カテゴリ: アフガニスタン 2011
アクバルのこと…

そして、2008年に、彼はテロに遭い、瀕死の重傷を負った。
友として、なんの支えにも、助けにもなってあげられないことに、心が壊れそうになった。
2010年、自分の足で立っているアクバルと再会した。
2011年、苦しみ続けている彼の姿と、それでも、なんとか生き抜こうと頑張っている姿に、終わりのない苦しみの意味と、人生の意味を問い続けた。
(そのときのこと→http://blogs.yahoo.co.jp/mikairvmest/37168508.html)
あれから一年、アクバルはどうしているんだろう。
でも、仲間たちを空港に迎えてくれるぐらいだから、とりあえず、元気には違いない。
アクバルが、不条理にも背負わされた借金が、彼を苦しめ続けている。
ワタシが、友としていま出来るのは、その負担を少しだけ、軽くしてあげることくらい。
仲間に負担をかけるので、止めようと思っていたけれど、やはり、アクバルへのカンパを、仲間に託そうと考えています。
ご協力いただける方は、是非、一緒にアクバルを支えてください。
ご連絡をお待ちしております。
今年も春がやってきた

正式に年に一度の、公式訪問の日時が決まったのに、なんとその日程は、自分のパレスチナの写真展の時期と重なってしまう。
旅立つ仲間たちに「行ってらっしゃい!」と元気よく声をかけながら、内心ではスゲー落ち込んでる自分がいた。
マリナは中学二年生になった。アクバルは、今年もみんなの運転手役を務めてくれると連絡があったそうだ。
マリナに会いたかった。アクバルにも会いたかった。何十回も何百回も、そのことがアタマを巡る。
みんなと一緒に、あの山を駆け巡りたかった。
ワタシにとっては、世界中のどこよりも、幸せな場所。
あーあ。
時間が、この心を和らげてくれると、長い目で見ればそんなに大したことじゃないって、分かってはいても、落ち込むな。
昨年のアフガンの写真
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.418930804787925.117651.100000130287150&type=1&l=50b6bcf365..
カブールのじーちゃん

アクバルに会いたかった、マリナに会いたかった、子どもたちにも、ヤシン先生の一家にも、たくさん会いたいひとがいるけれど、仕方がないものは仕方がない。
毎年、訪問団がカブールでお世話になっている家の門番のじーちゃん。
「来年は写真持ってくるねー」と約束したけれど、仕方がないったら、仕方がない。
その憂さ晴らしに(?!)ってわけでもないけれど、三年前からずっと欲しかったカメラを買った。
うわーを!
でも忙しくて、試し撮りにも行けない…。
早くカメラを持って、なにかを撮りに出かけたい。
でも、それがアフガニスタンだったら、最高だったのになあ…。
アフガニスタンの子どもたち震災を描く


子どもたちのメッセージを訳してくださる間にも、日本の教育とアフガニスタンの教育の違い…たとえば、「アフガニスタンの教育はしっかりしていないと思われがちだが、子どもたちは親や地域の大人たちから色々なことを学び、なにかのたとえに詩をスラスラと暗唱して物事をあらわしたりもする」(実際に、ある生徒が有名な詩人の詩を用いて、アフガニスタンと日本の友情を表現していた)…のお話をしてくださったりする。ワタシも子どもたちと過ごしながら、実際に地域全体で子どもを育んでいく素晴らしさを常々実感する。ただ単に国や地域のシステムの違いで、一概に優劣なんてつけられないと思うので、アフガニスタン=貧しいとかカワイソウとか、そういうイメージに違和感を覚える。「グローバルスタンダード」が価値の基準でなければ、ある意味でアフガニスタンの方がよほど豊か。
「大切な友達である日本の皆さんへ:今回ラジオで日本の甚大な地震と津波の被害を耳にして、皆さんのことが心配でたまらず、多くの方が命を落とされ、大切な家や財産を失われ、心よりお見舞いを申し上げます。いままで8年間、日本の皆さんはずっと私たちを支え、応援してくださいました。今度はこちらが皆さんを支える番であるのに、実際には支えることも出来ず、申し訳なさと悔しさでいっぱいです。皆さんが、この悲劇を克服し、復興がなされるよう、心から願っております」…こういう言葉を、生徒たちから預かってきた。
博士に伺ったところ、この震災にたくさんの義援金がアフガニスタンから寄せられたが、その多くが決して豊かではない人や、子どもたちが、自発的に差しだしてくださったお金の集まりだったそうだ。多くの子どもたちが、ポケットのなけなしのお金を学校の募金箱に入れてくれた。貧しい方も、自分の服を売ってまで募金をしてくださった例もあるそうだ。「いつも日本の皆さんがアフガニスタンを助け続けてくれたから」と。
日本も、アフガニスタンも、これ以上辛く悲しいことが続かないようにと、今日はしみじみ祈りながら一日を過ごした。
※子どもたちの描いてくれた絵、メッセージは10月1日東京、10月8日大阪の報告会で展示します。
http://www.h-nagakura.net/yamanogakko