。
 
それに直面するたびに、投げ出したいような、でも真意は全く投げだせる訳もなくて、イライラしてしまう。ワタシからパレスチナを取ったら、何も残らない。パレスチナを思い続けているからこそ、ここまでやってこれた。
 
どういう方法が一番パワーを持つのか、それは自分なりに試して、考えていく。今までずっとそうしてきたように。
 
ワタシは、ガザに向かう人権活動家たちは、みなそれなりの覚悟と決意をもって臨んだと思っている。その彼らを虐殺することは肯定されるべきことでは決して、決してないけれど。でも、敢えて暴論を吐かせてもらえるなら、彼らの死そのものよりも、国際的な人権活動家たちが急襲された(そんなことは西岸、ビリンでも日常茶飯事だし)ということよりも、その彼らの犠牲のうえにしか、ガザが注目されないことが悔しかった。
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活動家たちは(もちろんワタシも含めて)、自分自身で選んで危険も冒せる。それが命をかけるに値するものだとの信念があるからこそ。でも、ガザに生まれただけで、ガザから出ることも出来ずに、何の選択肢も与えられていないガザの人たちは?
 
誰も、生まれてくる場所は選べない。ガザの人たちには、安全に生きていく場所を選ぶことすら許されない。自分の命を守る、家族の命を守る、そんな最低限の権利さえ与えられていない。それなのに、国際的な人権団体の活動家がやってきて、しかもその彼らが犠牲になってようやく、思い出してもらえるような…。
 
1400人もの人を虐殺しておいて、辛くも生き残った人々も封鎖されたガザに閉じ込められて、そんな現状に実行力も何もない「非難決議」で、またガザの人たちが見捨てられることが、本当に悔しくて。そして、友人の生死すらも確認出来ない自分が情けなくて。
 
「温度差」をもっと受け入れられれば、きっと楽になるのだろう。そんなもんだ、と割り切って、淡々とやるべきことをやれるような自分になれれば、楽になるのだろう。
 
 
 
 
 

本当に言葉って難しい。

パレスチナと関わることをやめたいわけでも、金輪際ブログとはおさらばって訳でもありません。

7月には、高円寺でパレスチナの写真展が決まっているし、その後もついに那覇(とうとう決まるか)、三鷹(詳細は未定)と、自分なりにミジンコ並みの努力は続けていきます。

今日は、直接会ったことはないけれど、何度かメールでやり取りをしている島根大学の清末さんからのメール(これはワタシ宛てにではないけど)をご紹介。

なにか、行動を!とお思いの方は、ウェブ署名をどうぞ。

とにかく、ガザの封鎖を解いてほしい。

そして、いつかガザの友達に会わせてほしい…個人的なことだけど。

以下、友人あての清末さんの呼びかけメール。

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こんにちは
清末愛砂@島根です。

すでにニュース等で耳にされておられる方もいるかもしれません。
本日の未明、ガザ包囲に反対し、ガザ住民へ支援物資を運んで
いたガザ・フリーダム運動の6艘の船(世界中の市民活動家約600人
が乗船。1万トンの支援物資を運ぶ途中)が、イスラエル軍(海軍)
に襲われました(公海上)。複数のニュースによると、10人以上
の市民活動家が殺され、60人以上が負傷している模様です。
フリーダム・ガザ運動は今回、アイルランドから船を出し、その後、
ギリシャとトルコで他のフリーダム・ガザ運動の船と合流し、ガザに
向かう途中でした。陸から64キロ離れた地点で起きたようです。
亡くなった心ある、勇気あるシャヒードを心から追悼したいと思います。

イスラエルによる厳しい封鎖により、ガザには正式なルートでは
物資が入らず(トンネル経済が動いていること自体、その異常性を
示している)、また、人がガザを出入りすることも厳しく制限されて
います。2008年年末から2009年初頭にかけてのガザに対する
攻撃から約1年半。ガザはいまだに封鎖され、人々は窒息状態にあり
ます。世界がこのような状況を許しているなかで。90%にものぼる
ガザ住民が貧困線以下の生活を強いられ(それはあまりにも屈辱的な
こと)、国際機関からの援助に頼らずには(その物資にも大幅な制限が
かけられている)生活が成り立たないなかで、フリーダム・ガザ運動は
物資を届けようとしたのです。

5月26日にもガザでイスラエル軍による空爆がありました。ガザでは、散発的にイスラエルが軍事攻撃をかけています。封鎖した上に攻撃をするという信じがたい卑劣な行為を繰り返しているのです。今にいたっても。

ガザだけではありません。ヨルダン川西岸地区も壁や入植地やユダヤ人
専用道路や検問所や道路ブロックやトンネルにより、小さく小さく分断
され、人々はその分断された中で生きることを余儀なくされているのです。

ヨルダン川西岸地区内のヨルダン渓谷は、95%にも及ぶ土地を完全に
イスラエルの支配下に置かれているのです。西岸には完全にアパルトヘイト体制が確立されたといっても過言ではない状態です。渓谷の住民たちは家を破壊され、土地を奪われ、水源を奪われ、テントや小屋ですら壊されている状態におかれているのです。

イスラエルによって勝手に併合された東エルサレムも同じです。
入植地の建設が進むと同時に、パレスチナ住民は激しい家屋破壊の被害にあっています。

イスラエル政府はさっそく、今回のフリーダムガザ運動への攻撃に対し、いろんな言い訳を始めています。「活動家たちが斧やナイフや棒で襲ってきた、船の中から武器が見つかった、フリーダム・ガザ運動側が実弾を発した、挑発してきた」等。そんな見え透いた言い訳が通るはずがありません。覆面をして船に乗り込んできたイスラエル兵たちの映像を観るだけで、挑発うんぬんの言い訳が嘘だということがはっきりするにもかかわらず、ここまで厚顔な言い訳をするとは。

イスラエル政府は世界で徐々に盛り上がってきているBDSキャンペーン
(ボイコット、イスラエルからの資本の引き揚げ、イスラエルへの
制裁を求める運動)に敏感に反応し、脅威に思っています。そのなかで
今回の攻撃が起きたと考えるのが自然でしょう。占領者はそれに反対する人々を怖がっているのです。脅威に思うのなら、さっさと占領をやめればいいのです。

今回の事件を含め、私(たち)は、イスラエルによる国際人権法・人道法にすら違反する不正義(犯罪)をただし、責任をとらせるよう、動かなければなりません。

一刻も早くガザに対する封鎖が解かれるようイスラエルにプレッシャーをかけるだけでなく、パレスチナが解放されるよう、運動を進めていかなければならないと思います。

そうしなければ、占領下で殺されたシャヒードも、ガザ・フリーダム運動に参加して亡くなったシャヒードたちも浮かばれることはありません。

ロンドンでは緊急抗議デモが予定されています。ヨルダン川西岸地区でも各地で抗議行動が計画されています。ヨルダン川西岸地区の壁の建設によって大きな影響を受けているビリン村の人民委員会の委員長から世界中で抗議行動を行うようにと呼びかけるメールが届きました。

パレスチナで起きていることを多くの人々に知らしめるとともに、イスラエル大使館、イスラエル政府に抗議することが求められています。また、同時に日本政府にもイスラエルの占領や軍事攻撃に抗議するよう呼びかけていきたいと思います。

今こそ連帯を。パレスチナ解放を求めて。

長いメールになりました。失礼します。
清末愛砂 拝


▼イスラエルのガザ自由船団に対する攻撃と平和活動家の殺傷に関し、、調査と責任者の説明責任と封鎖解除を求める請願のネット署名が、集められています。

http://www.avaaz.org/en/gaza_flotilla_1/?vl

ガザ:襲撃について調査士、封鎖を終わらせろ ガザ人道船団に対するイスラエルの殺人的襲撃は世界じゅうの怒りを招いています。今回、私たちは、私たちの指導者の口先だけの言葉を受け容れることはできません。行動を起こす時です。この署名は、20万筆に達したところで国連および世界の指導者たちに送られます。あなたも署名して、真実と説明責任とガザに正義を求める世界的な要請に参加してください。

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請願の内容;諸政府ならびに国際機関への請願私たちは、船団に対する攻撃について直ちに独立した調査と、責任者による十分な説明責任、そしてガザの封鎖解除を求めます。

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