世界の笑顔に出会いたい

写真家・高橋美香のブログ。 公園にいたノラ猫のシロと暮らす。 カメラを片手に世界を歩き、人びとの「いとなみ」を撮影。 著作に『パレスチナ・そこにある日常』『それでもパレスチナに木を植える』(未來社)『パレスチナのちいさないとなみ』(共著)『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』(かもがわ出版) 写真集に『Bokra 明日、パレスチナで』(ビーナイス)

カテゴリ: 日本どこでもゆらり旅

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子どものころから神楽が大好きだった。昔は夜神楽だった。まだ小さなワタシは母に連れられ近所の氏神様を祀った皇子神社の神楽を観に行った。何時間でも飽きずに観ていた。母が「そろそろ帰るよ」と言ってもその場を動こうともしなかったそうだ。幸いにもまだのどかな時代だった。近所のみんながお互いに顔見知りで、自宅から目と鼻の先にある神社に幼い子を置いて帰っても、心配はいらない時代だった。おまけに祖父が総代として神社に詰めてもいた。数時間後、そろそろ…と迎えに来た母は、飽きもせずにじっと神楽を眺めつづけている幼いワタシの姿に驚いたという。

大人になって、エジプトのスーフィダンスにハマった。その躍動感あふれる踊り、唄、演奏を写真でどう表現するのか、悩みに悩みながら撮影に夢中になった。スーフィダンスを眺めながら、ふと、昔神楽が大好きだったことを思い出した。宗教は違えども、神を思い、祈りを舞に籠めるという行為は、同じなのではないかという気がした。だからこそ、神楽にも、スーフィダンスにも心惹かれるのだろう。神を思い、祈りを籠めて舞うその表情が、唄が、演奏が、手の先まで意識された所作の美しさが好きだ。

神楽そのものを、スーフィダンスそのものを記録するのは、圧倒的に映像の方がそのままを記録できるという意味でふさわしいと思う。でも、あえて瞬間を写し取ることにこだわりたい。写真で記録することにこだわりたい。そんな思いで、撮影を続けた。

備後府中荒神神楽は、昭和52年に広島県民俗無形文化財に指定されている。場を清めるための清め、神様をお迎えするための四人舞、祝詞、「神様、しばらく休憩してみていってください」という神舞、能、盃をいくつも使って舞う折敷舞などが披露された。

神楽大夫さんたちの伝統や技の継承のための血のにじむような努力の積み重ねを思うと、撮影する方も身が引き締まる思いがする。スーフィダンサーの面々と友人として付き合っていたので、日ごろの努力と練習の厳しさは、神楽に重ねてみても、なんとなく想像のカケラくらいはつく気がする。

備後神楽は、衣装や道具が地味だったり、世相を反映したような漫才のような喋りが続いたり、「見世物」としての神楽としては地味なのだと聞く。しかし、何十年ぶりかに観に帰ることができて、本当に感動した。そして、もっと知りたいと思った。


皇子神社秋季例大祭 備後荒神神楽(能)


皇子神社秋季例大祭 備後府中荒神神楽

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最近、暇をみつけては10キロ超えウオーク&山歩きに挑んでいる。もうすぐやってくる早池峰山の登りのトレーニングのため。

先週は、古里~大塚山~御岳山~日の出山~つるつる温泉を歩き、尾瀬ヶ原を16キロ歩き、その尾瀬の翌日に小仏~高尾山を歩いた。

尾瀬には夜行バスで。旅行会社のツアーバス。バスでは案の定一時間ほどしか眠れず。ネムネム、ヘロヘロのまま歩き出す。鳩待峠から山の鼻までは山歩きの様相。山の鼻から尾瀬ヶ原に入り、牛首、竜宮、ヨッピ橋を経て、山の鼻へと戻るコース。歩き始めは早朝の五時半だったので涼しくて気持ちよかったが、日が高くなってくると日光を遮るものもない尾瀬ヶ原は結構暑い。じりじりと焼かれながら、ただひたすら木道を歩く。

この季節、特に花も咲いていないので尾瀬ヶ原は静かなもの。すれ違う人もさほど多くはない。池塘にうつる至仏山や燧ケ岳を楽しむ。飛んでいるトンボを眺める。ちょっと非現実的な世界。

山の鼻まで13キロほど歩いて、山の鼻小屋の食堂でごはん。そこからまた3キロほど木道を登るとスタート地点でゴールの鳩待峠へ。バスが来るまで、のんびり。

次回は、季節を変えて行きたいなあと思いながら、短い滞在の尾瀬をあとにした。山小屋に泊まってゆっくりしたり、至仏山に登ったり、帰りに戸倉の温泉で立ち寄り湯を楽しんだり、今度はゆっくり楽しみたい。

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師匠との山登りも間近。トレーニングのためにも自分で行ってみなきゃ…ということで、あまり乗り気じゃないパートナーを誘って、久しぶりに高尾山に行ってみた。

前回は、高尾駅からバスに乗って小仏へ。そこから小仏峠を通って城山経由で高尾山へ。今回は、同じく小仏から景信山を目指して、小仏峠、城山、一丁平、もみじ谷を経て高尾山山頂へ。

尾根に出るまでは、うっそうとした木々のなかをひたすら登る。普段の景色とは全く違う世界。小鳥の鳴き声がやけに大きく聞こえる。

城山の城山茶屋はハイカーたちで大賑わい。昼食をとり休憩をとるひと、酒盛りを始めているひと、昼寝をするひと、いろんなくつろぎ方がある。ワタシたちは、持ってきたおにぎりを頬張り、城山茶屋の名物なめこ汁を飲み(絶品!)、少し休憩をして、そしてまた歩き出した。

そこからもう一度下って、登って、高尾山山頂へ。残念ながら天気は曇り空だったので、富士山も見えず。水筒の麦茶も凍らしていったペットボトルの飲み物もすべて飲みつくしたので、山頂の自販機でお茶を買う。こんなところにまで自販機があるなんてスゴイよなーと思う。城山や高尾山山頂では一本200円。そこからは、少しずつ下るたびに180円、170円と値段も下がるのが面白い。

高尾山山頂からは、稲荷山コースを下って帰ろうと計画していたが…、山頂のサル園に入ってしまい、係のおじさんのサルについてのトークが面白く、二回も拝聴してしまう。7月に生まれたばかりのサルの赤ちゃんもカワイイ。サル園と併設の野草園では、レンゲショウマがちょうど見ごろ。そんなこんなですっかり夕方になってしまったので、ケーブルカーで下山。ラクしてしまった。ケーブルカーだと、たったの六分。

下山後は、パートナーが「高尾名物の蕎麦が食べたい」というのでふもとの蕎麦屋へ。

疲れたけど、気分爽快な一日。

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