
祝島は三年ぶり。三年前に訪れたときは、この地で仕事をみつけて(介護職員になれるなら需要はあると島で言われた)移住して島のことを記録したいと半ば本気で考えていたが、その後状況がそれを許さず、結局島へ移住することはできなかった。また訪ねたいと思いつつ、三年の月日が流れた。
瀬戸内の海を故郷に持つ者のひとりとして、この瀬戸内海をこれ以上汚してほしくないと強く思う。「便利な暮らし」を追い求めすぎた結果、失われてしまったものはあまりに多い。魚をとって、田を耕して、ビワを育てて、ヒジキをとって、そういう地(海は地とは言わないけれど)に根差した島の暮らしがいいなと思った。
この島の反対運動があったからこそ、ここに原発はつくられないできた。もう、原発はいらないよ。心の底からそう思う。
島の方々に再会するのが楽しみだ。久しぶりに色々なお話を聞かせてもらうことも楽しみだ。島の方々に、パレスチナのお話しをする時間もいただいていると聞く。闘いつづけるひとたちに、闘いつづけるひとたちの話を。
この三年間、待ち望んだ島の再訪。島に着いたら、深呼吸しよう。


