
アフガニスタンでの活動に携わってもうすぐ15年目になる。こんなに長く、いやむしろこんなに深く関わることになるとは思ってもみなかった。支援する学校「山の学校」のホラム先生と三女のマリナ、ヤシン先生一家、そのほか多くの村のひとたちと、たくさんの顔が浮かんでくる。
2007年に初めてワタシは現地を訪れたのだが、現地に行ってみたかった理由の一つは長倉洋海代表が撮影した子どもたちの写真をみて当時小学一年生だったマリナの笑顔に心を射抜かれたからだった。今度の土曜日には、そのマリナと「山の学校」の教師である父親のホラム先生をみつめた10年間の話を中心にしようと思っている。
写真を選びながら「選外」となった写真に目をとめる。マリナの妹モリナが未就学年齢の5歳で一年生の教室にオブザーバーとして参加して勉強している写真。正式な生徒として教育省に登録されるのは6歳からだが、先生や学校の生徒たちが娘や息子、弟や妹の子守りを兼ねて4歳5歳の子を学校に連れてくることが多い。オブザーバーも教室の片隅で一緒に勉強している。
多くの家庭でとても子どもが多い。ホラム先生の家にも11人の子どもがいる!家で家事を担う奥さんや年長の娘たちの負担を減らすため、ホラム先生は小さな子どもたちを学校に連れて来ていた。
いま、父親の背中をみつめて育ったマリナは、父親のような教師になって地域の子どもたちを導きたいと「山の学校」の教師を務めながら大学に通っている。
年月を経てみれば、無我夢中になって重ねてきた活動が、大きな実りとなっていることに気づかされる。「山の学校」の子どもたちや、村の大人たちと一緒に年月を重ねてこられた幸せをかみしめる。
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12月15日土曜日、国立の「カフェ・れら」(国立市東1-16-7)において、取材と支援活動でそれぞれ出会ったパレスチナとアフガニスタンのあるふたりの女性(難民キャンプの女性と山あいの小さな学校「山の学校」の卒業後母校の教師をしながら大学に通う卒業生)とその家族の暮らしからみえてくるものについてスライドを用いてお話します。
なお、当日販売予定のアフガニスタンのクラフトは「山の学校」の現地での協力なサポーター、アフガニスタン在住の安井浩美さんの主宰される会社シルクロードバーミヤンハンディクラフトの商品です。これらの品を買うことで同社で働く女性たちの工賃や賃金として生活を支える一助となっています。パレスチナのハンディクラフトはビリン村の女性たちが作ったものが主になります。
以下、お店からのご案内を転載します。
<高橋美香さんのお話&スライド>
〜戦禍に生きるパレスチナとアフガニスタンの人びとの日々の暮らしを見つめて
12月15日(土曜)pm6時〜 1時間位を予定しています。
\1000
*高橋美香
写真家。著作に「それでもパレスチナに木を植える」「パレスチナ・そこにある日常」など。アフガニスタン山の学校支援の会運営委員。
<手織り 手刺繍のクラフト展>
12月15日〜25日 11:45〜20:00
*高橋美香さんが取材や支援活動の中で出会ったパレスチナ、アフガニスタンの女性たちの作品です。
生活 自立支援のための販売、是非見にいらしてください!
カフェ・れら

